損害保険料率算出機構とバイク保険の仕組み・料率決定の基礎知識

損害保険料率算出機構とバイク保険の仕組み・料率決定の基礎知識

損害保険料率算出機構とバイク保険料率

バイク保険の料率データは全社で共有されています。


この記事の要点
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損害保険料率算出機構の役割

バイクを含む損害保険の料率算出を一手に担う公的機関で、会員保険会社から収集したデータを分析して基準料率を算出します

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自賠責保険の基準料率

法令で定められた強制保険で、全保険会社が同じ料率を使用。ノーロス・ノープロフィットの原則に基づき算出されています

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任意保険のノンフリート等級

1等級から20等級まであり、事故歴に応じて翌年の保険料が最大108%割増から63%割引まで変動する制度です

損害保険料率算出機構とバイク保険料の関係


損害保険料率算出機構(GIROJ)は、料率団体法に基づいて設立された団体です。会員である保険会社から提供された契約や事故に関するデータを集約し、科学的・工学的手法や保険数理の理論を用いて料率を算出しています。


参考)損害保険料率算出機構 - Wikipedia


バイク保険では、自賠責保険の基準料率と任意保険の参考純率の両方を算出しており、各保険会社はこれを基礎として保険料を設定します。つまり保険会社が変わっても、料率の算出根拠は同じデータに基づいているということですね。


参考)自動車保険の料率クラスとは?仕組みや確認方法について解説|教…


全国の都道府県庁所在地等に自賠責損害調査事務所を設置し、法学・医学・工学的見地から損害調査も実施しています。この調査結果も料率算出の重要なデータとなるため、バイク事故の実態が保険料に反映される仕組みが整っているわけです。


バイク自賠責保険の基準料率算出の仕組み

自賠責保険は法令により全てのバイクに契約が義務付けられている強制保険です。基準料率とは、料率算出団体が算出する保険料率のことで、会員保険会社から収集した大量の契約・支払データや各種外部データを活用して算出されます。


参考)損害保険料率算出機構 HOME


注目すべきは「ノーロス・ノープロフィットの原則」です。自賠責保険は社会政策的な保険であることから、保険料率は「能率的な経営の下における適正な原価を償う範囲内でできる限り低いものでなければならない」と法令で規定されており、利潤や損失が生じないように算出する必要があります。つまり保険会社が儲けを取らない前提で料率が決まっているということですね。


バイクの自賠責保険料は排気量によって区分されており、125cc以下、125cc超250cc以下、250cc超の3つに分かれています。12カ月契約で125cc以下が6,910円、125cc超250cc以下が7,100円、250cc超が7,010円となっています。


参考)バイクの自賠責保険料【保険市場】


料率は毎年度検証が行われ、改定の必要があれば金融庁長官への届出を経て変更されます。リスクの実態変化に応じて適正な水準を維持するための仕組みが確保されているわけです。


バイク任意保険のノンフリート等級制度と料率

ノンフリート等級制度は、事故歴に応じて翌契約期間の保険料を割引・割増する制度です。所有・使用するバイクの総契約台数が9台以下の場合、1等級から20等級までの区分と事故有係数適用期間により保険料が決定されます。


参考)https://www.sompo-japan.co.jp/kinsurance/automobile/bike/cont/


等級による割引率の差は非常に大きく、20等級で63%割引、1等級で108%割増となります。つまり同じバイクでも、等級によって保険料が2倍以上変わる可能性があるということですね。


2014年から導入された「事故有等級」制度により、事故を起こすと等級ダウンに加えて割引率も悪化します。例えば11等級無事故で48%割引だったものが、事故後に8等級事故有になると15%割引まで下がります。事故有係数適用期間は最大6年間継続するため、一度事故を起こすと長期的な保険料負担が増えることになります。


参考)ノンフリート等級とは?等級による割引・割増率と等級の引き継ぎ…


保険料の決定には、ノンフリート等級以外にもバイクの種類、記名被保険者の年齢、使用目的などの要素が影響します。損害保険料率算出機構が算出する参考純率は、これらの要素を反映した科学的根拠に基づいています。


参考)https://www.mitsui-direct.co.jp/download/pdf/bike/important_bike_20160424.pdf


損害保険料率算出機構による料率の見直しサイクル

料率の見直しは定期的に実施されており、自賠責保険では毎年度検証が行われます。金融庁長官への届出後、自賠責保険審議会で審議が行われ、国土交通大臣の同意を得るプロセスを経ます。


近年のバイク自賠責保険料の改定履歴を見ると、2017年、2020年、2021年、2023年、2024年と頻繁に見直しが行われています。これは交通事故の発生状況や医療費の動向など、社会環境の変化を迅速に反映するための取り組みです。


任意保険の参考純率についても、型式別料率クラスが毎年1月1日に見直されます。事故の少ない型式は1クラス低いクラスへ、事故の多い型式は1クラス高いクラスへ変更されるため、バイクの車種選びが将来の保険料に影響する可能性があります。


参考)https://soudanguide.sonpo.or.jp/car/q021.html


損害保険料率算出機構のウェブサイトでは、基準料率表や算出の基礎資料を閲覧できます。透明性の確保が図られており、利害関係人は内容を確認することが可能です。


損害保険料率算出機構の公式サイトでは、自賠責保険の基準料率や算出方法の詳細が公開されています。保険料の仕組みを理解したい方は参考になります。

バイク保険料を抑えるための等級管理と選択

バイク保険で保険料負担を抑えるには、ノンフリート等級の維持が最も重要です。無事故を続けることで毎年等級が上がり、最大20等級まで到達すれば63%の割引が適用されます。


一方で軽微な事故の場合、保険を使わずに自己負担で修理した方が長期的に得になるケースがあります。事故で保険を使うと3等級ダウンし、さらに事故有係数が3年間適用されるため、翌年以降の保険料増加額と修理費用を比較検討する必要がありますね。


バイクの排気量選びも保険料に影響します。自賠責保険では125cc以下と250cc超の料率差は100円程度ですが、任意保険ではバイクの種類により料率が大きく異なります。購入前に複数の排気量で見積もりを取ることで、保険料を含めた総コストを把握できます。


記名被保険者が26歳以上の場合、年齢に応じた料率区分が設けられている保険もあります。年齢条件の設定により保険料を抑えられる可能性があるため、契約時に確認しておくと良いでしょう。


価格.comのバイク保険比較サイトでは、複数社の見積もりを一括で取得できます。等級や年齢条件による保険料の違いを確認する際に便利です。




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