

バイクのエンジンで点火時期を正しく調整する第一歩は、上死点の正確な把握です。上死点とはピストンがシリンダーの最高位置に達する瞬間で、これを基準に点火タイミングを決めます。
4ストロークエンジンでは上死点前何度という表記が多く、フライホイールやローターの刻印を目印にしますが、ダイヤルゲージを使ってピストン位置を測定するのが確実です。例えば、プラグ穴にゲージを挿入し、クランクをゆっくり回してピストンが最も押し上げられる位置を探します。
2ストロークエンジンでは上死点前1.8mm〜2.2mmが一般的で、ヤマハRZの場合上死点前2.0mmが基準となります。この位置でゲージをゼロセットし、微調整を加えます。意外な点として、刻印がずれている古いバイクも多く、物理確認を怠ると調整ミスにつながります。
カワサキH2のような具体例では、ドライバーで大まかな上死点を出し、ゲージで確定します。これにより、エンジン分解後の再組立でも誤差を最小限に抑えられます。
参考: Webikeニュースの記事で上死点確認の詳細手順が図解あり。
2ストも4ストも上死点が基本
動的な点火時期確認にはタイミングライトが不可欠で、エンジン稼働中にリアルタイムでマークを照射します。プラグコードにクランプし、スイッチオンで点火瞬間にフラッシュします。
調整時はFマークがステーターの基準線と一致するようステーターを微動させます。乾電池式ライトは場所を選ばず便利で、DC6V車にも対応します。進角しすぎると高回転でノッキング、遅れすぎると出力低下の症状が出ます。
ポイント点火の場合、ポイント閉じとFマーク同時で確認。CDI点火でも同様で、RZ250では2000rpmで20度前後を目安にします。意外なコツは、ライトの作業灯モードで暗所作業を援護することです。
参考: BikeBrosのCDI調整ガイド。
CDI点火時期調整詳細
FIバイクではECUが点火マップを制御し、回転数とスロットル開度で最適時期を自動調整します。マップ値は度数で表され、低回転10度前後から中回転35度へ進みます。
カスタムでは書き換えツールでマップ変更が可能で、進角で燃料薄く出力向上、遅角で濃く耐久性重視。ボアアップ時はマップ最適化が必須です。
ホンダカブFIの場合、1700rpmで基本、10000rpmまで変化を確認。サブコン自作時はオシロでパルス観測が有効で、クランクパルスと点火信号の位相差を測ります。
| 回転数 | 点火時期例 | 効果 |
|---|---|---|
| アイドル | 10度 | 安定始動 |
| 中回転 | 30-35度 | トルク向上 |
| 高回転 | 最大進角 | パワー発揮 |
マップ変更時は燃料マップ連動を忘れずに。
点火時期異常の症状はアイドリング不安定、加速不良、過熱、オーバーヒートです。進みすぎでピンキング音、遅れでパワー不足が典型的。
2ストでアイドリング時時期揺れはセンサー不良疑い。ポイント焼けやコイル腐食も原因で、テスターで抵抗確認を。古いバイクではガバナー劣化が意外な要因です。
診断ステップ:
EGRや混合比影響で未燃炭化水素が増える研究もあり、クリーン燃焼に寄与します。
長野県のような高地では空気密度低下で点火時期を1-2度遅らせると燃焼安定。Nagano在住ライダー向けに、標高1000m超で進角過多がノッキング誘発する点を強調。
DIYで気圧センサー追加しECU補正、またはタイミングライトで標高別テスト。高地ツーリング時のパワー低下を防ぎ、燃費5%向上の実例あり。冬期低温時は始動用に固定進角も有効。
独自データとして、Pythonシミュで気圧変動時の最適マップ生成可能。標高別調整表:
| 標高 | 調整目安 |
|---|---|
| 海抜 | 標準 |
| 1000m | -1度 |
| 2000m | -2度 |
これで高原峠も快適に。

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