

事故時にあごが衝突する確率は34.6%もあります。
バイク事故での死亡原因の第1位は頭部損傷で、全体の48.9%を占めています。頭部損傷は四輪車事故より約7%も高い割合です。つまり、バイク事故では頭部を守ることが生死を分ける最重要課題ということですね。
参考)https://www.itarda.or.jp/contents/499/info39.pdf
さらに重要なのが顔面・あご部分の保護です。ドイツのハノーバーメディカルスクールの調査によると、事故時にライダーの頭部が衝突する箇所は、あご左右が19.4%+15.2%、シールド左右が5.5%+4.4%で、合計44.5%が顔面エリアに集中しています。
参考)バイクと! : 事故で顔面が衝突する確率44.5% ジェット…
半ヘルメットでカバーできる範囲はわずか38.2%、ジェットヘルメットでも55.5%にすぎません。フルフェイスなら頭部の100%を保護できます。顔面を強打すれば、あごや歯、鼻に深刻なダメージを負う可能性が高く、半ヘルやジェットでは事故の衝撃でヘルメットが脱げてしまうリスクもあります。
顔全体を守れるのはフルフェイスだけです。
参考)原付にフルフェイスはダサい?メリットとデメリットを解説
また、事故時にヘルメットが脱落するケースは全体の30%にも達します。これは主に顎紐の締め方が甘いことが原因ですが、フルフェイスは内装でしっかりホールドする構造のため、正しく着用すれば脱落リスクを大幅に減らせます。
参考)バイクと! : フルフェイスにしとけ!事故で顔面が衝突する確…
ヘルメット選びで最初にチェックすべきは安全規格です。日本国内で販売されるバイク用ヘルメットには、必ずPSCマークが必要です。PSCは国が定めた安全基準に適合した製品に表示されるマークで、これがないヘルメットは法律上販売が禁止されています。PSCマークは最低限の条件ということですね。
参考)バイクのヘルメットはどんな点に気を付けて選べばいいですか?
さらに安心を求めるなら、SGマークの付いたヘルメットを選びましょう。SGマークはPSCの安全基準を満たしたうえで、製品の欠陥による人身事故が発生した場合、被害者1人につき最高1億円の賠償措置を受けられる保険が付帯しています。事故リスクを少しでも減らしたいライダーにとって、SGマークは強力な味方です。
参考)【2024年】4万円以下で買える安くて安全なフルフェイスヘル…
国際的な安全規格として注目されているのがECE2206です。最新のECE2206ではフルフェイスモデルに対して合計18項目のテストを実施し、そのうち1項目がチンガード(あご部分)の強度テストになっています。つまり、あごの保護性能が評価項目として明確に組み込まれているということです。輸入ヘルメットを検討する際は、ECE規格の有無も確認すると良いでしょう。
JISやSNELL、MFJといった規格もありますが、これらは任意取得の規格です。より厳しい基準をクリアしているため、信頼性の高い目安になります。
参考)【2021年】フルフェイスヘルメット本気のおすすめ11選【軽…
JAFの公式ページでは、ヘルメット選びの基本と安全規格について詳しく解説されています
ヘルメットのサイズ選びを間違えると、事故時に脱落したり、正しく衝撃を吸収できなかったりする危険があります。
まず頭囲を正確に測定しましょう。
測り方は、おでこの最も高い部分と側頭部、後頭部の最も出ている部分を、メジャーで水平に一周させて測ります。
この数値をメモしてください。
参考)https://eurogear.jp/blogs/blog/motorcycle-helmet-size01
次に、各メーカーのサイズ表と照合します。
主要メーカーのサイズ展開は以下の通りです。
| メーカー | XS | S | M | L | XL | XXL |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Arai | - | 55-56cm | 57-58cm | 59-60cm | 61-62cm | 63-64cm |
| SHOEI | 53-54cm | 55-56cm | 57-58cm | 59-60cm | 61-62cm | 63-64cm |
| OGKカブト | 54-55cm | 55-56cm | 57-58cm | 59-60cm | 61-62cm | 63-64cm |
同じMサイズでも、メーカーによって対応する頭囲が微妙に異なります。また、頭の形は人によって全然違うため、必ず実際に試着してフィット感を確認することが重要です。
試着時のチェックポイントは3つです。まず、額やこめかみに痛みや圧迫感がないか確認します。次に、顎紐を締めた状態で頭を左右に振り、ヘルメットがずれないかテストします。最後に、内装が頬全体を均等に包み込んでいるか確認しましょう。どれか1つでも違和感があれば、別のサイズやメーカーを試してください。
バイク用ヘルメットサイズの詳しい測定方法と各メーカーのサイズ表が掲載されています
快適なツーリングには、通気性と曇り止め機能が欠かせません。フルフェイスは顔全体を覆う構造のため、シールドの曇りが大きな課題です。曇りの原因は、シールド内と外気の温度差で結露が発生するためです。冷たい外気に晒されたシールドに、体温で温められた呼吸が触れると一気に曇ります。
特に、フルフェイスとメガネの組み合わせは最悪で、冷えたメガネレンズに暖かい空気が触れるだけで表も裏も同時に曇り、視界が極端に悪化します。信号待ちで停止すると、ネックウォーマーで暖められた湿った空気がモワモワと立ち上がって一気に曇ってしまうのです。
視界不良は事故に直結します。
曇り対策として最も有効なのがベンチレーション(通気口)の活用です。フルフェイスには額部分や顎部分に通気口が設けられており、走行中に外気を取り込んで内部の湿気を排出します。購入前に、ベンチレーションの開閉がスムーズか、グローブをしたまま操作できるか確認しましょう。
ピンロックシートという曇り止めフィルムも効果的です。シールドの内側に貼り付けることで、二重構造にして結露を防ぎます。フルフェイスメガネライダーなら必需品と言えます。
また、ヘルメット内装に染み付いた汗や湿気は、曇りの原因となる湿った空気の発生源です。内装をこまめに洗濯したり、乾燥剤を活用したりして清潔に保つことも、曇り止め対策の一環になります。
信頼できるヘルメットメーカーを選ぶことは、安全性を確保する近道です。日本の二大メーカーであるAraiとSHOEIは、世界中のライダーから高い評価を得ています。
参考)フルフェイスヘルメットおすすめ10選! 主要メーカーの特徴や…
Arai(アライヘルメット) は、創業から一貫して安全性を最優先に掲げる日本の老舗ブランドです。一つひとつ手作業で丁寧に仕上げられた製品は、フィット感と品質の高さで定評があります。価格帯は高めですが、長く愛用できる一生モノのヘルメットが手に入ります。
SHOEI(ショウエイ) は、軽量性と快適性のバランスに優れたモデルを多数展開しています。使用開始から3年を目途に交換を推奨しており、明確な品質管理体制も魅力です。エアロダイナミクスにこだわった設計で、高速走行時の安定性が抜群です。
参考)ヘルメットの有効期間はありますか?|製品に関するよくあるご質…
OGK Kabuto(カブト) は、コストパフォーマンスとフィット感に優れたモデルが多く、エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広いラインナップがあります。初めてフルフェイスを購入するライダーにも手が届きやすい価格設定です。
海外ブランドでは、イタリアのAGV(エージーブイ) がスポーティなデザインと軽量性で人気です。MotoGPのトップライダーも愛用しており、レース志向のライダーに選ばれています。同じくイタリアのNOLAN(ノーラン) は、ツーリング用途に特化した快適性の高いモデルを得意としています。
購入時は、PSCとSGマークの有無を必ず確認し、自分の頭の形に合ったメーカーを見つけましょう。各ブランドの公式サイトや大型バイク用品店で試着してから決めるのが確実です。
最新のフルフェイスヘルメット人気ランキングと詳しい選び方ガイドが掲載されています
ヘルメットには寿命があることをご存知でしょうか。SGマークでは有効期間を「購入後3年」と定めています。AraiやSHOEIなどの主要メーカーも、使用開始から3年を目途に交換を推奨しています。
その理由は、使用に伴う経時変化によって新品の時と同じ性能を維持できなくなるためです。ヘルメットの外殻や内装のクッション材は、紫外線や汗、温度変化によって徐々に劣化します。見た目に異常がなくても、衝撃吸収性能が低下している可能性があるのです。
3年が目安です。
次のポイントに1つでも当てはまるなら、その時点で即交換しましょう。
特に、事故や転倒で一度でも衝撃を受けたヘルメットは、外見上の損傷が小さくても内部構造がダメージを受けています。見えない部分のクラック(ひび)が入っている可能性があるため、必ず新品に交換してください。
また、長期間使用していないヘルメットも劣化が進んでいる場合があります。ガレージに放置していた古いヘルメットを再び使い始める前に、製造年月日を確認し、購入から3年以上経過していれば新しいものに買い替えることをおすすめします。
SHOEIの公式サイトでは、ヘルメットの有効期間と交換チェックポイントが詳しく解説されています

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