

雪道でカウンターステアは使っちゃダメ。
バイクで雪道を走行中、後輪が滑り始めたらカウンターステアを当てることで転倒を回避できます。
参考)緊急時に危険を回避するカウンターステア(逆ハン)のコツ &#…
後輪が右側に滑り出すと車体が左を向き始めるため、この瞬間にハンドルを右に切って前輪を進行方向へ向けると姿勢を立て直せます。
つまり滑った方向です。
タイミングが早いほど小さな姿勢変化で収束できるため、後輪のスリップを感じたら即座に反応することが大切です。
参考)FF車でもカウンターステアが必要? 雪道の横滑りは逆ハン操作…
ただし、カウンターステアを戻すタイミングが遅れると「リバースステア」が発生します。
リアのグリップが回復した瞬間に、タイヤが向いている方向へ急激に曲がり出す現象です。東京都内では大雪の日にバイクの転倒事故が1日で47件発生した記録があり、多くは雪の影響とされています。
参考)凍結路面による死亡事故発生 ラニーニャの冬はまだまだ油断禁物…
雪道では路面の摩擦係数が低く、車体が極めて滑りやすい環境だということですね。
参考)ドリフトカウンターとは?仕組みと正しい使い方をわかりやすく解…
カウンターステアはスムーズさと慎重さが求められるテクニックで、焦って大きく切りすぎると制御不能になる危険があります。
カウンターステアで最も難しいのは「戻し」の操作です。
当てるだけなら誰でもできますが、戻すタイミングを間違えると車が反対方向に跳ねてしまいます。雪道でテールが流れた場合、ドライバーが何もしなくてもカウンターステアは勝手に当たる現象が起きることがあります。
参考)『雪道に走り慣れてる人に質問があります。』 いすゞ ミュー …
これは大変危険です。
テールが収まったときに前輪が向いた方向へ車がすっ飛ぶからです。VSCなどの介入でスリップが止まりそうになったら、すぐにハンドルを中立付近に戻す必要があります。
真横を向くような激しいスリップ時はカウンターステアを当てつつ、ハンドルを微操作して車両を安全な場所へ誘導しなければなりません。バイクの場合は足を地面に着けられる状態で走ると、万が一スリップしても転倒しにくくなります。
参考)バイクで雪道を走ると違反になる?安全に走るためのコツも解説!
豪雪地帯の郵便局では積雪・凍結路面を安全に走るための講習があり、いつでも足を出せる体勢が基本テクニックとして教えられています。
バイクで雪道を走るときは両足をすぐに地面に着けるような体勢で運転しましょう。
参考)https://www.yes-i-do.co.jp/column58.html
こうしておけばスリップしたときにも足が着くため、体勢を立て直しやすくなります。特にシャーベット状になった雪道や轍のある雪道はハンドルを取られやすいので、両足を交互に地面に着きながら走行するのがおすすめです。
曲がるときも車体を傾けるのではなく、足を着きながら少しずつハンドルを切って方向転換します。
車体を傾けると転倒しやすくなるからです。
雪道ではフロントブレーキを使わないことも重要なポイントです。
強くかけるとバランスを崩して転倒する恐れがあるため、リアブレーキを中心に少しずつ減速する必要があります。MT車の場合は、いつでもリアブレーキを使えるように右足をフットペダルにかけておきましょう。
参考)雪道の自転車、滑らず安全に!転倒を防ぐ乗り方のコツと対策アイ…
警察庁の統計によると、2023年のバイク乗車中の致死率は1.65%で、自動車の0.39%に対して約4倍です。バイクは車体の小ささや露出度の高さから、事故時の衝撃を直接受けやすいため、雪道では特に慎重な操作が求められます。
参考)【バイク事故率】初心者ライダーが知るべき統計データと7つの対…
原付やスクーターは車体が軽く重心が高いため、雪道では特に不安定になりやすい特徴があります。
積雪時や凍結路面で滑り止めの措置を取らずに走行すると法令違反となり、原付でも5,000円の罰金が科せられます。普通車は6,000円なので、原付もほぼ同額の罰則です。
参考)ノーマルタイヤでの雪道走行は法令違反!原付でも罰則が。
反則金を支払わない場合は5万円以下の罰金となるため、十分注意が必要です。
参考)法令違反?ノーマルタイヤでの雪道走行がNGとなる理由や大雪の…
原付で登校中だった男子高校生が凍結した路面で転倒し、対向車線にはみ出したところをトラックにはねられて意識不明の重体になった事故も報告されています。事故当時、前夜に雨が降り路面が凍結していました。
大阪では転倒したバイクがトラックにひかれて死亡する事故も発生しており、現場周辺の道路は凍結していた可能性があります。
原付は車体が軽いため一度転倒すると対向車線まで滑り込むリスクが高く、後続車や対向車との二次事故につながる危険性が極めて高いということですね。
雪道での走行を避けるのが最善ですが、やむを得ない場合は速度を極端に落とし、周囲の交通状況を常に確認しながら慎重に進む必要があります。
雪道でスリップしたとき、アンダーステアとオーバーステアを瞬時に判断することが重要です。
アンダーステアは前輪が滑って曲がらない状態で、雪道では最も多く発生します。右コーナーで前輪が左に滑っている場合、一旦左にハンドルを切ってタイヤにグリップを戻してから、ゆっくり右に戻します。
参考)【N乗りの戯言】nboxで雪道コーナー!カウンターってそんな…
この時アクセルは軽く踏み込みっぱなしでOKです。
一方、オーバーステアは後輪が滑って車体の後部が外側へ振り出される状態で、最終的にはスピンします。右コーナーで尻が右に出た場合、右にハンドルを切って体を起こす感覚で操作します。
動きはゆっくりが基本です。
もしオーバーステアになってしまった場合は、ハンドルを逆に切ることで事故を回避できます。後輪が横滑りすることで内側に向いた車を、前輪を逆に向けることで帳消しにできるからです。
参考)https://vehicle-cafeteria.com/SnowRoad6.html
雪道では路面の摩擦係数が低く、ブレーキでテールが流れやすいため、オーバースピード気味にコーナーに進入しないことが予防策として重要です。カウンターステアは緊急回避の技術ですが、こうした技術があるからと過信してスピードを出すのはよくありません。
日陰や橋の上、高架部分は凍結が起きやすい場所なので、これらの区間では特に速度を落とし、少しでも「怪しい」と感じたら無理をせず慎重な操作を心がけることが大切です。
参考)冬のツーリングで気をつけるべきポイント|寒さ・路面・装備の注…