
バイクのチェーン交換を自分で行うためには、チェーンカッターという特殊工具が必要不可欠です。ホームセンターでは、カインズ、コメリ、コーナンなどの大手チェーン店でチェーンカッターを取り扱っており、手軽に購入できます。バイクショップに依頼すると一般的に3,000~5,000円程度の工賃がかかるため、自分で交換作業を行えば大幅なコスト削減が可能です。
参考)チェーンカッターのおすすめ商品一覧|ホームセンターのカインズ
チェーンカッターには大きく分けて「カットのみ対応」と「カット&カシメ対応」の2種類があります。カシメ式チェーンの場合、特殊工具は絶対に必要であり、工具なしで行うことは実質不可能です。ホームセンターで購入する際は、自分のバイクのチェーンサイズに対応した製品を選ぶことが重要で、420番から630番まで幅広いサイズに対応したモデルが販売されています。
参考)バイク用チェーンカッターのおすすめ人気ランキング【2025年…
自分でメンテナンスを行うことで、チェーンへの理解が深まり、整備の重要性に気付けるのが最大のメリットです。一度理解してしまえば簡単な作業なので、ぜひ挑戦してみる価値があります。
参考)チェーン交換の必需品!チェーンツールの選び方ガイド - We…
PWT チェーンカッター BT-15R
ホームセンター各店では、バイク用チェーンカッターを幅広く取り扱っています。カインズでは、チェーンカッター単体からセット商品まで豊富なラインナップを揃えており、オリジナル商品も展開しています。コメリでは、片山チエンなどの有名メーカー製品を取り扱っており、価格帯は2,000円~10,000円程度と幅広い選択肢があります。
参考)カタヤマ チェーンカッター_ の通販
コーナンの通販サイトでは、キジマの2WAYチェーンカッターやハタヤのチェーンカッターなど、複数のメーカー製品を扱っています。キジマの2WAYチェーンカッターは420~525番のチェーンに対応したハンディタイプで、携帯性に優れた製品です。ただし、この製品はカシメ機能がないため、カットのみの用途に限定されます。
参考)キジマ (KIJIMA) 2WAYチェーンカッター ガンメタ…
ホームセンターで購入するメリットは、実物を見て選べる点と、店員に相談できる点です。特に初めて購入する場合は、自分のバイクに適合するサイズを確認しながら選べるのが安心です。また、工具の重さや握りやすさなど、実際に手に取って確認できるのも大きな利点といえます。
参考)■ハタヤ チェーンカッター 3/8 ~5/8 チェーン兼用型…
価格面では、ネット通販と比較してやや高めの場合もありますが、送料がかからず即日入手できる点は魅力です。特に急ぎでチェーン交換が必要な場合や、工具を実際に確認してから購入したい場合には、ホームセンターでの購入がおすすめです。
参考)https://www.cainz.com/search/?sz=60amp;category=tr_d01190549
チェーンカッターを選ぶ際の最重要ポイントは、自分のバイクに搭載されているチェーンサイズへの適合性です。バイクによって搭載されているチェーンサイズが異なるため、420程の小型バイク用から600以上の大型バイク用まで、さまざまなサイズに対応した製品が販売されています。
参考)【PR】チェーンカッターの人気おすすめ16選!自転車・バイク…
複数台のバイクを所有している場合は、適合サイズ数の多いチェーンカッターを選ぶことで工具の数を抑えられます。例えば、デイトナのチェーンカッター&カシメツールは、415/420/425/428/520/525/530/630と幅広いサイズに対応しており、収納用ブローケース入りのオールマイティなセット商品です。
チェーンカッターには「カットのみのタイプ」と「カット&カシメ対応タイプ」の2種類があります。安価なツールはカシメしかできないタイプが多く、古いチェーンを切断する際に別途ディスクグラインダーが必要になります。多少高価でも、チェーンのカットとカシメが両方できるタイプを購入しておくことが強く推奨されます。
工具の形状にも違いがあり、「オープンタイプ」と「クローズタイプ」が存在します。クローズタイプ(チェーンを囲むタイプ)は初心者でも失敗しにくい工夫が盛り込まれていますが、チェーンが宙ぶらになっている部分でしか作業できません。オープンタイプ(コの字型)はリヤスプロケットの位置で作業できるため非常に使いやすいですが、高い剛性が必要で価格も高めです。
初めて購入する方には、DID製の「かし丸君」がおすすめです。初心者でも失敗しにくい設計になっており、バイクショップでも長年利用されている実績があります。安価な工具は数回の使用で開いてしまって使えなくなることがありますが、高品質な工具は補修部品が単体で販売されており、一生使える可能性が高いです。
チェーンカッターを使用する際は、正しい手順と注意点を守ることが非常に重要です。カッターピンでピンを抜くときは、必ずピンと一直線になるように設置して使用する必要があります。ピンの位置がずれていると工具が破損したり、チェーンが損傷する原因になります。
参考)【画像で解説】チェーンカッターの使い方と練習方法を習得|チェ…
チェーンカッターの取り扱い説明書は必ず読んでから作業に入りましょう。使い方を間違えると破損の原因となるため、特に初めて使用する場合は慎重に進めることが大切です。また、工具のコンディションを保つために、使用前には必ず点検を行い、可動部分にグリスを塗布しておくと作業がスムーズになります。
参考)工具頼りで良い仕事は確実!!とは言えチェーンカット作業には要…
カシメ作業は、チェーンが外れないかどうかを決める最終的な重要工程です。締めすぎるとピンヘッドが割れてしまう可能性があるため、適度な力加減が必要です。一度抜けてしまったピンは二度と入らないため、ピンを抜く際は慎重に作業を進める必要があります。
作業の際は、チェーンが宙ぶらにならないよう、リヤスプロケットにチェーンを噛ませた状態で行うと安定します。特にクローズタイプのチェーンカッターを使用する場合、チェーンと一緒に工具がグラグラ動いてしまうことがあるため、慎重な位置決めが求められます。
また、チェーン交換の前には必ずディスクグラインダーでリンクピンの頭を削り飛ばす作業がほぼ必須となります。手ヤスリで削ることも可能ですが、ピンは非常に固いため現実的ではありません。いきなり工具でブチ抜こうとすると高確率で工具が壊れるため、必ずグラインダーでの削り作業を行いましょう。
バイクのチェーン交換をショップに依頼すると、工賃だけで2,000円~5,000円程度が相場となっています。大型バイクや特殊な車種の場合は、工賃がさらに高くなることもあります。チェーンと同時にスプロケットを交換する場合は、追加で6,600円程度の工賃が発生します。
チェーン本体の価格は、バイクの種類やチェーンのグレードによって5,000円~15,000円程度と幅があります。これに工賃を加えると、総費用は10,000円~25,000円程度が目安となります。定期的に交換が必要なパーツであるため、自分で作業できるようになれば長期的に大きなコスト削減効果が得られます。
参考)バイクチェーンの値段を徹底解説|選び方とお得に交換する方法
チェーンカッターとカシメツールのセットは、2,000円~10,000円程度で購入できます。仮に5,000円の工具セットを購入した場合、2~3回の交換作業で元が取れる計算になります。さらに、自分で作業を行えばショップの営業時間に縛られず、好きなタイミングでメンテナンスが可能です。
ナップスの工賃表によると、チェーンクリップジョイントの交換工賃は3,800円、カシメジョイントは6,600円となっており、作業時間は約40分です。この時間を自分で作業すれば、工賃分がそのまま節約できることになります。また、2りんかんではチェーン調整が1,700円、チェーン給油が1,600円と、日常的なメンテナンスにも費用がかかります。
参考)駆動系基本工賃表 - ナップス店舗情報総合サイト
ただし、コスト削減のためだけに手持ちの工具で無理に交換しようとするのは危険です。専用工具を使わずに作業すると、愛車を傷つけたり、事故につながる可能性があります。安全に作業するためには、適切な工具への投資が必要不可欠です。
ツーリング中のチェーントラブルに備えて、携帯用のコンパクトチェーンカッターを持ち歩くライダーも増えています。携帯用チェーンカッターは手のひらサイズで、ツールバッグやサドルバッグに収納できる設計になっています。
参考)とあるライドでチェーンカッターの付いた携帯工具が必要だと思い…
トピークのスーパーチェーンツールは、携帯性とコンパクト設計に優れた人気商品です。価格は1,980円程度で、数あるマルチツールの中でもチェーン工具が付いているものは限られているため、専用品としての価値があります。バーエンドキャップに収納できるタイプもあり、フレームにマウントせずに持ち運べる利点があります。
参考)ソロライドに必携の「コンパクトチェーンツール」!勝手に3選ご…
ディーアールシーのアルミコンパクトチェーンカッターは、アルミ素材を使用することで軽量かつコンパクトな設計を実現しています。420~520番のチェーンに対応しており、小型バイクや中型バイクのライダーに適しています。携帯用としては十分な機能を備えつつ、重量を抑えた設計が特徴です。
楽天市場では「チェーンカッター 携帯」で検索すると470件以上の商品がヒットし、さまざまな価格帯とデザインから選べます。携帯用チェーンカッターを選ぶ際のポイントは、自分のバイクのチェーンサイズに対応していること、軽量であること、耐久性があることの3点です。
参考)【楽天市場】チェーンカッター 携帯の通販
ただし、携帯用チェーンカッターは応急処置用と考えるべきで、本格的な作業には据え置き型の工具を使用するのが安全です。ツーリング先でチェーンが切れてしまった場合の緊急対応として、最低限の機能を備えた携帯工具があれば、帰路につくことが可能になります。
チェーンカッターを購入したら、実際にチェーン交換やメンテナンスを実践してみましょう。まず必要なのは、チェーン交換以前の日常的なチェーンメンテナンスです。チェーンクリーナーとチェーンオイル、ブラシ、ウエス、そしてメンテナンススタンドがあると作業効率が格段に上がります。
参考)「乗らずに学べるバイクレッスン」自宅で出来るメンテナンス!ド…
チェーンメンテナンスの基本は、クリーナーで古いグリスと汚れを落とし、専用オイルで潤滑することです。チェーンクリーナーはケチらずたくさん使うのがポイントで、チェーンに吹き付けてブラシでこすり、ウエスで拭き取って乾燥させます。
チェーンオイルには「ドライタイプ」と「ウエットタイプ」があります。ドライタイプは高速走行でも飛び散りにくく耐久性が高い一方、砂利が付着すると掃除が大変です。ウエットタイプは粘度が柔らかく泥や砂が付着しにくいですが、高速走行で飛び散りやすいというデメリットがあります。高速道路のツーリングが多い場合はドライ、林道や市街地など低速走行が多い場合はウエットと使い分けるのがおすすめです。
チェーンオイルは内側に吹き付けるのが基本で、遠心力によって外側に浸透していきます。全体に吹き付けたらホイールを回してオイルを馴染ませ、15分以上放置後に余分なオイルを拭き取ります。この拭き取り作業が重要で、余分なオイルが残っていると走行中に埃や砂が付着しやすくなります。
雨天走行後はチェーンの油分が失われやすいため、早めに給油やメンテナンスを実施しましょう。チェーンオイルが浸透・定着するにはある程度時間がかかるので、走行前に作業を実施すると飛散して車体が汚れてしまいます。出発の1時間前には作業を完了するようにしましょう。
チェーン交換の具体的な作業は、まずディスクグラインダーでピンの頭を削り、チェーンカッターでピンを抜いて古いチェーンを外します。新しいチェーンを取り付けたら、専用のカシメツールでジョイントピンを圧入し、しっかりと固定します。作業失敗は命に関わる可能性があるため、慎重に、ゆっくり、じっくりと1ステップずつ確認しながら作業することが重要です。
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