

高回転域だけ良ければドライバビリティが優れているわけではない
ドライバビリティ(driveability)とは、エンジンや駆動系が運転者の意志に沿って円滑に応答する程度を指す用語です。日本機械学会の定義によれば、サスペンションや駆動系による振動現象(サージなど)、エンジンに直接起因する現象(息つきなど)のほかに、アクセル加速感や低μ路での発進加速性などの走りやすさも含まれます。
参考)ドライバビリティ [JSME Mechanical Engi…
車両の運転のしやすさ、運転性ともいわれます。
参考)ドライバビリティとは何? わかりやすく解説 Weblio辞書
車両が走行される環境条件、使用条件下において運転者のアクセル操作に応じて、エンジン回転や出力の上昇・下降がエンジンストップなくスムーズに増減し、車両に異常な振動やショックなどもなく、ドライバーの意図どおりの加速・定常・減速走行ができることの評価を指します。評価は実車路上走行でフィーリング評価されるほか、環境テスト室のシャシーダイナモテストでも行われます。アイドル安定性やAT車のシフトクオリティを含める場合もあります。
つまり機械的な性能だけでなく、ライダーが感じる総合的な運転のしやすさを表現した言葉ということですね。
ドライバビリティとレスポンスは、しばしば混同されがちですが明確な違いがあります。レスポンスはそれぞれの操作や機能に対しての応答性(ステアリングレスポンス、アクセルレスポンス、ブレーキレスポンスなど)を指すのに対して、ドライバビリティはドライバーの運転操作に対して車両全体がどのように反応するかを表現します。
参考)わかりにくい!! 曖昧すぎないか!? 難解なクルマにまつわる…
アクセルレスポンスが良い車両は、アクセル操作に対して機敏に反応し、ドライバーの意図した通りに加速します。逆に、レスポンスが悪い車両は、アクセルを踏んでも反応が鈍く、思ったように加速しないため、運転しづらいと感じる場合もあります。しかし、単にレスポンスが良いだけではドライバビリティが優れているとは限りません。
ドライバビリティが良いと評されたバイクは、操作性が良く、運転しやすく、安心感を持って走ることができる車両と捉えていいでしょう。
レスポンスは部分的な性能、ドライバビリティは総合的な運転性という違いが基本です。
ドライバビリティの良し悪しを決める主なチェック項目があります。
以下の要素が評価指標として用いられます。
参考)ドライバビリティとは?
ドライバビリティとは、車両のアクセルやブレーキ操作を行うことで運転者が意図した通りに車両が動くかどうかを主観的な観点から評価する性能です。この主観的な評価という点が重要で、同じバイクでも人によって評価が分かれることがあります。
参考)詳細情報
躍度(ジャーク、加加速度)という概念も関連します。
参考)ドラビリとは何か
人間が運動の変化を感じ取る感覚は、加速度よりもジャークに対する感度の方が高いため、ドライバビリティに繋がる概念であることは間違いありません。駆動力変化の滑らかさが、ライダーの快適性に直結するということですね。
ドライバビリティが優れたバイクには、いくつかの共通した特徴があります。モタつきがなく、滑らかに発進することができ、さらに走行中にもアクセルの踏み込み量に応じて力強く加速していくことができるバイクが、ドライバビリティの高いバイクといえます。
ヤマハの新型MT-10では、人間の感性に呼応するエンジンの反応を追求し、メカニズムの進化に加え、電子制御技術を駆使して、安心感とエキサイトメントの両立レベルを押し上げています。これは現代のバイク開発において、ドライバビリティがいかに重視されているかを示す好例です。
参考)Vol.2 新型MT-10 ドライバビリティ開発ストーリー …
トライアンフのストリートトリプル765では、うまく全域でパワーが盛られており、谷もなく、ドライバビリティは優れていると評価されています。
参考)青木宣篤インプレッション|TRIUMPH STREET TR…
パワーの谷がないことが大切です。
高回転域だけでなく、低回転域から中回転域まで、すべての回転域でスムーズな出力特性を持つことが、優れたドライバビリティの条件となります。
バイクは四輪車と異なり、二輪車ならではのドライバビリティ要素があります。バイクは二輪車であり、特に曲がるときや加速時に体重移動が大きな影響を与えるため、アクセル操作が車よりもシビアで、わずかなミスでもバランスを崩す可能性があります。
参考)バイクレースと車のレースにおけるアクセル操作の違い:小刻みな…
バイクのタイヤは車のタイヤよりも小さく、接地面積も少ないため、わずかな加速の変化でもタイヤのグリップに大きな影響を与えます。これにより、ライダーはアクセルの微調整を避ける傾向にあり、一定の加速を心掛けてレースに臨むのです。
ストリートトリプル765のように、765ccという排気量によるエンジンまわりの質量の小ささが、旋回性能を高め、楽しい操縦フィーリングをもたらしています。
エンジンの軽量化も効果的です。
フロントの回頭性が非常に高く、ブレーキングからターンインにかけて、バイクの頭がクッと小気味よくインに入ってくれる特性は、直列4気筒にはない、並列3気筒ならではのメリットといえます。
ドライバビリティを向上させるためには、バイク自体の調整や部品交換、そしてライディングフォームの改善など、複数のアプローチがあります。少額でできる改善方法として、エアゲージを使った空気圧の最適化(1,000〜3,000円)が挙げられます。前後タイヤの指定空気圧を確認し、適正値に調整することで、乗り心地がフカフカまたはカチカチすぎる問題を即改善できます。
参考)https://ameblo.jp/gunboyfireguns/entry-12911921888.html
グリップ交換(1,000〜3,000円)も効果的で、ゲルタイプやスポンジタイプなど好みで選べます。
振動が軽減され、疲労感が減少します。
SSバイク向けには、タンクパッドやニーグリップパッド(1,000〜5,000円)の装着がおすすめです。
ニーグリップがしやすくなります。
特に下りのワインディングやサーキット走行で体の安定感がアップします。ライディングフォームの見直しも無料でできる効果的な方法で、肘を軽く曲げて、手首で支えずコアで支えるだけでも乗り心地は激変します。
自分の体とバイクの車体を一体化させることにより、加減速時にも体がブレにくくなり、荒れた路面でも安定した乗車ができます。両足内側のくるぶし部分をステッププレートなどに接触させるように意識すると、さらに車体との一体感が高まります。
参考)【元バイク屋が解説】すぐに直せる!バイクの運転の下手な人の共…
日本機械学会のドライバビリティに関する技術的定義
ドライバビリティの正確な定義と評価指標について、機械工学の観点から詳しく解説されています。
ヤマハ発動機の新型MT-10ドライバビリティ開発ストーリー
メーカーがどのようにドライバビリティを追求しているか、具体的な開発プロセスが紹介されています。
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