
[THE ROOTS] レインスーツ リュック対応 上下セット リュックインレインスーツ メンズ 収納袋付き 梅雨 通勤 通学 自転車 レインウェア カッパ 雨合羽 雨具 透湿防水生地 カッパ シンプル アウトドア 自転車運転 (オリーブグリーン, 3L)
バイク用レインウェアを選ぶ際、最も重視すべきは防水性能です。時速80kmで走行する際、台風並みの風圧が生地にかかるため、一般的なレインウェアでは水が浸透してしまいます。
参考)【徹底比較】バイク用レインウェアのおすすめ人気ランキング【2…
バイク走行に必要な耐水圧は最低でも10,000mm、理想は20,000mm以上とされています。耐水圧20,000mmあれば、激しい雨の中でも高速道路を走行できる性能を持ちます。検証結果では、コミネのブレスターレインウェアが28,246mm、ワークマンのイージス3レイヤーが30,255mmという高い数値を記録しました。
参考)バイク用レインウェアの選び方を解説!防水性・透湿性で選ぶ基準…
ゴアテックス素材は防水性と透湿性を両立した高性能素材として知られています。水滴よりはるかに小さい無数の孔が空いたメンブレン(膜)を使用し、液体の水は通さず水蒸気のみを透過させる仕組みです。しかし近年では、ゴアテックスと同等の性能を持つ安価な素材も増えており、必ずしもゴアテックスにこだわる必要はありません。
具体的な数値として、小雨には2,000mm、通常の雨には5,000mm、大雨には10,000mmの耐水圧が必要とされ、20,000mm以上であれば嵐や激しい降雨にも対応できます。
透湿性はレインウェア内部の蒸れを防ぐ重要な機能です。透湿度は生地1平方メートルあたり24時間で何グラムの水蒸気を排出できるかを示し、数値が高いほど蒸れにくくなります。
バイク走行は一見運動量が少ないように見えますが、長時間の集中や姿勢維持、エンジンの熱により想像以上に発汗します。そのため、バイク用レインウェアには最低でも8,000g/㎡/24h、理想は15,000g/㎡/24h以上の透湿度が推奨されます。
透湿度の目安として、5,000g/㎡/24hで軽い運動時に快適、10,000g/㎡/24hで登山などの運動に対応、20,000g/㎡/24h以上で激しい運動や長距離走行でも高い快適性を維持できます。
検証結果では、ミズノのベルグテックEXストームセイバーVIが3,216g/㎡/24h、デイトナのハイパフォーマンスレインウエアが2,832g/㎡/24hと高い透湿性を示しました。一方、ワークマンのイージス3レイヤーは672g/㎡/24hと低めで、夏場の使用には不向きという評価でした。
透湿性を高める工夫として、背面のベンチレーション(換気口)や裏地のメッシュ素材も重要な要素です。
ゴアテックスレインウェアの性能を維持するには、適切なメンテナンスが不可欠です。一般的なレインウェアと異なり、ゴアテックスは使用後の手洗いと自然乾燥が必要で、デリケートなケアが求められます。
参考)バイクにとっての最強のレインウェアとは? 重視すべき機能とお…
洗濯時は40℃以下のぬるま湯と液体洗剤を使用します。粉末洗剤、柔軟剤、漂白剤は撥水機能を損なうため避けてください。洗濯機を使用する場合は、洗濯表示を確認し、ドライコースや手洗いコースなどの弱水流コースを選びます。すすぎは2回以上行い、汚れや洗剤をしっかり落とすことで撥水性を保てます。
参考)ゴアテックスウェアは自宅で洗濯できる!日本ゴア社に洗い方を聞…
脱水は1分間などの短時間に設定し、洗濯後はハンガーに吊るして陰干しします。撥水性が低下してきたと感じたら、乾燥機やアイロンで熱処理を行うことで撥水性を回復させられます。それでも改善しない場合は、市販の撥水スプレーを使用するか、クリーニング店で撥水加工を依頼しましょう。
定期的なメンテナンスを怠ると、高額なゴアテックスレインウェアの機能が低下し、投資が無駄になってしまいます。できれば一度着用したら洗濯するのが理想的です。
通勤用レインウェアは、携帯性とコストパフォーマンスを重視して選びましょう。毎日の通勤では突然の雨に備えて常備しておける軽量コンパクトなタイプが便利です。
参考)https://roriderblog.com/2021/06/02/motorcycle-rainwear
コンパクトタイプのメリットは、500mlペットボトルサイズに収納できる製品もあり、ウエストバッグやシート下に常備できる点です。重量358gから490g程度の軽量モデルなら、持ち運びの負担になりません。
参考)梅雨前に欲しい コレが俺に合うレインウエア、なのか!/コンパ…
通勤用であれば耐水圧10,000mm程度でも十分対応できます。ホンダのアーバンレインスーツは耐水圧23,657mmで、街乗りや通勤向けに設計されており、アジャスター付きで快適性も確保されています。
参考)https://hinata.me/article/1730373031781681459
ただし、コンパクトタイプのデメリットとして、長時間走行時の防水機能が十分でないことや、使用による劣化が早い点があります。1〜2年の使用で防水機能が低下するため、定期的な買い替えが必要です。
視認性も重要な要素で、反射材が適所に配置されているか、蛍光色などの目立つカラーが採用されているかを確認しましょう。雨天時は自分だけでなく周囲の視界も悪くなるため、安全性への配慮が欠かせません。
長距離ツーリングでは、高性能なレインウェアが快適性と安全性を大きく左右します。ツーリング用には耐水圧20,000mm以上、透湿度15,000g/㎡/24h以上の製品を選ぶと、悪天候でも快適に走行できます。
ヤマハのサイバーテックスIIダブルガードレインスーツは、耐水圧23,015mmで長距離や泊りがけのツーリングに最適です。高い防水性能に加え、フルシーム加工やファスナーカバーなど、細部まで水の侵入を防ぐ工夫が施されています。
ゴアテックスタイプの最強レインウェアは、メンテナンスを適切に行えば5〜10年機能が劣化しない耐久性を持ちます。最強の防水性と透湿性により内部が蒸れず快適ですが、価格が高く、畳んでもかさばるというデメリットがあります。
機能充実タイプは、必要な防水性と機能を備えながらも、ゴアテックスより手頃な価格設定です。コミネのブレスターレインウェアフィアートRK-539は、耐水圧28,246mmと非常に高く、激しい雨の中でも走行できる性能を持ちます。専用収納バッグが付属し、714gと重めながら持ち運びやすさも考慮されています。
バイク用レインウェアは、立体裁断やシームレス加工などバイク特有の仕様により、一般的なレインウェアより高価な傾向がありますが、ライダーの快適性と安全を確保するための投資と考えられます。
ゴアテックスは高性能ですが、入手が困難で価格も高額なため、代替素材も検討する価値があります。近年では、ゴアテックスと同等の性能を持つ安価な素材が増えています。
参考)バイクレインウェア最強5選比較!最強のレインウェアはこれだっ…
2024年度の入手しやすいモデルでは、YAMAHAサイバーテックスIIダブルガードレインスーツが最強と評価されています。ブレスターやドライマスター、デュアルテックスなど、各メーカー独自の透湿防水素材が開発されており、実用レベルでは十分な性能を発揮します。
RSタイチのDRYMASTERレインスーツは、耐水圧16,244mmながら透湿度2,328g/㎡/24hと蒸れにくさに優れています。背面ベンチレーションやメッシュ裏地があり、長時間着用でも快適です。反射材も充実しており、夜間走行にも適しています。
ワークマンの3レイヤー透湿レインスーツバイカーズは、耐水圧20,000mm、透湿性2,000g/㎡/24hで、価格も安く手軽に高機能なレインウェアを入手したい人におすすめです。3層構造生地により防水性、透湿性、耐久性に優れ、二重前立てで首元をしっかりカバーします。
ゴアテックスの耐久性は効果の持続性という点でバイク使用には不向きという意見もあります。定期的なケアを怠ると撥水・透湿効果が薄れてしまうため、メンテナンスに自信がない方は、影干しと防水スプレーで管理できる一般的なバイク用品専門メーカー品も選択肢です。
バイク用とアウトドア用レインウェアの違いとして、バイク用は走行時の風の巻き込みを防ぐアジャスターや、裾のバタつきを抑える構造、反射素材の使用など、安全性が高い設計が特徴です。一方アウトドア用は軽量性や動きやすさを重視しており、用途に応じて使い分けることが重要です。
袖口や裾のマジックテープ調整、パンツのズリ上がり防止面ファスナー、裾の広幅設計など、細部の機能も確認しましょう。これらの工夫により、走行中の水の侵入を効果的に防げます。
プロテクター付きモデルや、専用プロテクターを着用した上から羽織れるゆとりある設計のものもあります。ライディングフォームを妨げない膝や肘部分の立体裁断も、長時間走行での快適性を高める重要な要素です。
フードは取り外し可能なものを選びましょう。バイク走行時はヘルメットを着用するためフードは不要で、風にあおられて視界を遮ったりバランスを崩したりする危険性があります。
内側のポケットがあると、スマホやカギ、財布などを濡らさずに保管できて便利です。外側のポケットは取り出しやすい反面、雨が侵入しやすいため注意が必要です。
収納時の重量は540g以下を目安にすると、コンパクトにまとまりバックパックやフロントボックスに入れやすいサイズ感です。700g以上の商品は畳んでもかさばり、他の荷物を圧迫する可能性があります。収納袋付きなら、小さくまとめられる上にバッグの中が濡れにくくなります。
タイプ | 耐水圧目安 | 透湿度目安 | 価格帯 | 向いている用途 |
---|---|---|---|---|
コンパクト軽量型 | 10,000mm | 5,000g/㎡/24h | 低価格 | 通勤・短距離 |
機能充実型 | 20,000mm | 10,000g/㎡/24h | 中価格 | 中距離ツーリング |
ゴアテックス型 | 20,000mm以上 | 15,000g/㎡/24h以上 | 高価格 | 長距離・悪天候 |
サイズ選びは、冬場に厚着をする方やプロテクターをインナーに使う方は、ワンサイズ上を選ぶと安心です。メーカーによってサイズ感が異なるため、公式サイトのサイズ表を必ず確認しましょう。
季節による選び方として、春夏は透湿性が高くベンチレーション付きのモデルがおすすめで、軽量でコンパクトに収納できるタイプも便利です。秋冬は防寒対策が重要になるため、インナーに防寒着を重ね着できるゆとりあるサイズ感や、風の侵入を防ぐアジャスター付きを選ぶと快適に過ごせます。
撥水性が落ちた場合は、専用洗剤で洗濯後、乾燥機やアイロンで熱を加え、撥水スプレーを使用すると効果的です。商品によっては洗濯できないものもあるため、タグを確認してから洗濯・乾燥を行いましょう。
バイク用レインウェアは、単に雨をしのぐだけでなく、ライダーの安全と快適性を大きく左右する重要な装備です。防水性と透湿性という2つの性能を理解し、ライディングスタイルや用途に最適な一着を選ぶことで、突然の雨も乗り越え、より安全で楽しいバイクライフを送ることができるでしょう。