
キタコ(KITACO) アンダーガード グロム(JC92) 632-1452000
グロムにアンダーカウルを装着する最大のメリットは、エンジン下部を飛び石や障害物から保護できることです。グロムはエンジンと地面の間が狭いため、走行中にエンジンが傷つくリスクがありますが、アンダーカウルがガード役を果たします。特にエキパイ(エキゾーストパイプ)周りもしっかり保護できるため、軽い林道やダート走行でもトラブルを防げます。
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またアンダーカウルは見た目にも大きな影響を与え、アドベンチャースタイルやオフロードテイストをプラスし、車両にアクセントを加えられます。ノーマル状態では物足りない方や、手軽にカスタムしたい方にオススメで、スポーティーなイメージの強化にも効果的です。
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取り付けは左右4カ所のボルト留めで簡単に装着でき、特別な工具や技術は基本的に不要です。ただし社外マフラーを装着している場合、アンダーカウルとのクリアランスがなく干渉してしまう可能性があるため、購入前に互換性をチェックする必要があります。youtube
参考)【カスタム】JC92グロムにアンダーカウルを取り付けました!…
ホンダ純正オプションのアンダーカウルは、JC92型グロム用に設計されており、価格は約10,000~11,000円程度です。純正品の最大の特徴は、車体へのフィッティング精度が高く、組み上がりが美しいことです。2024年モデル以降のグロム向けに販売されている純正アンダーカウルは、品番08F75-K26-M50ZAで、マットガンパウダーブラックメタリック仕様となっています。
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純正アンダーカウルの取り付けには、エンジン下部のボルトを外してステーを固定する必要があるため、純正マフラーを一時的に取り外す作業が伴います。そのため、パッケージには純正エキゾーストガスケットが同梱されており、マフラー再装着時にガスケットを別途購入する必要がありません。
参考)https://ameblo.jp/wrs2016/entry-12864464405.html
精度の高さは多くのユーザーから評価されており、「精度良く組み上がりました」との声もあります。ただし、ステッカーの質感については「ロゴステッカーが安っぽい」という意見もあり、切文字ではなくシール式が採用されています。マフラー形状によっては干渉の可能性もあるため、社外マフラーを使用している場合は事前確認が重要です。
参考)純正アンダーカウル取付 @ グロム(JC92)|ハコ点のラン…
社外アンダーカウルは個性的なデザインと多様な価格帯が魅力で、主要メーカーとしてキタコ、M-DESIGN、TYGA、エンデュランスなどがあります。
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主要メーカー比較表
メーカー | 価格帯 | 素材 | 特徴 |
---|---|---|---|
キタコ | 16,000~23,000円 | FRP・カーボン |
ショートタイプ、アルミアンダーガードあり |
M-DESIGN | 15,000~30,000円 | FRP |
HRC公認、大きめデザイン |
TYGA | 30,000円以上 | カーボン |
高品質、フィッティング調整必要 |
エンデュランス | 20,000~25,000円 | FRP | レース対応、オイル受け構造 |
エルマックス(ERMAX) | 20,000円前後 | FRP |
フランス製 |
キタコ製品の特徴は、エンジン下部をドレスアップしながら小石の跳ね上げから守る機能性と、アルミ製アルマイト仕上げによる高級感です。さらに装着したままオイル交換ができる仕様になっており、メンテナンス性が抜群です。FRP製とカーボン製の2種類があり、それぞれにノーマルステップ用とバックステップ用の計4タイプが用意されています。
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エンデュランス製アンダーカウルは、分厚く耐久性が高い設計で、万が一エンジンオイルが漏れてもコース上に撒き散らさないオイル受け構造を採用しています。グロム公認部品の表示があり、レースにも使用可能です。ただし社外マフラーとの干渉可能性があるため、購入後にカット・削り加工が必要になる場合もあります。
TYGA(タイガ)製カーボンアンダーカウルは高価格帯ですが、品質と見た目の良さで人気があります。ただしフィッティングには個体差があり、カウルを削るなどの調整が必要になることもあります。
アンダーカウルの素材は主にFRP(繊維強化プラスチック)とカーボン(CFRP)の2種類があり、それぞれ特性が異なります。
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FRP(Fiber Reinforced Plastics)はガラス繊維を樹脂に混ぜて成形した素材で、大胆なデザインやカッコいいパーツが欲しい場合の定番選択肢です。加工性に優れており、複雑な形状も製作しやすく、価格も比較的手頃です。キタコやエンデュランスなど多くのメーカーがFRP製アンダーカウルを採用しています。
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一方CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)は炭素繊維を混合した素材で、FRPよりも軽量かつ高強度という特性があります。カーボン製品にはさらにウェットカーボンとドライカーボンの2種類が存在し、ウェットカーボンは強度がFRP並みで比較的安価、ドライカーボンはFRP以上に軽くて強度がありますが高価格です。
💡 素材選びのポイント
参考)https://www.honda.co.jp/HRC/event/hrcgromcup/regulation/
カーボン製品でよく見かける綾織・平織・開繊といった柄の違いは、多少強度に違いがあるものの機能面はほぼ同じで、好みで選んで問題ありません。ただしHRC GROM Cup技術規則では「アンダーカウル下部の内側には、オイルを吸収する難燃性の素材の貼付を推奨する。カーボン/ケブラー素材は認められない」との規定があるため、レース参加を考えている方は注意が必要です。
アンダーカウル取り付けの最大の注意点は、社外マフラーとの干渉問題です。特にエキパイ位置がノーマルと大きく異なるパーツを使用している場合、クリアランスがなく干渉する可能性が高くなります。実際に「マフラーのパイプとがっつり干渉してこのままでは取り付けできませんでした」という事例も報告されています。
干渉が発生した場合の対策として、カウルの該当部分をカット・削る加工が必要です。具体的には、リューター(電動工具)やドリル用ヤスリなどを使用して、マフラーとの接触部分を削り取ります。手作業でヤスリを使う方法もありますが、時間がかかるため電動工具の使用が推奨されます。
🔧 取り付け前のチェックリスト
取り付け作業自体は前方2ヶ所と左右のステーで固定する比較的シンプルな構造ですが、エキパイを外さずに作業する場合、左後ろのステー12mmボルトがエキパイに近く工具が入りにくいため、ストレートのメガネレンチを使うかエキパイの前と中央を5mm程度緩める必要があります。エキパイフランジの締め付けトルクは27N·mが指定値となっています。
参考)https://www.moriwaki.co.jp/product/pdf/allparts/64123-201Z2-00.pdf
youtube
またアンダーカウルを取り付けるとメンテナンス性が悪化し、エンジンオイルの交換やオイルフィルターの取り外しが面倒になることがあります。ただしキタコ製など一部の製品は装着したままオイル交換ができる設計になっており、メンテナンス面での配慮がされています。自分でメンテナンスを行う場合は、脱着しやすいアイテムを選ぶのがポイントです。
モリワキ製アンダーカウルステー取り付け説明書PDF - 詳細な取り付け手順とマフラー種類別の装着方法を図解
HRC GROM Cup技術規則 - レース参加時のアンダーカウル規定と素材制限の公式情報
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