
バーハンドルは、1本のパイプを曲げて作られた最も一般的なハンドル形状です。セパレートハンドルのスポーツタイプのバイクを除いて、ほとんどのバイクに標準装備されています。バーハンドルの最大の特徴は、形状によって前傾姿勢からゆったりとしたポジションまで、目的に応じて自由にライディングポジションを選べることです。
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バーハンドルには、構造上セパレートハンドルほどハンドルのローダウンができないという特性があります。しかし、タンクに干渉しないことからハンドルの切れ角も大きく、バイクの取り回しが容易というメリットがあります。楽な姿勢で運転できるため、前かがみになる必要がなく、腰や肩への負担が軽減されます。
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ハンドルの径には2種類の規格が存在します。一般的なサイズは7/8インチ(外径22.2mm)で、アメリカン系バイクには1インチ(外径25.4mm)が採用されています。ハンドル交換の際は、この径寸法を必ず確認する必要があります。
参考)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/maintenance/495/
コンチネンタルハンドルは、ネイキッドバイクなど多くのバイクの純正ハンドルとして採用されている、最もオーソドックスなタイプです。比較的フラットな形状をしており、ネイキッドバイクの純正ハンドルに近い形をしています。特に規格や特徴があるわけではなく、やや前傾のスポーティーなライディングポジションになるハンドルバー全般をコンチハンドルと呼びます。
参考)低く構えたスポーティーなライディングポジションが魅力!! 「…
このハンドルは、ハンドル位置をあまり変えたくない方にとって適したハンドルといえます。絞り角が少なく、低めのものだとあまり干渉もしないため、カスタムでも採用率が高いという特徴があります。バーハンドルの中では比較的低く、幅の狭いものがコンチハンドルに分類されます。
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コンチネンタルハンドルには多数のタイプがあり、基本的にはフラットハンドルに高低差の曲げが入った形状のものを指します。運転しやすい姿勢が取れることから、街乗りからツーリングまで幅広い用途に対応できる万能型のハンドルです。
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アップハンドルは、名前の通り持ち手の位置が高いハンドルで、アメリカンなどでよく使用されるハンドル形状です。グリップの位置が高いため、長距離ツーリングでも疲れにくいような、身体を起こしたライディングポジションを取ることができます。ハンドルグリップとハンドルの付け根の高低差を高くすることで、純正位置よりも高い位置としたハンドルバーです。
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アップハンドルにすることによる最大のメリットは、乗車姿勢が楽になりリラックスした状態で運転できるようになることです。そのため、長距離でも疲れにくく、腰への負担が少ないため中高年ライダーに嬉しいポイントとなっています。幅の広さによる「テコの原理」でハンドル操作が軽くなり、操作性が高まって小回りが効きやすくなります。
自然と上体が起きて顔が上がるので視界が広くなるというメリットもあります。一方で、走行風を上体に強く受けることや、重心が変わることによる乗り方とフロントへの荷重のかけ方に変化が求められます。多くのメーカーから「高さ」や「絞り角度」「幅」によって数十種類以上が選べるため、自分の体型や乗り方にフィットしたハンドルを選択できます。
スワローハンドルは、「スワロー=つばめ」の名前通り、鳥が羽ばたく姿のような形をしたハンドルです。いわゆる「カフェレーサー」などによく使われるハンドルで、バーハンドルのなかでも特に低いポジションになります。コンドルハンドルと形状が似ていますが、コンドルハンドルにある突出部分がない点が違いです。
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スワローハンドルは、高低差がなくビシッと平面で曲げられているのが特徴です。コンドルハンドルは多少ライダー寄りに曲がっているため、コンドルよりもスワローの方が乗車姿勢が前傾になります。「セパハン化するほどではないけど低くしたい」という用途に適しており、カフェレーサータイプのバイクに多く採用されています。
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スワローハンドルとセパレートハンドルは別物で、セパハンは左右が分かれているハンドルを指します。スワローハンドルはバーハンドルの一種であり、一本の棒状に作られているという構造的な違いがあります。基本的な特性はコンドルハンドルと同じなので、好みに応じて選ぶことができます。
バイクのハンドルは大きく分けてバーハンドル(バーハン)とセパレートハンドル(セパハン)に分類されます。バーハンドルはハンドルバーが一本の棒になっているもので、ネイキッドやオフロード、クルーザーに多く使われます。一方、セパレートハンドルは左右のハンドルが分割されて二本の棒になっており、スーパースポーツやフルカウルツアラーに使用されています。
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セパレートハンドルは、左右が分離した形状のハンドルで、略して「セパハン」と呼ばれます。ハンドル位置を低くすることができるため、ライディングポジションは前傾気味になり、サーキットを走行するようなレーサータイプのバイクに適しています。基本的に前傾姿勢での運転になり、見た目・性能とも非常にスポーティーなハンドルです。
参考)https://bikeman.jp/blogs/bikeparts/motobike12
バーハンドルは、ハンドル根元のボルト4本で固定されているため交換が比較的簡単にできます。極端な高さやカーブがない限り、配線やケーブルの交換なしで好みのハンドルへすぐに交換することが可能です。対してセパレートハンドルは、ハンドルの角度・前後位置・高さを自由に変えられるメリットがありますが、タンクに干渉するためハンドルの切れ角が浅くなります。
バーハンドル選びで見落としがちなのが、ハンドルの径寸法です。ハンドルには2種類の太さの規格があり、一つは標準的な22.2mmの規格で、ハンドル径は全て一定の22.2mmです。もう一つは28.6mmの規格で、グリップ部は22.2mmですがクランプ部分が太くなっています。この径の違いにより、装着できるハンドルやパーツが限定されます。
参考)https://www.dirtbikeplus.jp/user_data/beginner/handlebar_select
一般的なサイズは7/8インチ(外径22.2mm)で、多くのネイキッドバイクやオフロードバイクに採用されています。アメリカン系のバイクには1インチ(外径25.4mm)が採用されており、専用のハンドルを選ぶ必要があります。ハンドル径が合わないと、スイッチボックスやグリップ、ミラーなどの取り付けに支障が出るため注意が必要です。
参考)https://bikeman.jp/blogs/bikeparts/motobike-76
社外品のハンドルに交換する場合、コントロール部が動かないようにするための穴あけが必要となることがあります。穴あけに電動ドリルや、穴の位置がズレないよう印をつけるポンチ類が必要となり、これら工具の準備も必要です。ハンドル径とクランプ径を事前に確認することで、スムーズな交換作業が可能になります。
参考)https://www.monotaro.com/s/q-%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%BC%2025%252E4/
バーハンドル交換時の注意点として、ワイヤー類の長さ確認が重要です。ハンドル交換により、ブレーキワイヤー、クラッチワイヤー、ブレーキホース、チョークワイヤーなどの長さが合わなくなってしまうリスクがあります。これらのワイヤー類は、長さが長すぎても短すぎても、最悪の場合には大事故を引き起こしてしまうため、長さが不足する場合は新しいワイヤー類を準備しておく必要があります。
参考)バイクのハンドル交換の工賃とは?ハンドル交換の手順や注意点に…
グーバイク - バイクのハンドルバーの種類と特徴をご紹介
ハンドルの径寸法や各種バーハンドルの詳細な特徴について解説されています。
バイクニュース - 全部答えられる!? 様々あるバイク用ハンドルの種類
セパレートハンドルとバーハンドルの違いや、各ハンドルタイプの特徴が詳しく説明されています。
2りんかん - バイクのハンドル交換の工賃とは?ハンドル交換の手順や注意点
ハンドル交換時のワイヤー類の注意点や保安基準について詳細に解説されています。