加速ポンプ キャブ 調整 仕組み セッティング

加速ポンプ キャブ 調整 仕組み セッティング

加速ポンプ キャブ 仕組み 調整

アクセル全開時に加速ポンプを調整しないと始動不良になります

この記事の要点
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加速ポンプの役割

スロットル急開時に燃料を物理的に押し出し、混合気の薄化を防いで息継ぎをなくす装置

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調整の必要性

噴射量が多すぎるとプラグがかぶってエンジン始動不良、少なすぎると加速時に息継ぎが発生

⚠️
ダイヤフラム劣化に注意

ゴム製ダイヤフラムが硬化・亀裂すると燃料漏れやアクセル操作のたびにガソリン滲みが発生

加速ポンプ キャブレターの基本的な仕組み


キャブレターは通常、エンジンが吸い込む空気の流れ(ベンチュリ効果)を利用して燃料を供給しています。しかしアクセルを急に開けると、空気の流入量が一気に増える一方で燃料の吸い上げが追いつかず、混合気が薄くなって息継ぎが起きてしまいます。


参考)キャブレターの加速ポンプってなに?|ハーレーライフを10倍楽…


この弱点を補うのが加速ポンプです。


スロットルの動作に連動してポンプが物理的に燃料を押し出し、キャブレター内部に直接ガソリンを噴射する仕組みになっています。空気量が増えた瞬間でも混合気が薄くなりすぎず、スムーズな加速が実現できるということですね。


FCRキャブレターのような強制開閉式では、スロットルを開ければ加速ポンプからダイレクトに燃料を供給できる構造が特徴的です。ダイヤフラム式加速ポンプを採用した機種では、力強い加速が可能になります。


参考)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/custom/95/


加速ポンプ キャブの調整ポイントと失敗例

加速ポンプの調整は、ポンプロッドが押し込まれる量をネジで調整する方法が一般的です。ネジを締めてロッドにレバーが当たらないようにすると加速ポンプは作動せず、ネジを緩めるとアクセルオフからネジにレバーが当たるまでの間でガソリンをポンプから出します。


参考)加速ポンプの調整方法を解説!


調整を誤ると深刻なトラブルにつながります。


丁寧にアクセル操作してもドンッと加速する時がある、セルは回るのにエンジンがかからずプラグが濡れている(かぶっている)といった症状は、加速ポンプの噴射量が多すぎることが原因です。特に始動時はチョーク代わりにアクセルを数回煽る操作で加速ポンプが作動し、過剰な燃料供給でプラグがかぶることがあります。


参考)https://ameblo.jp/phoenix119/entry-12696497951.html


対策は再始動時にハーフスロットルでエンジンをかけることです。


FCRキャブのセッティングでは、スロットル開閉時の初期から噴射するように設定するのが基本です。遅らせると発進時や加速初期の吹け上がりがもたつき、結果的には加速ポンプ無しのキャブレターと変わらない加速感になってしまいます。


参考)https://ameblo.jp/hiro04555/entry-12514364831.html


キャブレター加速ポンプのダイヤフラム劣化症状

加速ポンプのダイヤフラムはゴム系素材でできており、経年劣化で硬化や亀裂が生じます。


劣化すると以下のような不具合が発生します。



参考)2月キャブレター加速ポンプのトラブル


  • 加速時に息つきをする
  • ガソリンが滲む
  • いくら調整しても調子が出ない

ダイヤフラムが硬化すると、キャブレター内の負圧に反応する力が弱くなり、必要なタイミングで燃料を供給できなくなります。エンジンの回転数が上がりづらかったり、回転が不安定になったりする原因になるということです。


参考)負圧キャブレターのダイヤフラム劣化によるエンジンの回転落ちの…


特に危険なのはガソリン漏れです。


Holleyキャブレターのように加速ポンプが外部に付いている機種では、ダイヤフラムに亀裂が入るとアクセルを踏むたびに漏れ出すため火災の危険があります。


定期的な点検とダイヤフラム交換が必須です。



交換部品は信頼性のあるメーカー製を選びましょう。JAMES GASKETのような専門メーカーから、ケーヒンバタフライ/CVキャブレター用など機種ごとに適合する補修パーツが販売されています。


加速ポンプ付きキャブのメリットとデメリット

加速ポンプがあると、スロットル急開時に混合気が薄くなる症状が回避でき、より運転者の意思に近い加速感や操作感が得られるのが最大のメリットです。低速から中速域でのトルクアップ、加速特性改善も期待できます。


参考)https://blog.goo.ne.jp/lightning-ybr/e/a57332cd349a08fb90f8f1984fcc73bf


レースやサーキットだけでなく、街乗りでも走り出しの速さを体感できるようになります。


一方でデメリットもあります。


まず挙げられるのは燃費の悪化です。加速のたびに燃料を追加噴射するため、どうしてもガソリン消費量が増えてしまいます。街乗り中心で燃費を重視する方には、加速ポンプはあまり向いていないかもしれません。


構造が複雑になることで、トラブルの原因も増える点は注意が必要です。


キャブ車はシンプルな構造ですが、定期的な点検やメンテナンスが必要であることを忘れてはいけません。FCRキャブのようなセッティングパーツが豊富な機種では、キャブ自体も高額でセッティングに必要なパーツも数多く揃える必要があるため、時間もお金もかかります。


加速ポンプの独自セッティングで低回転トルク改善

6気筒エンジンのCBX1000のように、低回転時のパワー感が弱いバイクでは、加速ポンプのセッティングでかなり改善されることがあります。加速ポンプはキャブレター特有のスロットルを急開した時に混合気の燃料不足を補うのが目的ですが、FCRでは加速ポンプは常に存在し、無しでセッティングすることは無理な話です。


参考)FCRセッティング-加速ポンプを使うCBX1000のスロット…


ゆっくりスロットルを開けた時と急に開けた時のちょうどよいバランスを見極めてセッティングすることが大切です。


加速ポンプを加速時の後半に持っていくと、それほど大きな加速体感が無い感じになります。スロットル開閉時の初期から噴射するようにセッティングするのが基本ですね。


4気筒・4連キャブの場合は単気筒ほどシビアなセッティングではないため、加速ポンプまでいじらなくても済むケースもあります。しかしノーマルキャブからFCRにすると、かなりどつぼにはまることがあります。


セッティングに必要なパーツも数多く揃える必要があるため、専門知識と経験が求められます。


加速ポンプを作動させる押し棒が脱落したまま2年半乗っていたというケースもあり、整備後の確認作業も重要です。加速ポンプ付きキャブはポテンシャルが高い反面、きちんとメンテナンスしないと本来の性能を発揮できません。


参考)6月23日 過去作業 ハーレー CVキャブの加速ポンプ : …


参考:キャブレター同調の基礎知識
2りんかんライダースアカデミー|キャブレター同調調整の手順と症状




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