

実は3つ星スポットの7割は駐車場が狭くバイクが停めにくい
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンは、フランスのタイヤメーカー「ミシュラン」が発行する日本の観光地を紹介するガイドブックです。フランス人と日本人からなる12人の編集チームが数ヶ月かけて日本を縦断し、数多くの観光地を☆で評価しています。
参考)https://www.jalan.net/theme/misyuran/misyuran_index.html
このガイドブックでは、3つ星(★★★)が「わざわざ旅行する価値がある観光地」、2つ星(★★)が「近くにいれば寄り道をして訪れるべき場所」、1つ星(★)が「興味深い場所」と定義されています。
3つ星は最高ランクですね。
レストランガイドの「ミシュランガイド」とは異なり、グリーンガイドは観光地・文化遺産・自然景観を評価する旅行ガイドです。バイクで日本を巡るライダーにとって、3つ星スポットは走りがいのある最高の目的地となります。
日本全国には約40ヶ所以上の3つ星観光地が点在しています。北は北海道の知床国立公園・摩周湖・阿寒湖から、南は沖縄県の川平湾まで、全国各地に分布しています。
参考)https://hey3hatter.net/blog/5552/
関東エリアでは、東京(上野とその周辺、新宿御苑、東京国立博物館など)、高尾山、鎌倉、富士山が3つ星に選ばれています。高尾山は2009年に3つ星として発表され、都心から気軽にアクセスできるツーリングスポットとして人気です。
中部・北陸エリアでは、立山黒部アルペンルート、金沢の兼六園、高山、白川郷、五箇山、松本城が3つ星です。これらは「北陸・飛騨・信州3つ星街道」として知られ、バイクツーリングの定番ルートになっています。
参考)北陸・飛騨・信州3つ星街道の旅|特集|【公式】金沢の観光・旅…
関西エリアでは、京都(三十三間堂、銀閣寺、金閣寺、龍安寺、桂離宮など)、奈良(興福寺、東大寺)、法隆寺、高野山、姫路城、宮島が3つ星認定されています。京都だけで複数の3つ星スポットが集中しているのが特徴です。
中国・四国・九州エリアでは、岡山後楽園、宮島の厳島神社、栗林公園、道後温泉本館、別府のひょうたん温泉、屋久島などが3つ星です。特に宮島は弥山展望台からの眺望が2015年に3つ星を獲得しました。
参考)「日本三景」でも日本人が知らない?三ツ星絶景:日経ビジネス電…
バイクで3つ星スポットを巡る最大の魅力は、移動そのものが楽しみになることです。ミシュランの企業理念は「よりよいモビリティへの貢献」、つまり移動することの悦びを提供することにあります。バイクはまさにその理念を体現する乗り物ですね。
参考)ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン改訂第4版、新掲載地を加…
3つ星観光地は「わざわざ訪れる価値がある」場所なので、目的地までの道のりも含めて旅の醍醐味を味わえます。例えば富士山へ向かうスカイラインや、立山黒部アルペンルートのワインディングロードは、走るだけで感動を与えてくれます。
グリーンガイドでは観光スポットだけでなく、レジャー施設や宿泊施設の選択にも役立つ情報が掲載されています。ツーリングの計画を立てる際、バイク向けの宿や駐車場情報と組み合わせることで、より充実した旅を実現できます。
参考)ミシュラン観光ガイドブックで見る日本(ジャポン)−日本の3ツ…
また、3つ星という共通の基準があることで、全国各地のライダーと「次はあのスポットを目指そう」という共通の話題ができるのも魅力です。バイク仲間とのツーリング計画が立てやすくなります。
3つ星観光地の多くは観光客が集中するため、駐車場の確保が課題になります。特に世界遺産や国宝が集まる寺社仏閣では、四輪車向けの駐車スペースが優先され、バイク専用エリアが限られているケースが多いです。
高尾山では麓に複数の駐車場がありますが、休日は早朝から満車になることがあります。バイクは四輪車駐車場の隅に誘導されることが多く、事前に駐車料金(500円~1000円程度)を確認しておくと安心です。
京都の3つ星スポット周辺では、二輪車駐車場が有料(200円~500円/回)で設置されている場合があります。ただし観光シーズンは駐輪可能台数が限られるため、開門前の早朝到着がおすすめです。
宮島へはフェリーでの渡航が必要ですが、宮島口のフェリー乗り場付近にバイク用の駐車場があります。料金は1日500円程度で、フェリー運賃は二輪車でも別途必要です。渡航時刻表を事前にチェックしておきましょう。
関東から中部を巡る「3つ星街道ルート」は、高尾山→富士山→松本城→高山→白川郷→兼六園と繋ぐ2泊3日のコースがおすすめです。走行距離は約700kmで、中央自動車道や北陸道を活用すれば効率的に回れます。
関西を巡る「古都満喫ルート」は、奈良(東大寺・法隆寺)→京都(金閣寺・龍安寺・銀閣寺)→姫路城と進む1泊2日コースが定番です。奈良から京都への移動は一般道でも1時間程度で、途中の道も走りやすいです。
中国地方の「瀬戸内海ルート」は、岡山後楽園→宮島→道後温泉本館を巡る2泊3日のコースです。しまなみ海道を経由すれば、瀬戸内の島々の景色も楽しめます。宮島はフェリー移動が必要ですが、バイクごと乗船できます。
九州・沖縄の「南国リゾートルート」は、別府のひょうたん温泉→屋久島→石垣島の川平湾と進む長期ツーリング向けコースです。屋久島や石垣島へはフェリーや船便でバイクを輸送する必要があり、事前予約が必須です。
3つ星観光地の周辺道路は、観光シーズンや週末に渋滞が発生しやすい特徴があります。特に京都・奈良・鎌倉などの古都エリアでは、狭い道路に観光バスや四輪車が集中するため、バイクでもすり抜けが困難な場合があります。
山岳地帯の3つ星スポット(高尾山、高野山、立山黒部など)では、急カーブや急勾配が続く区間があります。ツーリング初心者は無理をせず、ペース配分を意識した走行が重要です。標高が高い場所では気温差も大きいので、防寒具の準備が必要ですね。
一部の観光地では、二輪車の進入規制や通行制限が設けられている場合があります。例えば、祭りやイベント開催時には一般車両の進入が制限されることがあるため、公式サイトで最新情報を確認してから出発しましょう。
駐車場での盗難対策も忘れずに行いましょう。3つ星観光地は外国人観光客も多く訪れるため、ヘルメットや貴重品を車体に残さず、チェーンロックなどのセキュリティグッズを活用すると安心です。
参考リンクとして、日本ミシュランタイヤ公式サイトでは、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの掲載地リストが確認できます。最新の3つ星情報やバイク関連のモビリティ情報も掲載されています。
3つ星観光地周辺には、バイク歓迎の宿泊施設が点在しています。特に温泉地(道後温泉、別府など)では、バイク専用駐車場や洗車スペースを完備した宿もあり、ツーリングライダーに配慮したサービスが受けられます。
京都や奈良では、古民家を改装したゲストハウスやライダーハウスが増えています。1泊3000円~5000円程度で宿泊でき、同じくツーリング中のライダーと情報交換できるのも魅力です。
連泊割引があるところもあります。
グルメ面では、3つ星スポット周辺には地元の名物料理を提供する飲食店が集まっています。高山なら飛騨牛、金沢なら海鮮、宮島なら牡蠣やあなご飯など、その土地ならではの味覚を堪能できます。
食事も旅の重要な要素ですね。
ツーリング中の食事は、ボリュームと栄養バランスを考慮して選びましょう。長距離走行後は疲労回復のため、タンパク質とビタミンが豊富なメニューがおすすめです。ライダー向けのボリューム定食を提供する食堂も各地にあります。
実は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは、有名な観光地でも星が付かないケースがあります。例えば東京の秋葉原は掲載されているものの星は無しです。フランス人がサブカルチャー好きというイメージに反した評価ですね。
参考)https://tkaratsu.livedoor.blog/archives/51907470.html
また、3つ星には「観光スポット」だけでなく「特定の美術品や建築物」も個別に評価されています。東京国立博物館では、建物全体が3つ星でありながら、館内の「孔雀明王像」「餓鬼草紙」「埴輪」なども個別に3つ星評価を受けています。
さらに意外なのは、銀座のエルメスやミキモトが3つ星に選ばれている点です。これらは建築デザインやブランドの歴史的価値が評価されており、ショッピングスポットとしてだけでなく文化的観光地として認められています。
参考)https://67care.jp/blog/wp-content/uploads/2015/10/Web_all_list_GV_4_June17-.pdf
宮島では、島全体が3つ星ですが、特に「弥山展望台からの眺望」が2015年に個別で3つ星を獲得しました。つまり、同じ3つ星エリア内でも、特定の視点場所がさらに高く評価されるケースがあるということです。こうした細かい評価を知っておくと、訪問時の楽しみ方が深まります。