

リアブレーキは「後輪の回転を落として速度を調整しやすい」ため、姿勢を乱しにくいのが強みです。特にコーナリング中は、フロントを強く使うよりも車体のピッチ変化を抑えやすく、ラインや速度の微調整に向きます。リアブレーキで減速すると車体のリヤ周りが沈み込む特性があり、この沈み込みを姿勢づくりに利用できる、という説明もあります。
一方で、リアだけで強く止めようとすると、路面状況によっては簡単にロックし、スライドや転倒につながります。そこで現実的には「フロント主体+リアは補助(姿勢と微調整)」という考え方が基本になります。停止の最後にリアブレーキを意識して安定させる、という教え方もあり、信号停止などの“ヨレ”を減らすのに役立ちます。
サーキット系の話になりますが、リアブレーキの沈み込み特性を「旋回中の姿勢制御」に使うという説明もあります。公道では速度域と安全マージンを優先し、まずは“軽く・丁寧に”を徹底するのが失敗しにくいです。
停止の手順で「停止直前まで右足でリアブレーキを操作し安定させる」という考え方(右足をステップに残す)が紹介されています。普段から“止まり方”にリアを混ぜると、急ブレーキ時にいきなりリアを踏み抜く癖が減り、操作が滑らかになります。
制動距離を短くするという目的でも、リアは意味があります。ただし主役はあくまでフロントになりやすいので、「リアを足して安定させる」イメージが合います。
参考:リアブレーキの役割や使い方(コーナー・姿勢制御の話)
https://www.goobike.com/magazine/knowledge/beginner/17/
https://www.kushitani.co.jp/logs/rm_3_20/
https://2rinkan.jp/ridersacademy/archives/1275/
リアタイヤの空気圧は「毎回の走りの印象」を変える、いちばんコスパが高い点検ポイントです。重要なのは、走行後ではなく冷えている状態(冷間)で確認することです。車種ごとに適正空気圧があり、チェーンカバーのステッカーや取扱説明書/サービスマニュアルでフロント・リア別に指定されている、という前提が示されています。
空気圧が低いと、ふらつきが出やすいとも説明されています。逆に高すぎると接地面積が減って乗り心地が悪化する、という整理もあり、「低すぎ・高すぎ」どちらも損です。週1回は冷間で空気圧を確認する、という推奨もあります。
意外に見落とされがちなのが「調整後のエアバルブキャップ」です。小さくて紛失しやすい一方、空気圧を保つのに必要な部品として注意喚起されています。キャップが無い=即パンクではありませんが、バルブ周りへの砂・水の侵入リスクが上がり、結果的にスローパンクの遠因になります。
「リアだけ減るのが早い」という悩みは自然です。加速時に駆動力を受け持つのは後輪なので、リアが先に減っていきます。ツーリングで荷物を積む人は、リアの荷重が増える分、指定空気圧の範囲内でより管理がシビアになります(積載時の指定がある車種はその値を優先)。
参考:空気圧点検(冷間・道具・指定値の見方)
https://motoinfo.jama.or.jp/?p=9036
https://www.8190.jp/bikelifelab/notes/maintenance/200113_01/
https://www.metzeler.com/ja-jp/tech-and-tips/pressure-safety-maintenance
リアまわりの整備で、体感の差が出やすいのがチェーンの張りです。チェーンは張りすぎても緩すぎてもよくなく、サービスマニュアルの指定範囲に合わせるのが基本です。張りの計測はフロントスプロケット〜リアスプロケットの中間付近を目安にし、指定値に設定するという説明があります。
ここで「意外と重要」なのが、チェーン調整=ホイール位置を動かす作業だという点です。つまり、チェーンを合わせた後に、左右のズレ(リアホイールのアライメント)を必ず確認しないと、直進性や旋回感が悪化します。タイヤメーカーの技術解説でも、リアホイール脱着やドライブチェーン調整後は必ずリヤホイールのアライメント調整を行うよう求め、ずれがあると摩耗が早まり、ハンドリングやコーナリングへ悪影響が出るとしています。
実作業としては「リアアクスルナットを緩めて、左右のアジャスターを同じ量で動かす」が王道です。プロ向けの解説では、左右の目盛りを合わせる重要性が強調されます。目盛りが信用できない車種や、過去に転倒歴がある車両では、簡易ゲージや計測工具を使うと精度が上がります。
意外な落とし穴として、「チェーン調整を急いで、アクスルナットの締め付けや再確認を省く」ケースがあります。調整直後は“いったん締めてから再測定”する癖を付けると、走行中にズレる事故が減ります。
参考:チェーン調整とアライメントの重要性
http://allmaintenance.jp/chain-tension-alignment-adjustment/
https://www.metzeler.com/ja-jp/tech-and-tips/pressure-safety-maintenance
https://news.webike.net/maintenance/25291/2/
リアブレーキが「効きにくい」「踏みしろが増えた」と感じたとき、パッド摩耗は最初に疑うポイントです。整備系の解説では、ブレーキパッド残量が2mm以下が交換時期の目安として示されています。作業時間は1キャリパー20分程度、費用感は約3,000円〜約12,000円とされ、DIYとショップ依頼で差が出やすい部分です。
交換作業で重要なのは、パッドやピンの扱いよりも、実はブレーキフルードと塗装面の関係です。解説では、リザーバータンク周辺をウエスで覆い、フルードが塗装に付くと塗装が剥がれるため予防するよう書かれています。DIYで“汚れを拭けばいい”と油断していると、あとから地味に痛い失敗になります。
また、パッドには装着方向があり、「Wheel」「SA」の表記(Wheel=ホイール側、SA=スイングアーム側)があるという説明もあります。再利用する場合は位置をマーキングし、当たり面が変わると制動力が低下しうる、という注意も出ています。リアはフロントほど制動に寄与しない印象を持たれがちですが、停止直前の安定や低速制御に使うなら、むしろ“フィーリング”が大事なので、パッド管理が効きます。
意外な視点として、リアパッド交換のついでに「スライドピン(キャリパー可動部)の清掃・グリスアップ」を丁寧にやると、効きの立ち上がりが改善することがあります。パッド残量だけ見て“まだ大丈夫”と先延ばしにしないで、鳴き・引きずり・ホイールの回りの重さなど、症状で判断するのが現実的です。
参考:リアブレーキパッド交換の要点(養生、表記、交換目安)
http://allmaintenance.jp/rear-brakepad-replacement/
「バイクはハンドルで曲がる」という感覚は間違いではありませんが、リア(後輪)側の挙動が曲がりやすさを作る、という見方を入れると理解が一段クリアになります。いわゆる“リアステア”の文脈では、ハンドルを切って曲がっているというより、車体が傾いた結果として前輪が追随し、後輪側の動きが旋回の印象を作る、という説明が語られています。ここを意識すると、リアまわりの整備(空気圧・チェーン・サスの沈み込み)が「ただのメンテ」ではなく「曲がり方そのものの土台」だと納得できます。
意外な実用ポイントは、「リアの接地感が薄い日は無理に曲げ込まない」判断が早くなることです。たとえば、冷えた朝で空気圧が低い、チェーンがやけにガシャつく、リアブレーキが引きずり気味、こういう日はリアの自由度が落ちて“旋回のきっかけ”が作りにくいことがあります。結果として、いつもと同じ速度・同じ入力でもラインが外へ膨らみやすくなり、怖さにつながります。
そこで、リアステア的な視点での「セルフ点検」を作ると強いです。出発前に30秒で終わります。
📝リア バイク 30秒点検(独自視点)
この視点の良いところは、運転テクニックの前に「リアの状態=曲がりの土台」を整えられる点です。テクニックはその日の路面や体調でブレますが、空気圧・チェーン・ブレーキは整備で安定化できます。つまり、リア バイクの理解は、上達と安全の“近道”になります。
参考:リアステアの考え方(リアが向きを作るという説明)
https://www.youtube.com/watch?v=_MJJwP8pb74