

半クラでショックを逃がすとクラッチが壊れます。
シフトショックが発生する主な原因は、エンジンと後輪側(トランスミッション)の回転数に大きな差があるためです。
参考)ライテクをマナボウ ♯15 ショックのないシフトアップ|KU…
アクセルを戻してクラッチを切り、シフト操作をゆっくり行うと、その間にエンジン回転がアイドリング付近まで落ち込みます。一方で後輪側はまだ高い回転数を維持しているため、クラッチを繋いだ瞬間に強いエンジンブレーキが発生し、ガクンとショックが起こるのです。
丁寧にゆっくり操作するほど回転差が大きくなります。
参考)シフトアップのギクシャクは「丁寧にゆっくり」が原因だった!?…
この回転差は、シフトアップでもシフトダウンでも発生しますが、特にシフトダウン時はアクセルを閉じたままなので、半クラッチを長く使ってもショックを完全には消せません。シフトダウン後のギアでは、同じ速度でも回転数が高くなるため、事前に回転を合わせないと大きなショックが発生する仕組みです。
シフトアップ時のショックを減らす最も効果的な方法は、クラッチとシフトペダルの操作を可能な限り素早く同時に行うことです。
具体的には、アクセルを戻すと同時にクラッチレバーを素早く切り、シフトペダルをカッチャンと確実に押し上げ、すぐにクラッチを繋いでアクセルを開けます。この一連の操作を0.5秒以内で完了させるイメージで行うと、エンジン回転の落ち込みが最小限に抑えられ、後輪側との回転差も小さくなります。
素早い操作が基本です。
事前にツマ先を軽くシフトペダルに当てておくと、スムーズに操作できます。また、クラッチレバーを根元まで握って完全に切ると、どんなに素早く操作してもエンジン回転がストンと落ちてしまうため、クラッチは浅めに切る(半クラッチ領域を残す)意識も重要です。
参考)ライテクをマナボウ ♯16 ショックのないシフトダウン|KU…
一般的には2,000~3,000回転付近でシフトアップするのが良く、スピードメーターを見ながら10km/hごとにギアを一つ上げる感覚で操作すると、スムーズなシフトアップが可能になります。
参考)【バイク初心者向け】ギアチェンジの不安を解消!ライディングの…
シフトダウン時のショックを防ぐには、「ブリッピング」と呼ばれる技術が有効です。
参考)https://www.goobike.com/magazine/ride/technique/2/
ブリッピングとは、クラッチを切ってシフトダウンする際に、同時にアクセルを煽ってエンジン回転数を上げる操作のことです。例えば60km/hで4速/3,000回転から3速にシフトダウンする場合、3速では約3,300回転になるため、シフトダウン操作中にアクセルで空ブカシして3,300回転まで回転を合わせます。
回転数を合わせるのが原則です。
具体的な手順は、①ブレーキで減速、②クラッチを切る、③アクセルを煽りながらシフトダウン、④クラッチを繋ぐ、という流れです。この操作をほぼ同時に行うのがコツで、スロットルを煽る際にハンドルを手前に引かないよう注意が必要です。
ブリッピングを使うと、コーナリング時の旋回中でも遠心力の影響を受けずに安定したシフトダウンが可能になり、立ち上がり加速もスムーズになります。ただし公道の信号停止時などでは不要な空ブカシは騒音になるため、状況に応じて使い分けましょう。
参考)【公道で何と戦ってるの?】ブリッピングでシフトダウンなんかし…
グーバイク:バイクでシフトダウン・シフトチェンジをスムーズに行う方法
ブリッピング操作の詳しい手順と注意点が解説されています。
シフトチェンジでショックを出さないためには、エンジン回転数と車速(後輪の回転数)の関係を理解することが重要です。
参考)半クラの多用は危険?上手なシフトチェンジの鍵は回転数にアリ!
各ギアには「最適な回転数の範囲」があり、その範囲を外れるとショックが発生します。同じ速度で走る場合、6速より5速の方が回転数が高くなるため、シフトダウン時は速度を落としてから行うとショックが起きにくくなります。
つまり速度調整が条件です。
シフトダウンでショックを起こさないためには、まずブレーキで速度を落としてから操作するのが基本です。速度を落とせば対応するギアも自然と下がり、シフトダウンしても回転数が上がりすぎずショックが少なくなります。
逆にシフトアップ時は、クラッチを切ってシフト操作している間にエンジン回転が自然と落ち込むため、街中では特に強いショックを感じることは少ないはずです。ただし、よほどゆっくり操作した場合やフライホイールの重いバイクで素早く操作した場合は、大きめの変速ショックが生じる可能性があります。
シフトチェンジ、特にシフトダウン時に半クラッチを多用してショックを逃がすのは、クラッチにとって非常に危険な行為です。
半クラッチはエンジン側とタイヤ側の回転差を摩擦で吸収する操作ですが、この時クラッチ板には大きな負荷がかかり、異常発熱や異常摩耗を起こします。多用しすぎると場合によってはクラッチが破損し、高額な修理費が必要になることがあります。
クラッチ破損は有料です。
特に社外製クラッチに換装している場合、多くは純正品よりじわっと繋いだ際の摩耗に弱いため、より半クラッチを使わない走り(回転数を合わせたシフトチェンジ)を心がける必要があります。
正しい方法は、半クラッチで回転差を吸収するのではなく、シフトチェンジ前に回転数を合わせることです。シフトアップなら操作を素早く行い回転を落とさない、シフトダウンならブリッピングで回転を上げる、という方法で回転差を最小化すれば、半クラッチをほとんど使わずにスムーズなシフトチェンジが可能になります。
Yahoo!知恵袋でも「半クラでショックを逃がすのはクラッチが痛むからやめた方がいい」という指摘があり、多くのライダーが認識している問題です。
参考)バイクのシフトダウンの際のショックについて現在GSR250に…
半クラの多用は危険?上手なシフトチェンジの鍵は回転数にアリ!
半クラッチの多用が引き起こすクラッチ破損のメカニズムと、回転数を合わせたシフトチェンジの重要性が詳しく解説されています。
シフト操作のミスは、バイクのトランスミッションやクラッチに深刻なダメージを与える可能性があります。
参考)クラッチの踏み忘れ、ギアの入れ間違い、ギアの入り不足、クラッ…
代表的なシフトミスには、クラッチを切らずにギアを動かそうとする「ギア鳴り」があります。ギア鳴りが長く続くとギアそのものの破損や寿命の低下につながるため、シフト操作前には必ずクラッチペダルを奥までしっかり踏むことが重要です。
クラッチは奥まで踏むのが原則です。
また、ギアが入るか入らないかというタイミングでクラッチを繋ごうとすると、ギアがぶつかってギア鳴りを起こすことがあります。ギアが完全に入ったことを確認してからクラッチを繋ぐようにしましょう。
チェンジミスを防ぐには、つま先の位置も重要です。つま先が外を向いていたり、シフトペダルから離れた状態で操作するとミスを誘発しやすくなります。常につま先をシフトペダルに軽く当てておき、つま先が前を向いた状態で操作することで、確実なシフトチェンジが可能になります。
参考)シフトアップのチェンジミスはなぜ?【ライドナレッジ046】
ニュートラルから1速にギアを入れる際の「バコン音」については、クラッチを切りっぱなしでしばらく保った後に入れると大きなショックが発生しますが、これはトランスミッション内のギアが回転している状態で噛み合うためです。1速→N→1速へ素早くシフトすれば、全てのギアが停止しているのでショックは小さくなります。
参考)ギヤを1速に入れた時の「バコン音」はエンジンを痛めるのか?
微量なシフトショックはダメージが気にしなくて良いレベルですが、「ドン」という音が出るほどの大きなショックは避けるべきです。シフトショック後に大きな異音がしたり、ギアが入らなくなった場合は点検が必要です。
参考)MT車でシフトショックを出したときにはクルマにダメージがある…
シフトミスとは?ガリガリ、ギア鳴りの原因は?ダメージは?
シフトミスの種類と車両へのダメージについて、タイミング別に詳しく解説されています。

シフトアップ (SHIFT UP) バイク用品 リアショック 335mm メッキ/ブラック 2本セット モンキ-125 260335-36