あなたのその軽い下痢判断、入院リスク3倍です
消化吸収障害の典型症状として最も知られているのが慢性的な下痢と体重減少です。特に脂肪吸収障害では、1日7g以上の脂肪排泄が目安となり、便は白色〜灰色で水に浮く特徴があります。これを脂肪便と呼びます。
つまり脂肪便が鍵です。
しかし実臨床では「軽い軟便」として見逃されるケースが少なくありません。実際、慢性膵炎患者の約30〜40%は初期に典型的脂肪便を示さないとされています。ここが落とし穴です。
結論は見逃しやすいです。
また体重減少は数kg単位でゆっくり進行します。患者は「食べているのに痩せる」と表現することが多く、これはエネルギー吸収効率の低下を示します。
体重変化が重要です。
消化吸収障害は単なる消化器症状にとどまりません。鉄・ビタミンB12・葉酸の吸収障害により、貧血が先行症状となるケースもあります。特にセリアック病では約50%以上に鉄欠乏性貧血が認められます。
貧血がヒントです。
脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の欠乏も重要です。例えばビタミンD低下は骨密度低下を招き、骨折リスクが約1.5〜2倍に増加します。医療現場では見逃されがちです。
意外ですね。
さらにビタミンK欠乏ではPT延長、ビタミンE欠乏では神経障害が出現します。
つまり全身疾患です。
原因は大きく3つに分類されます。消化不全(膵外分泌不全など)、吸収障害(小腸粘膜障害)、輸送障害(リンパ系異常)です。
分類が基本です。
慢性膵炎では膵酵素分泌が低下し、脂肪吸収障害が顕著になります。膵外分泌機能が10%以下になると症状が顕在化します。かなり進行後です。
遅れて出ます。
一方、小腸疾患ではセリアック病やクローン病が代表です。特にセリアック病は日本では稀とされてきましたが、潜在患者は数万人規模と推定されています。
見逃しが問題です。
診断には複数の検査を組み合わせます。まず便中脂肪測定(72時間法)が標準で、1日7g以上で異常とされます。実施施設は限られます。
やや手間です。
血液検査ではアルブミン、コレステロール、ビタミン値を確認します。低アルブミン血症は浮腫や感染リスク増加と直結します。
重要指標です。
画像検査ではCTやMRIに加え、カプセル内視鏡が小腸評価に有用です。特に原因不明の症例では診断率が約50〜70%向上すると報告されています。
精度が上がります。
厚労省の消化器疾患情報
https://www.mhlw.go.jp/
治療は原因疾患への対応に加え、栄養管理が極めて重要です。特に膵外分泌不全では膵酵素補充療法が第一選択で、食事ごとにリパーゼ量25,000〜50,000単位が目安です。
量が重要です。
脂肪制限だけに頼るのは逆効果です。エネルギー不足が進行し、サルコペニアや免疫低下を招きます。ここは誤解されやすい点です。
注意が必要です。
栄養管理のリスク(低栄養進行)→改善の狙い(吸収効率向上)→候補(中鎖脂肪酸を含む経口栄養剤を選択する)という流れで、現場では「消化態栄養剤を確認する」だけでも効果があります。
これだけ覚えておけばOKです。