カーボンブラック セキュリティで実現する次世代エンドポイント保護

カーボンブラック セキュリティで実現する次世代エンドポイント保護

カーボンブラック セキュリティとは

カーボンブラック セキュリティの3つの特徴
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NGAV機能による防御

未知のマルウェアやファイルレス攻撃を機械学習とビッグデータ解析で検知・防御

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EDR機能による可視化

エンドポイントのすべての活動を記録し、インシデント発生時の調査と復旧を支援

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クラウドベースの運用

単一エージェント・単一コンソールで包括的なエンドポイントセキュリティを実現

カーボンブラック セキュリティの基本概念


マービー 布スプレーII カーボンブラック 8822-2-1

 

カーボンブラック セキュリティは、VMware(現Broadcom)が提供する次世代エンドポイントセキュリティ製品です。2002年から16年以上にわたってエンドポイントセキュリティ対策ソリューションを提供してきた実績があり、2019年にVMwareが買収を完了しました。従来型のパターンマッチング方式では対応できない高度化したサイバー攻撃に対抗するため、NGAV(次世代アンチウイルス)とEDR(Endpoint Detection and Response)の機能を統合した包括的な保護を提供します。
参考)Carbon Black

システムの中核となるのは、クラウド上でのビッグデータ解析技術です。エンドポイントから収集されたあらゆるアクティビティログに対して、独自の「ストリーミングアナリティクス」という解析技術を活用し、ネットワーク対策やNGAVといった防御対策をすり抜けて活動する未知の脅威を迅速に検出します。エンドポイント内でのあらゆる挙動をその前後の関係性まで考慮したストリーミング解析を行うことで、単純な振る舞い解析やパターンマッチングでは検出できなかった未知の脅威の検出を実現しています。
参考)VMware Carbon Black とは?〜機能やライン…

製品はWindows、Mac、Linuxなど幅広いOSに対応しており、単一のエージェントと管理コンソールから運用できる点が特徴です。これにより、管理者の負担を軽減しながら、組織全体のセキュリティレベルを向上させることが可能になります。
参考)EDRソリューション VMware Carbon Black…

カーボンブラック セキュリティのNGAV機能とEDR機能の違い

NGAV(次世代アンチウイルス)とEDR(Endpoint Detection and Response)は、どちらもエンドポイント保護に不可欠な技術ですが、その役割と目的には明確な違いがあります。
参考)NGAV(次世代アンチウイルス)とは?機能やEDR・従来AV…

NGAVの特徴と役割
NGAVは主に「防御」に重点を置き、脅威を事前に検知して阻止する機能です。従来のファイルベースの解析ではなく、エンドポイントの全アクティビティに対するリアルタイムの監視・記録・収集と解析による脅威判定を行います。これにより、ファイルレス攻撃などの非マルウェア攻撃や、シグネチャが作成される前の未知のマルウェアによる攻撃に対する検知・防御が可能になります。機械学習やビッグデータ解析を活用することで、日々何十万という数のマルウェアが作成される状況でも、パターンマッチングに依存せず脅威を自動的にブロック・隔離できます。
参考)NGAV(次世代アンチウイルス)とは?EPP・EDRとの違い…

EDRの特徴と役割
一方、EDRは「対応」を重視し、インシデント発生後の調査や証拠収集、対応措置に特化しています。Carbon BlackはEDR機能を世界で初めて提供した製品であり、100%の防御が不可能であることを前提として脅威の検出とインシデント対応を支援します。具体的には、エンドポイントのあらゆるアクティビティログを漏れなく30日以上記録し、万が一侵入された場合でも感染経路の分析や感染範囲の把握、感染端末の特定を迅速かつ効率的に行います。
参考)VMware Carbon Blackとは?4つの事例から学…

比較項目 NGAV EDR
主な目的 脅威の予防と防御 検知、調査、対応
検知後の対応 脅威の自動ブロック・隔離 詳細な調査・フォレンジック分析
データ収集 必要最小限 広範なテレメトリデータ
運用の複雑さ 比較的シンプル 専門知識が必要
適した環境 中小規模組織 大企業、SOC運用環境

実際の運用では、NGAVとEDRを組み合わせた統合ソリューションを導入することで、予防・検知・対応の全段階をカバーする包括的な保護を実現できます。Carbon Blackは単一のエージェントとコンソールからこれらの機能を提供するため、管理の効率化も図れます。
参考)VMware Carbon Black|Product-10…

カーボンブラック セキュリティの導入メリット

カーボンブラック セキュリティを導入することで、組織は多層的なサイバーセキュリティ防御体制を構築できます。​
未知の脅威への対応能力
従来のアンチウイルス製品では検知が困難だった未知のマルウェアやゼロデイ攻撃、ファイルレス攻撃に対して効果的に防御できます。ストリーミングアナリティクスによるリアルタイム解析により、攻撃の兆候を早期に発見し、被害が拡大する前に対処することが可能です。2022年のMITRE ATT&CK評価では、107/109サブステップで手法レベルの検出に成功し、業界最高クラスの検出能力が証明されています。
参考)https://www.paloaltonetworks.jp/cortex/palo-alto-networks-cortex-xdr-vs-vmware-carbon-black

インシデント対応の効率化
EDR機能により、セキュリティインシデント発生時の調査から復旧までを強力に支援します。成城大学の導入事例では、端末の挙動や操作をすべて可視化することで的確な状況把握と脅威対応を実現し、リモートからの調査・検索やマルウェア感染端末の遮断が可能になりました。管理コンソールから簡単に追跡調査を実行でき、感染経路の特定や被害範囲の把握が迅速に行えるため、業務への影響を最小化できます。
参考)VMware Carbon Black Cloud 導入事例…

運用コストの削減
単一のエージェントとコンソールで包括的なセキュリティ対策を実現できるため、複数のセキュリティ製品を導入・管理する必要がなくなります。クラウドベースで提供されるため、オンプレミス環境での複雑なインフラ構築も不要です。また、セキュリティチームの負担軽減にも貢献し、専門知識が限られた組織でも高度なセキュリティ対策を実現できます。
参考)https://licensecounter.jp/vmware/products/carbon-black-cloud.html

カーボンブラック セキュリティと従来型アンチウイルスの決定的な違い

従来型のアンチウイルス製品とカーボンブラック セキュリティの間には、セキュリティアプローチにおいて本質的な違いがあります。
参考)次世代アンチウイルスはどうあるべきか|Carbon Blac…

検知方式の進化
従来型アンチウイルスは、既知のマルウェアのパターン(シグネチャ)をデータベースと照合するパターンマッチング方式を採用していました。しかし、日々何十万という新しいマルウェアが作成される現状では、シグネチャの作成が追いつかず、未知の脅威に対して無力です。これに対してカーボンブラック セキュリティは、機械学習とビッグデータ解析を活用し、ファイルの特徴だけでなくエンドポイント全体の挙動をリアルタイムで監視・分析します。エンドポイントでの活動パターンやその前後の関係性まで考慮するため、シグネチャが存在しない攻撃でも検出が可能です。​
防御範囲の拡大
従来型製品がファイルベースの脅威のみに焦点を当てていたのに対し、カーボンブラック セキュリティはファイルレス攻撃や正規のアプリケーションを悪用する攻撃など、非マルウェア攻撃にも対応します。正規のシステムツールであるPowerShellやWMIを悪用した攻撃、メモリ上でのみ動作する攻撃など、従来の検知手法では見逃されていた脅威を効果的に防御できます。​
侵入後の対応力
従来型アンチウイルスは、主に侵入の防止に重点を置いていましたが、100%の防御は不可能という現実があります。カーボンブラック セキュリティは、侵入されることを前提とした設計となっており、EDR機能によって侵入後の迅速な検知、調査、対応を可能にします。すべてのエンドポイント活動が30日以上記録されるため、攻撃の全体像を把握し、根本原因を特定して再発を防止できます。​
管理の一元化
従来は、エンドポイント保護、侵入検知、ログ管理など、複数の製品を組み合わせる必要がありましたが、カーボンブラック セキュリティでは単一のプラットフォームでこれらすべてを実現します。管理の複雑さが軽減され、セキュリティ運用の効率が大幅に向上します。​

カーボンブラック セキュリティによるランサムウェア対策の実践

ランサムウェアは現代のサイバー攻撃において最も深刻な脅威の一つであり、エンドポイントセキュリティによる多層防御が不可欠です。
参考)https://techdocs.broadcom.com/jp/ja/symantec-security-software/endpoint-security-and-management/endpoint-security/sescloud/Troubleshooting/Mitigating-Ransomware-with-SES.html

ランサムウェア攻撃の段階と対策
標的型ランサムウェア攻撃は、通常、初期侵害、権限の昇格と資格情報の盗難、水平的なデータ移動、バックアップの暗号化と削除という段階を経て実行されます。カーボンブラック セキュリティは、これらすべての段階で防御機能を発揮します。初期侵害の段階では、NGAV機能がファイルベースの保護とビヘイビア分析により、既知・未知のランサムウェアファイルを検疫します。ダウンロードインサイト機能により、シマンテック社の顧客ベースで安全であることが確認されていないファイルも自動的に検疫されます。
参考)EDRを搭載した次世代アンチウイルス VMware Carb…

リアルタイム検知と即座の対応
権限昇格や水平移動の段階では、EDR機能がエンドポイントの異常な挙動をリアルタイムで検知します。例えば、通常の業務では実行されないPowerShellコマンドの実行や、不審なネットワーク通信が発生した場合、即座にアラートが発報され、管理者は感染端末をネットワークから隔離できます。メモリエクスプロイト緩和機能により、パッチが適用されていないソフトウェアの脆弱性を攻撃者が悪用することも防ぎます。
参考)エンドポイントセキュリティとは? 重要性や対策方法を解説|S…

バックアップ保護と復旧支援
ランサムウェアの最終段階では、攻撃者はバックアップを暗号化または削除しようとします。カーボンブラック セキュリティのビヘイビア分析機能は、このような不審なファイル操作を検知し、実行をブロックします。万が一被害が発生した場合でも、EDR機能に記録されたすべてのアクティビティログを分析することで、感染経路の特定、影響範囲の把握、他の潜在的な脅威の発見が可能になり、迅速な復旧作業を支援します。​
多層防御の重要性
ランサムウェア対策では、単一の防御手法に頼るのではなく、ファイルベースの保護、ビヘイビア分析、侵入防止システム、エンドポイント検出と応答など、複数の防御レイヤーを組み合わせることが重要です。カーボンブラック セキュリティは、これらすべての機能を統合して提供することで、ランサムウェアの脅威から組織を包括的に保護します。
参考)ランサムウェアを阻止するためのエンドポイント保護のベストプラ…

 

 


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