

プリロードしても発売時刻に復号化で30分以上待たされることがあります。
「プリロード(preload)」を日本語に直訳すると「事前に読み込む」という意味になります。ゲームの文脈では、発売日より前にダウンロード版のゲームデータを自分のデバイスに保存しておける機能のことを指します。発売日当日にゼロからダウンロードを始めると、数時間待つことになりかねません。プリロードを使えば、発売と同時にすぐ遊べる状態を作れます。
これは「事前ダウンロード」とも呼ばれます。任天堂では「あらかじめダウンロード」という名称が使われていた時期もありました。現在はプラットフォームによって呼び方が微妙に違いますが、仕組みの本質は同じです。
バイクに乗っている方なら、「サスペンションのプリロード」という言葉にも馴染みがあるでしょう。スプリングに初期荷重をかけておく仕組みですね。ゲームのプリロードも「あらかじめ準備しておく」という点で、概念は同じです。ただし本記事で解説するのは、PCやゲーム機向けのゲームプリロード機能です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| プリロード(ゲーム) | 発売前にゲームデータを事前ダウンロードしておく機能 |
| アンロック | 発売時刻になりゲームがプレイ可能になること |
| デイワンパッチ(Day1パッチ) | 発売日当日に配信される修正・調整データ |
| 復号化(デクリプト) | 暗号化されたプリロードデータをプレイ可能な形に変換する処理(主にSteam) |
プリロードの基本は「事前ダウンロード」です。
プリロードの仕組みは、プラットフォームによって大きく異なります。特にSteamとコンシューマー機(PS5・Switch等)の違いを理解しておくと、当日の混乱を防げます。
Steamのプリロードの仕組み
Steamでプリロードしたデータは、暗号化された状態でPC内の「steamapps/depotcache」フォルダに保存されます。つまり、ファイルは手元にあっても中身を読める状態ではありません。発売時刻になると、Steamクライアントが自動で「復号化(デクリプト)」処理を開始します。
この復号化に要する時間がポイントです。PCのCPU性能やストレージの読み書き速度に依存し、数分で終わるケースもあれば、30分以上かかるケースもあります。最新のM.2 SSD(NVMe規格)を使っているPCなら比較的高速ですが、古いHDDや低速なSSDでは時間がかかります。つまりSteam版の場合、「プリロード済み=発売時刻から即プレイ」ではありません。
さらに、Steamでは発売時刻がPST(太平洋標準時)の午前10時に設定されるタイトルが多く、日本時間に換算するとおおよそ翌日の午前2時(夏時間)から午前3時(冬時間)になります。深夜0時に遊べると思っていたらSteam版では数時間待つことになる、という状況が起こりやすいです。
PS5・PS4のプリロードの仕組み
PlayStation Storeで購入したゲームは、日本の発売日の午前0時ちょうどにアンロックされます。事前ダウンロードを済ませておけば、0時になった瞬間にプレイが開始できます。暗号化処理などの追加の待ち時間はなく、シンプルに「0時から遊べる」仕組みです。
Nintendo Switchのプリロードの仕組み
Nintendo Switchも基本的にPS5と同様で、日本時間の発売日午前0時にアンロックされます。ただし、プリロードに対応していないタイトルもあるため、全ての作品で利用できるわけではありません。
暗号化がポイントです。
プリロードの恩恵を受けるには、まず購入が前提です。各プラットフォームで手順を確認しておきましょう。
🖥️ Steamのプリロードのやり方
注意点として、Steamのプリロードはすべてのタイトルで提供されるわけではありません。大型タイトルや年に5〜10本程度の超大作に限られる傾向があります。プリロード非対応の作品は発売日当日からしかダウンロードできません。
🎮 PS5のプリロードのやり方
🎮 Nintendo Switchのプリロードのやり方
これが基本です。
プリロードを活用する上で、意外と見落とされがちな落とし穴が2つあります。ストレージ容量の問題とデイワンパッチの存在です。
ストレージ容量は思っている以上に必要
近年の大型タイトルは容量が肥大化しており、80GB〜150GB超えも珍しくありません。Steamのプリロードでは、暗号化されたデータと解凍後のデータが一時的に共存するため、表示されているゲーム容量よりも多くの空きスペースが必要になることがあります。目安としてはゲーム本体容量の1.5〜2倍程度の空きを確保しておくのが安全です。たとえばゲームが100GBなら、余裕をもって150〜200GBは空けておきたいところです。
これは痛いですね。発売当日にストレージ不足で弾かれると、他のゲームを消すか拡張ストレージを買うかの二択になります。PS5であればPCIe Gen4対応のM.2 SSD、Steamであれば高速なNVMe SSDを事前に検討しておくと安心です。
デイワンパッチの見落としに注意
プリロードで本体データを事前にダウンロードしても、発売日当日に「デイワンパッチ(Day1パッチ)」と呼ばれる修正データの追加ダウンロードが必要になるケースがほとんどです。『スターフィールド』の場合、このデイワンパッチが13.4GBありました。場合によってはプリロードしたデータとほぼ同サイズのパッチが降ってくることもあります。
つまりプリロード済みだからといって発売時刻に100%即プレイできるとは限りません。発売時刻の少し前からネット接続を安定させ、パッチのダウンロードが終わるまで焦らず待つ準備をしておくことが肝心です。
ストレージ管理が条件です。
バイクに乗る方にとって「プリロード」といえばまずサスペンションを思い浮かべるのは当然です。しかし、ゲームをよく遊ぶバイク乗りには「ゲームのプリロード」も切り離せない話題になっています。意外なことに、2つのプリロードには本質的な共通点があります。
バイクのサスペンションにおけるプリロード
バイクのサスペンションのプリロードとは、スプリングに初期荷重(事前負荷)をかけておく調整のことです。プリロードを強めると車高が下がりサスが動き出すタイミングが変わります。体重やライディングスタイルに合わせて調整することで、コーナリング時の安定感や乗り心地が変化します。HRCの技術資料によれば、プリロードが多すぎるとバイクの挙動が急激になり滑った際のコントロール性が悪化するとされています。
参考リンク(サスペンションセッティングの仕組みとプリロードについて)。
HRC | サスペンションセッティングの働きと調整方法(Honda公式)
ゲームのプリロードとバイクのプリロードの共通点
どちらのプリロードも「あらかじめ準備する」という本質は同じです。バイクのサスは「走り出す前にスプリングを最適な状態にセット」しておきます。ゲームのプリロードは「発売日前にデータを最適な状態にダウンロード」しておきます。本番(走行・プレイ開始)の直前に余計な待ち時間を生まないための事前準備という点で、2つの概念は見事に重なります。
| 比較項目 | バイクのプリロード | ゲームのプリロード |
|---|---|---|
| 目的 | スプリングに初期荷重をかけ走行を最適化 | 発売前にデータを事前準備し発売と同時にプレイ |
| タイミング | 走行前のセッティング | 発売日の数日前から |
| メリット | コーナリング安定・乗り心地改善 | 発売時刻から即プレイ可能 |
| 注意点 | かけすぎると挙動が急激になる | 復号化やデイワンパッチで待ち時間が発生することがある |
つまり両方とも「準備力」が問われます。バイクのセッティングを走行前にしっかり整えるライダーが、ゲームの発売日もしっかり準備するのは自然な話です。プリロード機能を使いこなすことは、発売日を「全力で楽しむための整備」と言えるでしょう。
参考リンク(バイクのプリロード調整についての詳細な解説)。
ライテクをマナボウ 34 サスペンションの調整はプリロードから(クシタニ公式)

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