多気筒メリット振動スムーズさ高回転パワー

多気筒メリット振動スムーズさ高回転パワー

多気筒メリット

多気筒エンジンの3つの魅力
振動が少なく快適

気筒数が増えることで燃焼間隔が短くなり、滑らかな乗り心地を実現します

高回転域の力強さ

ピストンやバルブが小型化され、高回転でもスムーズにパワーを発揮できます

🏍️
スポーツ走行に最適

回転の伸びやかさが特徴で、サーキット走行やワインディングで真価を発揮します

バイクのエンジンで気筒数が増えると、走りのフィーリングが大きく変化します。多気筒エンジンは主に4気筒、6気筒といった構成で、2気筒や単気筒とは異なる特性を持っています。気筒数の違いは単なる数字の差ではなく、エンジン全体の性格を決定づける重要な要素です。​

多気筒エンジンの高回転パワーが生まれる理由


Discovery 4気筒エンジンモデルKIT TK010 こども用 組立てキット

 

多気筒エンジンが高回転域で優れたパワーを発揮する最大の理由は、ピストンやバルブなどの往復運動する部品が小さくなるためです。部品が小さくなれば慣性質量も減少し、無理なく回転数を上げることが可能になります。4気筒エンジンでは1回転ごとに4回の爆発が起こり、この爆発回数の多さが滑らかな加速とパワーの向上につながります。
参考)バイクの4気筒エンジンとは? 特徴と魅力を徹底解説

ピストンスピードの制限も多気筒化のメリットに関係しています。ピストンの往復運動は物理的な限界があり、スポーツバイクでも平均20m/sを少し超える程度が限界です。単気筒はストロークが長くなるため同じ回転数でもピストンスピードが速くなってしまいますが、多気筒はストロークを短く設定できるため高回転化が容易になります。​
さらに、1気筒あたりの排気量が小さくなることで燃焼が細かく短い間隔で行われるため、回転の伸びが良くなります。MotoGPなどのレースで4気筒エンジンが主流となっているのは、この高回転での馬力を稼げる特性が大きな理由です。
参考)【意外と知らない】V8・V10・V12など気筒数が多いと何が…

多気筒エンジンの振動が少ないメカニズム

多気筒エンジンが振動面で優れているのは、エンジン1回転あたりの燃焼回数が多いためです。例えば4気筒エンジンでは4つのシリンダーが交互に燃焼することで、振動が互いに打ち消し合う効果が生まれます。これは力強いパンチを打つのではなく、細かいジャブを数多く打つようなイメージと例えられます。
参考)6気筒搭載のバイクとは?2気筒や4気筒との違いやメリットとデ…

6気筒エンジンになると、さらに燃焼間隔が短くなり振動が一層小さくなります。各気筒の排気量が減少することで、1回の燃焼で発生する力も弱くなり、結果として発生する振動や音も小さくなる傾向にあります。長距離ツーリングや高速走行でも快適な乗り心地が得られるのは、この振動の少なさが大きく貢献しています。​
回転バランスの良さも多気筒の特徴です。4気筒では約700rpmでアイドリングするのに対し、8気筒や12気筒では500rpm前後まで下げられます。これは低回転域でも高回転域でも使える領域が拡大することを意味しており、運転しやすさにつながっています。​

多気筒バイクのスムーズな加速フィーリング

多気筒バイクを運転すると、粒のない回転フィールが特徴的です。高回転まで伸びやかに回っていく感覚は、4気筒ならではの魅力として多くのライダーに支持されています。「ぶん回すのが楽しい」と表現されるように、エンジンを積極的に回転させることで多気筒の性能を存分に味わえます。
参考)4気筒と2気筒どちらが良いのか

停止状態から一気に加速して高い速度まで引き上げる走り方が4気筒エンジンの得意とするところです。回転数の上昇とともにパワーが途切れることなく増していくため、スポーツ走行やサーキット走行では特に楽しさを感じられます。​
2気筒エンジンがパルス感を楽しむのに対し、4気筒は回転のスムーズさを楽しむという対比があります。どちらが優れているという話ではなく、ライディングスタイルや好みによって選択が変わる部分です。多気筒はスポーツ性を重視する方や、高速道路での移動が多い方に向いています。
参考)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/maintenance/472/

多気筒エンジンの燃費と車体重量のトレードオフ

多気筒エンジンのデメリットとして、燃費の悪さが挙げられます。気筒数が増えると基本的に排気量も大きくなる傾向にあり、排気量が多ければ燃料消費も増加します。4気筒バイクよりも2気筒や単気筒の方が燃費面では有利であることが多く、日常的な使用コストを考慮する必要があります。
参考)初心者必見、3気筒と8気筒でどう違う!?車のエンジン気筒数

車体重量も多気筒化のデメリットです。気筒数が増えればパーツの数も2〜4倍と増加するため、車体全体が重くなります。重量増は取り回しや操縦性に影響を与え、特に低速での扱いやすさや駐車時の移動で差を感じることがあります。初心者にとっては車体の重さが負担になる場合もあるため、体格や経験に合わせた選択が重要です。
参考)初めてでも乗りやすい!初心者におすすめの人気バイクを紹介!

低回転時のパワー不足も注意点です。多気筒エンジンは回転数が上がることでパワーを発揮しますが、低回転域では1気筒あたりの排気量が少ない分、力強さに欠けます。街中での低速走行が多い使い方では、2気筒エンジンの方がトルクフルで扱いやすいと感じる場合もあります。
参考)2気筒なのに低速トルクが弱いと勘違い!?【ライドナレッジ05…

多気筒バイクのメンテナンスコストと維持費の実態

多気筒バイクはメンテナンスコストが高くなる傾向があります。パーツ数が多いため車体価格が高くなるだけでなく、定期メンテナンスや修理の際の部品代や工賃も増加します。4気筒エンジンのバルブクリアランス調整や同調作業は工賃が高く設定されることが一般的です。
参考)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/maintenance/264/

エンジンオイルの量も気筒数に応じて増えるため、オイル交換のたびにコストがかかります。さらに排気量が大きいモデルが多いため、ガソリン代や車検代などの維持費全般が高くなります。長期的に所有することを考えると、維持費の総額は無視できない要素です。
参考)料金表

一方で、近年の4気筒エンジンは信頼性が向上しており、適切なメンテナンスを行えば長く乗り続けることができます。メンテナンスコストは高いものの、性能と引き換えと考えれば納得できる範囲という意見も多くあります。予算と相談しながら、自分の使い方に合ったバイクを選ぶことが大切です。
参考)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/maintenance/128/

 

 


Mould King 10168 Technik V8エンジン8気筒エンジン、自動車ガソリンエンジンモデルブロックキット、MOCクランプブロックキットはエンジンとバッテリーボックスを含む(2899件+)