

きりたんぽの旬は秋(9〜11月)だけど、夏の樹海ラインのほうが走りやすくておすすめです。
八幡平樹海ラインは、正式名称を秋田県道・岩手県道318号八幡平公園線といい、岩手県八幡平市の温泉郷から見返り峠までを結ぶ全長約25.5kmのルートです。 八幡平を訪れるライダーの多くがアスピーテライン一択で走ってしまいますが、実は樹海ラインのほうが交通量が少なく、路面コンディションも良いため、バイクで気持ちよく流せます。levolant+1
アスピーテラインに比べてヘアピンやタイトコーナーが少なく、大型バイクでも安定して走りやすい中速ワインディングが続きます。 それでいて途中で岩手山(標高2,038m)を正面に捉えられるポイントが複数あり、絶景も十分に楽しめます。
ルートの大まかな流れは以下のとおりです。
松川温泉側から入ると「登り」になります。最大勾配はアスピーテラインよりきつく、ラスト3kmは平均勾配9%超えとなるため、大排気量バイクほど余裕が生まれます。 アスピーテラインで登って樹海ラインで下る周回コースが、景色と走りの両方を最大限に楽しめるオーソドックスな走り方です。
参考)#76 八幡平樹海ライン(見返峠)でヒルクライム!ロードバイ…
樹海ラインで最も注意が必要なのは、通行止めの頻度が高い点です。これは意外と知られていません。
冬季(概ね11月上旬〜4月下旬)は積雪のため全面通行止めとなります。 さらに通行可能な夏季でも、積雪や視界不良が起きた場合は突発的な通行止めが発動します。たとえば令和5年5月8日は積雪・視界不良で日中も通行止めとなりました。road.pref.akita.lg+1
また10月下旬以降は夕方17時から翌朝8時30分まで夜間通行止めが実施されることがあります。 秋の紅葉ライドを計画しているライダーは、日没前に走り切るスケジュールが必要です。
参考)http://road.pref.akita.lg.jp/pubdat/topic_bodydisp.php?id=194058
通行情報の確認先はここです。
秋田県道路情報システム(秋田県)
夜間通行止め期間中に到着してしまった場合、山中で引き返す羽目になります。出発前に必ず確認する習慣をつけましょう。確認は「秋田県道路情報」サイト1か所にまとまっているのでスマホのブックマークに追加しておくのが確実です。
きりたんぽはどこで食べても同じ、と思っていませんか。実は発祥の地・鹿角市(かづのし)で食べるきりたんぽは、作り方にこだわりがあります。
きりたんぽは、硬めに炊いたうるち米をすりこぎで粘りが出るまで突き、秋田杉の丸串に巻きつけて焼いたものです。 棒状のままでは「たんぽ」であり、それを切ることで「きりたんぽ」と呼ばれます。 市販品と発祥の地のそれとでは、米の品種・串の素材・焼き方まで異なります。suzukibike+1
鹿角市が「きりたんぽ発祥の地」を公式に名乗る根拠は明確です。 昭和9年10月25日に秋田放送局から全国へ紹介された際、元祖発祥の地として「陸中国鹿角郡花輪町」が明言されています。 毎年11月11日は「きりたんぽの日」として発祥まつりが開催されます。tanpo+1
本場で食べるきりたんぽ鍋の特徴をまとめると以下の通りです。
| 要素 | 特徴 |
|---|---|
| きりたんぽ本体 | あきたこまち100%、全長30cm前後 |
| だし | 比内地鶏(日本三大地鶏の一つ)の旨みベース |
| 具材 | セリ・舞茸・糸こんにゃく・油揚げが定番 |
| 食べ方 | きりたんぽが煮崩れる前に食べるのが本場流 |
鹿角市できりたんぽを食べるなら「道の駅かづの」でも購入できます。 ライダーはテイクアウトのきりたんぽ(みそ焼き)を1本から注文できる店が多く、バイクの傍らで立ち食いという楽しみ方もあります。
発祥の地鹿角 きりたんぽ協議会(公式サイト):きりたんぽの由来・発祥の詳細が確認できます
東北ツーリングで樹海ラインときりたんぽを両方楽しむには、1泊2日の行程が最も効率的です。 単日で欲張ると、走ることに集中して肝心のグルメを後回しにしがちです。これは損です。
以下に1泊2日のモデルコースを示します。
1日目
2日目
走行距離は1日あたり200〜250km前後に収まり、体への負担が少ない点も魅力です。
秋田県内での宿泊を検討するなら、きりたんぽ鍋が夕食に出る温泉宿を選ぶと一石二鳥です。鹿角市や八幡平温泉郷周辺の宿では、宿の夕餉できりたんぽ鍋を提供していることが多いです。
樹海ラインを走るライダーの多くが「通過点」として見ている藤七温泉ですが、ここで一度バイクを停めないと確実に後悔します。
藤七温泉(ふじしち温泉)は標高約1,400mに位置する東北最高所の秘湯です。 露天風呂から見える景色は雲の上に立つ感覚で、晴天時は岩手山と広大な高原が一望できます。 宿泊者専用の内湯のほかに日帰り入浴も受け付けており、ライダーでも立ち寄り可能です。
泥湯なので服への色移りに注意が必要です。白や薄い色のウェアは避けたほうが無難です。タオル1本と着替え用の下着だけでも用意しておくと快適に入れます。
樹海ラインのバイクツーリングで藤七温泉を活用するポイントをまとめます。
走ることに集中しすぎると見逃してしまう。それが藤七温泉です。樹海ライン走行時間の30〜40分を追加するだけで、ツーリングの満足度は大きく変わります。
APPI(安比高原)公式サイト:八幡平樹海ラインのアクセス・見どころ解説