断熱材種類の選び方と性能の比較

断熱材種類の選び方と性能の比較

断熱材種類と性能

この記事で分かること
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断熱材の基本分類

発泡プラスチック系・無機繊維系・天然素材系の3大カテゴリーの特徴を理解

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性能とコストの比較

熱伝導率・価格帯・施工性を一覧表で徹底比較

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施工方法の選択

充填断熱と外張り断熱の違い、ガレージへの応用例

断熱材の主要な種類一覧


エンデバーハウス 断熱材 パーフェクトバリア 床用ボードタイプ455mm幅用 30mm×415mm×910mm NCO-0420910330 24個入 厚さ30mm

 

断熱材は大きく分けて「発泡プラスチック系」「無機繊維系」「天然素材系」の3つに分類されます。それぞれの素材特性により、断熱性能や価格帯、適した施工箇所が異なります。
参考)断熱材の種類を一覧で解説|それぞれの特徴や価格帯など徹底比較…

発泡プラスチック系には、ウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、フェノールフォームが含まれます。これらはポリウレタン樹脂やポリスチレン樹脂を発泡させて製造され、高い断熱性能と耐水性を持つのが特徴です。
参考)断熱材の種類とは?10種類の特徴とメリット・デメリットをご紹…

無機繊維系の代表格はグラスウールとロックウールで、ガラス繊維や鉱物繊維を綿状に加工したものです。価格が比較的安価で防火性に優れ、日本の住宅建築で最も広く使用されています。
参考)ロックウールとグラスウールの違いとは?断熱性能・耐熱性能・吸…

天然素材系にはセルロースファイバー、羊毛、炭化コルクなどがあり、環境負荷が低く調湿性能に優れるという特徴を持ちます。新聞紙やおがくずなどを原料とするセルロースファイバーは、防音性能も高く評価されています。
参考)セルローズファイバーの特徴

断熱材の熱伝導率と性能ランキング

断熱性能は熱伝導率(λ値)で比較され、数値が小さいほど熱が伝わりにくく、断熱性能が高いことを示します。最も性能が高いのはフェノールフォーム保温板1種で、熱伝導率0.022以下を実現しています。
参考)断熱材にはどんな種類がある?それぞれの特徴や選び方、導入する…

硬質ウレタンフォーム保温板は0.023〜0.027の範囲で、発泡プラスチック系の中でも高性能な部類に入ります。押出法ポリスチレンフォームは0.028〜0.034程度で、ガレージの断熱施工によく使用されるスタイロフォームがこの分類に該当します。
参考)断熱材ランキングTOP15を性能の高さ順に紹介!選ぶ時のチェ…

無機繊維系のグラスウールは密度により性能が変わり、高性能グラスウールで0.035〜0.038、一般的な袋入りグラスウールで0.045〜0.050程度です。ロックウールはグラスウールと同程度の0.040〜0.045の熱伝導率を持ちます。
参考)セルロースファイバー断熱材は本当に良い?プロがデメリットと注…

セルロースファイバーは0.040程度で、熱伝導率だけでなく蓄熱性能にも優れ、夏は外の熱が室内に入るのを遅らせ、冬は室内の暖かさを長く保つ特性があります。ただし、実際の断熱性能は施工時の厚みを考慮した熱抵抗値(R値)で判断することが重要です。
参考)住宅の快適性~住まいを快適にする断熱材の選びかた④ 断熱材の…

断熱材のコストと価格帯の比較

断熱材の価格は素材や性能により大きく異なり、初期費用だけでなくライフサイクルコストでの比較が重要です。最も安価なのは無機繊維系のグラスウールとロックウールで、広く流通しており入手しやすい特徴があります。
参考)断熱材ランキングTOP9|性能・施工性・価格を徹底比較

発泡プラスチック系のウレタンフォームとポリスチレンフォームは「やや高め」の価格帯に位置し、グラスウール充填断熱の2.5〜3倍のコストがかかるとされています。しかし耐水性と断熱性能が高く、ガレージなど結露が発生しやすい環境では長期的なコストパフォーマンスに優れます。
参考)https://www.isover.co.jp/glasswool-life/about_glasswool/construction

フェノールフォームは断熱材の中で最も高価な部類に入り「かなり高め」と評価されますが、最高水準の断熱性能を持ちます。天然素材系のセルロースファイバーは「やや高め」、羊毛と炭化コルクは「高め」の価格設定です。​
コストパフォーマンスを重視する場合、施工の厚み、価格当たりの熱抵抗値を比較する視点が必要です。高性能な断熱材は導入費用が高くても、省エネ効果による光熱費削減や快適性向上で長期的にメリットを得られます。
参考)コストパフォーマンスが高い断熱材選びの方法 - COLUMN…

断熱材の施工方法と選び方のポイント

断熱材の施工方法は「充填断熱工法」と「外張り断熱工法」の2つに大別されます。充填断熱工法は柱などの構造材の間に断熱材を入れる方法で、木造住宅において広く採用されています。
参考)【木造住宅の断熱】充填断熱工法とは?外張り断熱・付加断熱との…

充填断熱のメリットは、壁の中のスペースを有効利用できるため敷地面積に影響がなく、厚みのある断熱材を使用できることです。また火災時に火が回りにくく、グラスウールやロックウールなど不燃性の断熱材を使用するため安全性が高いとされています。​
外張り断熱工法は、ボード状の断熱材を柱などの構造材の外側に張り付けて住宅全体を覆う工法です。主に発泡プラスチック系断熱材が用いられ、隙間なく断熱材を貼り付けることができ、壁内の空間や床下を有効活用できる利点があります。​
断熱材を選ぶ際は、施工箇所に応じた適性を考慮する必要があります。発泡プラスチック系は火に弱いためキッチンなど火を扱う部屋には不向きで、無機繊維系は水に弱いため雨漏りの可能性がある天井には適しません。ガレージの断熱施工では、25mmのスタイロフォームが一般的に使用され、断熱だけでなく防音性能も発揮します。
参考)イナバガレージの断熱を施工しました

断熱材の施工上の注意点とバイクガレージへの応用

断熱材の施工で最も重要なのは、隙間なく施工することです。隙間があると熱が逃げてしまい、思ったような効果が得られず、水蒸気も自由に移動して壁の中で結露が発生する原因となります。
参考)4.断熱施工の落とし穴

繊維系の断熱材は水を吸って性能が落ちる可能性があるため、水分や水蒸気を入れない対策が必要です。住宅の断熱材は濡れても干したり交換したりすることができないため、水分を吸いにくい断熱材が理想とされています。​
バイクガレージの断熱施工では、スチール製のガレージ特有の結露問題への対応が重要です。イナバガレージやヨドコウのスチールガレージは結露が酷く、梅雨時期に雨が続くと結露で水滴が落ち続け、金属部品が錆びてしまうリスクがあります。
参考)【2025年最新版】夏のガレージ断熱完全ガイド

断熱材を施工することで、夏場の直射日光によるガレージ内温度の上昇を大幅に抑えられます。実際の施工例では、外気温35℃の日にガレージ内が約25〜28℃に保たれたという結果も報告されています。冬の寒さ対策にも効果があり、冷たい外気の侵入を防いで車体や工具を保護できます。​
バイクキャビンガレージのような専用製品では、国内製の高強度・高断熱のウレタン断熱材をガルバリウム鋼板に注入発泡した壁材を使用し、昼間の日光から愛車を守り、夜間の結露を抑制する構造が採用されています。DIYでの断熱施工も可能で、スタイロフォームを使った内装工事が一般的ですが、プロの施工では細かな気密処理まで対応できる利点があります。
参考)ガレージ内装工事 施工方法 href="https://daito-3.co.jp/weblog/?p=1456" target="_blank">https://daito-3.co.jp/weblog/?p=1456amp;#8211; 大東BLOG

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