

インパネシフトのMT車を選ぶとシフト操作が遅れます
参考)省スペースのインパネシフトとオーソドックスなフロアシフト!!…
インパネシフトMTとは、ダッシュボード(インストゥルメントパネル)にシフトレバーを配置したマニュアルトランスミッション車のことです。従来のフロアシフトがセンターコンソール付近の床面に設置されるのに対し、インパネシフトは運転席正面のエアコンスイッチなどがある位置から斜めに生えるようにレイアウトされています。
参考)https://www.goo-net.com/knowledge/14517/
この配置により、シフトレバーがハンドルとの距離が近くなります。
素早い操作がしやすいのが特徴です。
一般的なHパターンのMT操作と同様に、レバーの前後及び左右方向の動きを2本のワイヤーの前後動で変速機に伝える仕組みになっています。構造的にはフロアシフトと大きな違いはありませんが、レバーの角度や長さが調整されており、アップライトな運転姿勢でも操作しやすいよう設計されています。
参考)ホンダの軽スポーツ、N-ONE RSには、MTとの対話をとこ…
軽自動車では、現在ATやCVT車の多くがインパネシフトを採用しており、MT仕様でも同じ位置にシフトノブを配置することでコスト効率を高めています。このため軽バンや軽トラックでの採用事例が特に多く、スズキエブリイ、ホンダN-VAN、三菱ミニキャブなどが代表的な車種です。
最大のメリットは室内スペースの有効活用です。フロアシフトでは運転席と助手席の間にシフトレバーが突き出ているため、前席の左右移動や前後席間の移動が制限されます。インパネシフトならこの問題が解消され、運転席から助手席への移動や、荷物の積み下ろし作業がスムーズになります。
参考)インパネシフトって便利?仕組み・使いやすさ・おすすめ車まとめ
特に商用車では作業効率が大幅に向上します。例えば宅配業務では、運転席から助手席側のスライドドアへ直接移動できるため、配達のたびに車外に出る手間が省けます。ベンチシート構造を実現できる点も、3人乗車が必要な業務用途では重要なポイントです。
ホンダN-ONEの開発では、フロアシフトだと助手席乗員の膝とシフト操作が干渉することが判明しました。インパネシフトを採用した結果、操作性に優れることも確認されています。アップライトな運転姿勢の軽自動車では、ハンドルとシフトノブの距離が近いほうが自然な腕の動きで操作できるのです。
センターコンソール周りがすっきりするため、小物入れやドリンクホルダーなどの収納スペースを確保しやすくなる副次的なメリットもあります。
操作感は明確に異なります。フロアシフトはしっかりとした手応えがあり、シフト位置を確認しやすい特性があります。H型の溝に沿ってレバーを動かすため、どのギアに入っているか直感的に把握できるのです。
参考)省スペースのインパネシフトとオーソドックスなフロアシフト!!…
一方インパネシフトは、レバーの角度が斜めになっているため操作の軌跡が独特です。フロアシフトに慣れた人は最初に違和感を覚えることがあります。
参考)https://bbs.kakaku.com/bbs/70100710170/SortID=6641685/
実際のユーザーレビューでは厳しい意見も見られます。スズキエブリイのインパネシフトについて「2〜3回に1回は引っかかって力を入れて叩き込まないとダメ」「3速→2速、2速→1速が入りづらい」という報告があります。交差点を曲がる時や坂道途中でのシフトダウンで失速気味になるストレスを感じるケースもあるようです。
参考)https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000647054/SortID=20516203/
ただしこれは車種や個体差による部分も大きいです。ホンダN-ONEのMTは「ガチッとしたフィールのシフトで操作感がはっきりとしており非常に好ましい」と高評価を受けています。開発段階で操作性を徹底的に検証した結果、インパネシフトのほうが優れていると判断されたのです。
シフトノブの形状や高さ、レバーの長さは好みの問題です。どちらかが機能的に劣るということはありません。
現在販売されているインパネシフトMT採用車種は主に軽自動車と商用車に集中しています。
代表的な車種は以下の通りです。
ホンダN-ONEは2020年のフルモデルチェンジでRSグレードに6速MTを追加した際、インパネシフトを採用しました。MT比率は当初2割弱と想定されていましたが、実際にはそれ以上の需要があったと報告されています。
商用車ではインパネシフトが標準的です。三菱ふそうの2トン車や4.8トン車などでも5速インパネMTが採用されており、平ボディの荷台作業との相性が重視されています。
参考)「軽バン インパネ mt」の中古車を探す【カーセンサー】
一方スポーツモデルでは減少傾向です。90年代には国産スポーツモデルの一部でもインパネシフトが採用されていましたが、フルモデルチェンジを機にフロアシフトへ変更されるケースが多く、やはりスポーツモデルのMT車はフロアシフトが一番乗りやすいという結論に至っています。
参考)【クルマニQ】MTでインパネシフトを採用していた90年代以降…
スズキアルトは、AGS(5速AMT)車はインパネシフト、5速MT車はフロアシフトと作り分けており、戦略的な価格のモデルでもMT車の操作性をないがしろにしていません。
商用利用や頻繁な乗り降りが必要な用途には最適です。宅配業務、設備メンテナンス、営業回りなど、一日に何度も乗降を繰り返す仕事では、運転席から助手席への移動がスムーズなインパネシフトが作業効率を高めます。
軽バンで荷物の積み下ろしを頻繁に行う場合も有利です。シートの左右移動が自由なため、荷室へのアクセスがしやすくなります。
アップライトな運転姿勢を好む人にも向いています。軽自動車のような車高の高い車では、ハンドルに近いインパネシフトのほうが腕の動きが自然になり、長時間運転でも疲れにくい傾向があります。
逆にスポーツ走行を楽しみたい人や、MT操作の感触を重視する人にはフロアシフトが推奨されます。シフト位置の把握しやすさと確実な操作感は、走りを楽しむ上で重要な要素です。
フロアシフトに長年慣れた人が初めてインパネシフトに乗る場合、2〜3回の運転で操作に慣れることが多いです。ただし引っかかりやすさは車種によって差があるため、購入前に試乗して確認することをおすすめします。
実際の操作感を体感してから判断しましょう。シフトフィールは個人の好みが強く反映される部分なので、カタログスペックだけでは判断できません。

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