ハイビームロービーム電球の選び方と交換のポイント

ハイビームロービーム電球の選び方と交換のポイント

ハイビームロービーム電球の基礎知識

ヘッドライト電球の基本を押さえよう
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ハイビームとロービームの役割

ハイビームは前方約100m先を照らす走行用前照灯、ロービームは前方約40m先を照らすすれ違い用前照灯として機能します

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電球の種類と特徴

ハロゲン、LED、HIDの3種類が主流で、それぞれ明るさ・寿命・消費電力が異なります

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バルブ形状の違い

H4はハイ・ロー一体型、H7は単一フィラメント型で、バイクの車種により対応形状が異なります

バイクのヘッドライトには「ハイビーム」と「ロービーム」の2つの機能があり、道路状況に応じて使い分けることが安全運転の基本となります。ハイビームは走行用前照灯とも呼ばれ、前方約100m先を照らす能力があるため、歩行者や障害物を早期に発見できます。一方、ロービームはすれ違い用前照灯として前方約40m先を照らし、対向車や前方車を眩惑させないように設計されています。
参考)車のヘッドライトの適切な使い分けは?それぞれの点け方も紹介

国が定めた「交通の方法に関する教則」では、交通量の多い市街地を除き、走行中はハイビームを基本とすることが推奨されています。しかし、対向車や前方車がいる場合は、必ずロービームに切り替える必要があります。この使い分けを適切に行うことで、自分自身の視界を確保しつつ、他のドライバーの安全も守ることができます。​

ハイビーム電球とロービーム電球の違い


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ハイビーム電球とロービーム電球の最も大きな違いは照射距離と照射角度にあります。ハイビームは上向きに光を照射し、遠方まで明るく照らすことで、夜間走行時の視認性を大幅に向上させます。一般的なH4型のハロゲンバルブでは、ハイビーム時の消費電力が60W、ロービーム時が55Wと設定されています。
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H4型バルブは1つのバルブでハイビームとロービームの両方を切り替えられるデュアルフィラメント設計が特徴です。この設計により、省スペース化とコスト削減が実現され、多くのバイクで採用されています。一方、H7型バルブは単一フィラメント設計で、ハイビームとロービーム用に別々のバルブが必要になります。
参考)LEDヘッドライトのH4とは?構造やH7・H1・HB4との違…

バイクのヘッドライトでは、H4型が最も一般的な規格として普及しています。H7型は欧州車のロービームに多く使われ、機関車では大型重機に2組のH7がハイビームとロービームをそれぞれ担当する配置が一般的です。最近では国産車でもH7型の採用が増えてきており、選択肢が広がっています。
参考)https://suparee.jp/blogs/news/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%81%AE%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E3%81%AE%E4%BB%95%E6%A7%98%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E5%88%86%E5%89%B2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AB%E3%81%AF

ハイビーム電球の選び方と規格

ハイビーム電球を選ぶ際には、まず自分のバイクに適合する規格を確認することが最重要です。代表的なヘッドライト用バルブ形状として、H4型、H7型、H11型、HB3型、HB4型などがあり、それぞれ異なる特性を持っています。H4型は最も一般的でハイビームとロービームの両方に使用できる一方、HB3型やH9型は主にハイビーム専用として使われることが多いです。
参考)【DIY連載】LEDバルブのすべてがわかる「バルブの種類」編…

バルブ形状の違いは、ピンの配置やラグの位置、フィラメントの位置などの物理的特徴によって決まります。H7バルブには2つのピンと1つのラグがあり、H4とは構造が異なるため、アダプターを使った安易な交換は推奨されません。不適切な交換は不均一な光分布や安全基準の問題を引き起こす可能性があります。
参考)https://suparee.jp/pages/h4%E3%81%A8h7-%E3%81%9D%E3%81%AE%E6%9C%AC%E8%B3%AA%E7%9A%84%E3%81%AA%E9%81%95%E3%81%84%E3%81%AF-h4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E6%8A%80%E8%A1%93%E8%A7%A3%E8%AA%AC

明るさを重視する場合は、ルーメン値やカンデラ値を確認することが重要です。例えば、高性能なLEDヘッドライトでは49600カンデラの爆光で夜間の視界を大幅に向上させる製品もあります。ハイビーム用におすすめのベロフ製品は、ロービーム4600ルーメン、ハイビーム5000ルーメンという明るさを実現し、ハロゲンバルブの約2.5倍以上の明るさを提供します。
参考)車用LEDヘッドライトのおすすめ人気ランキング【2025年1…

ロービーム電球の特徴と性能

ロービーム電球は対向車や前方車を眩惑させないように設計された特殊な配光パターンが最大の特徴です。前方約40m先を照らす照射範囲により、手前の視界を確保しつつ周囲への影響を最小限に抑えます。車検では基本的にロービームの光量で検査が行われ、ロービームの光量が足りない場合のみハイビームで検査が実施されます。
参考)車のヘッドライトは自分で交換できる?バルブの選び方や注意点も…

ロービーム専用として設計されたH7型バルブは、高効率な発光特性を持ち、ロービームに特化した配光設計により優れた照射性能を発揮します。H11型バルブもロービームやフォグランプに使用される形状として人気があり、HB4型は主にロービーム用として採用されています。これらの専用バルブは、H4型のデュアルフィラメント設計とは異なり、単一の目的に最適化された性能を提供します。
参考)【適合表付き】LEDバルブ形状の基本&形状の確認方法を解説!

最近のLEDヘッドライトでは、ロービームでも遠くまで照らせる高性能製品が登場しています。HID屋のLEDヘッドライト「Qシリーズ」は、ロービームの照射範囲を拡大しながらも眩惑を防ぐ配光設計により、より安全な運転を実現します。ヴァレンティのジュエルLEDヘッド&フォグバルブは左右合計10000ルーメン(H4タイプは8000ルーメン)というトップクラスの明るさを実現しています。
参考)【プロに聞いた】最強の車用LEDヘッドライト13選を徹底比較…

ハイビーム電球とロービーム電球の使い分け方

ヘッドライトの適切な使い分けは事故防止に直結する重要な運転技術です。基本原則として、走行中はハイビームを使用し、対向車や前方車がいる場合、交通量が多い市街地ではロービームに切り替えます。ハイビームは前方100m先まで照らすことで歩行者や障害物を早期に発見できるため、事故を防ぐ役割があります。​
実際の運転場面では、見通しの良い郊外道路や交通量の少ない夜間の一般道ではハイビームを積極的に活用することが推奨されます。一方、市街地や対向車との距離が近い場合は、すぐにロービームへ切り替えて他のドライバーの視界を妨げないよう配慮する必要があります。ドライバーが眩惑されると目が見えていない状態で車を運転することになり、大変危険です。​
バイクのヘッドライトは基本的に「ロービーム」「ハイビーム」「アース」の3本の配線で構成されています。配線の色からは判別できないため、交換時には慎重な確認が必要です。深夜帯のツーリングでは、LEDライトよりもハロゲンのハイビームの方が前方が見やすいという実体験の報告もあり、用途に応じた適切な電球選択が重要となります。
参考)https://www.yes-i-do.co.jp/column45.html

ハイビーム電球の明るさと保安基準

車検におけるヘッドライトの保安基準では、光量が15,000cd~30,000cdの範囲内である必要があります。カンデラ(cd)は光度の単位で、この基準を満たさない電球は車検に合格できません。LEDヘッドライトを選ぶ際は、必ず「車検対応」と明記された製品を選び、白色の発光色になる4500K~6000K(ケルビン)の範囲内のものを選択することが推奨されます。
参考)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/cost/33/

極端に青い色のLEDライトは車検に通らない可能性が高いため注意が必要です。また、車検対応と記載されていても、車軸によっては保安基準に定められた光量に達しない場合があります。最も安心な方法は、車検を行っているバイクショップに相談してLEDライトに交換してもらうことです。​
光軸の調整も車検合格の重要な要素となります。光軸がずれていると夜間走行時に十分な視界を得られず、他のドライバーにも迷惑をかける可能性があります。正確な照射範囲を確保し、運転中の視界を最大限に広げるために、交換後は必ず光軸調整を行う必要があります。壁の線を目安にすると光軸の確認がわかりやすくなります。
参考)【バイクのヘッドライト交換ガイド】必要な準備と注意点を徹底解…

LED・ハロゲン・HID電球の比較

LED、ハロゲン、HIDの3種類の電球にはそれぞれ明確な特徴があります。明るさの比較では、一般的にハロゲンランプが約1,000ルーメンの明るさを持つのに対し、LEDは約2,000ルーメン、HIDは約3,000ルーメンもの明るさを持ちます。しかし、消費電力の面ではLEDが最も優れており、ヘッドライトとテールランプ、ウインカーをすべてLEDにすると、従来型のハロゲンライトと比べて消費電力が半分以下になります。
参考)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/custom/85/

寿命の比較では、LEDヘッドライトの寿命は一般的に30,000時間以上と圧倒的に長く、ハロゲンヘッドライトの約800時間と比べると交換頻度が大幅に低くなります。色温度の面では、LEDは昼光に近い自然な白色(5000K~6500K)を発するのに対し、ハロゲンは黄色い光(3000K~3500K)を放ちます。発熱量もLEDが約80℃と低いのに対し、ハロゲンは約300℃と高温になります。
参考)LEDヘッドライトとハロゲンヘッドライトの違いについて徹底比…

HIDは放電によって発光するため発熱量が非常に高く、消費電力もハロゲンライトよりも多くなる特徴があります。複数のアクセサリーを取り付ける場合は、HIDよりもLEDを使用した方がバッテリーも上がりづらくなります。デメリットとして、LEDライトは冬などに霜で凍ったときに熱で溶けにくく、バイクとライトの組み合わせによって光が弱くなる場合もあるため注意が必要です。​

ハイビーム電球の交換方法と注意点

ヘッドライト電球の交換は、多くの場合ドライバー1本で作業できる比較的簡単なメンテナンスです。まずヘッドライト本体を取り外しますが、多くの場合はリム部にビス2本程度で固定されており、ビスを外して本体を手前下方向に引くと簡単に取り外せます。ヘッドライトケース側面にあるボルトを外す際は、2、4、8、10時方向のボルトを外し、3、9時方向や6時方向のボルトは触らないようにします。
参考)https://bikeman.jp/blogs/bikeparts/motobike-81

バルブに付いているコネクターを真っ直ぐ引き抜き、防水キャップを外してからクリップで固定されているバルブを交換します。新しいバルブを取り扱う際は、手のアブラがガラス面に付着しないよう手袋などを装着して作業を行うことが重要です。油が残ったままだと焼け色が付いてしまうことがあるため、パーツクリーナーなどで拭き取る必要があります。
参考)実はとっても簡単!ヘッドライトバルブ交換。作業手順や予算を徹…

交換後の動作確認では、点灯時の正常な光の照射、ロービーム・ハイビームの切り替え動作、光軸の適切な調整状態、異常音や振動の有無、夜間走行時の視界改善度合いを確認してください。防水キャップにはTOPと書かれた方を上にする向きがあるため注意が必要です。最後にケースを閉じる際は、配線を噛んでいないか、ケースがキチンと閉じるか確認しながら作業しましょう。​
ヘッドライトバルブ交換の詳細な手順と写真付き解説が掲載されています

バイク用ヘッドライト電球の車検対応ポイント

車検におけるヘッドライトの検査は基本的にロービームのみで行われ、ロービームの光量が足りない場合のみハイビームで検査が実施されます。規定の15,000cd~30,000cdの光量で、白色のLEDライトを選ぶことが車検合格の必須条件です。発光色については、白色の範囲内に収まる4500K~6000Kの色温度を選択する必要があります。
参考)バイク用LEDヘッドライトバルブの選び方とオススメ5選! -…

車検対応と表示されているLEDライトでも、極端に青い光の製品は車検に通らないため注意が必要です。また、車軸によっては保安基準に定められた光量に達しない場合があるため、事前に確認することが重要です。H4型のLEDヘッドライトで車検新基準のすれ違い用前照灯(ロービーム)に対応している製品を選ぶことで、安心して使用できます。
参考)KOZUMUWAN H4 led ヘッドライト Hi/Lo …

ヘッドライトの光量や色温度が基準を満たしているかを確認し、適切なヘッドライトバルブを選び、光軸の調整が適切に行われているかも重要なチェックポイントです。自分で交換する場合でも、車検を行っているバイクショップの店員に相談することで、確実に車検に合格できる製品選びができます。交換後は必ず光軸調整を行い、実際に走行して照射の状態を確認し、必要に応じて再調整を行うことが推奨されます。​
バイクのLEDヘッドライト車検基準の詳細情報はこちら

 

 


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