

うねりがひどい日は、バイクは乗船を断られて1便まるごと待ちぼうけになります。
本土最南端・佐多岬(鹿児島県南大隅町)を目指すライダーにとって、欠かせない移動手段が「フェリーなんきゅう」です。 このフェリーは、鹿児島県薩摩半島の山川港(指宿市)と大隅半島の根占港(南大隅町)を結ぶカーフェリーで、所要時間は約50分です。kagoshima-kankou+1
陸路で薩摩半島から大隅半島へ向かおうとすると、鹿児島市内を大きく迂回して100km以上走ることになります。フェリーなんきゅうを使えば50分・ワンコインに近い料金で対岸へ渡れるため、ライダーにとっては「使わない理由がない」ルートといえます。つまり、佐多岬ツーリングの要はこのフェリーです。
運航本数は夏ダイヤ(3月〜10月)で1日4往復、夏期の土日祝は1日5往復と増便されます。 冬ダイヤ(11月〜2月)は運航時刻が変わるため、訪問前に公式サイトで確認するのが基本です。
参考)【鹿児島県・根占港→山川港】フェリーなんきゅう徒歩乗船記
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 航路 | 山川港(指宿市)⇔ 根占港(南大隅町) |
| 所要時間 | 約50分 |
| 1日の運航本数 | 4往復(夏期土日祝は5往復) |
| ダイヤ区分 | 夏期(3〜10月)/冬期(11〜2月) |
フェリーなんきゅう公式サイトで最新の時刻表・運航状況を確認できます。
フェリーなんきゅうのバイク料金は、排気量によって3段階に分かれています。 重要なのは、バイク料金とは別に旅客運賃(大人800円)が必要という点です。うっかり合計金額を見誤るライダーが多いので要注意です。
参考)運賃表
料金が安いですね。他の長距離フェリーと比べると、その差は一目瞭然です。
| バイクの種別 | 車両料金 | 旅客運賃 | 合計(目安) |
|---|---|---|---|
| 125cc未満 | 800円 | 800円 | 1,600円 |
| 125cc以上750cc未満 | 1,000円 | 800円 | 1,800円 |
| 750cc以上 | 1,300円 | 800円 | 2,100円 |
| 自転車 | 500円 | 800円 | 1,300円 |
例えば、排気量400ccのバイクなら合計1,800円で渡れます。 コーヒー2杯分の料金で薩摩半島から大隅半島へ渡れる、と思えばいかにリーズナブルかがわかります。これは使えそうです。
なお、乗船券は窓口での購入となり、券売機はありません。 予約をした場合は出航30分前までに窓口で乗船手続きを済ませる必要があります。 時間に余裕を持って港に到着するのが原則です。nankyu-ferry+1
フェリーなんきゅうの運賃表(公式・最新版はこちら)
フェリーなんきゅう 運賃表(バイク・車・旅客の全料金)
バイクライダーが特に注意すべきポイントがあります。フェリーなんきゅうは、海上にうねりがある場合はバイクの乗船を断ることがあると公式に明記しています。 天候が悪い日はもちろん、晴れていても沖合のうねりが原因で乗船できないケースがあります。
これは痛いですね。せっかく遠方から走ってきても、港で「今日はバイク不可です」と言われたら、次の便まで1〜2時間待つことになります。1便あたりのインターバルはおよそ2時間なので、スケジュールが大きく崩れます。
対策として、山川港と根占港にはそれぞれライブカメラが設置されています。 出発前にライブ映像を確認して海面の状況をチェックする習慣をつけると、無駄足を防げます。また、フェリー会社への電話確認も有効な手段です。
参考)ホーム
うねりへの対策を事前に済ませておけば大丈夫です。フェリーなんきゅう公式サイトのトップページからライブ映像を確認できます。
初めてフェリーなんきゅうを使うライダーが迷いがちなのが、乗船の流れです。手順は以下のとおりです。
根占港から佐多岬までは、さらにバイクで約40〜50分ほどの道のりです。 南大隅町の海岸線沿いを走るルートは絶景ポイントが多く、ツーリング本来の楽しさを存分に味わえます。乗船手続きが条件です。
なお、車の場合は運転手込みの料金設定(3m未満で2,600円〜)になっているのに対し、バイクは車両料金と旅客運賃が別々に請求されます。 窓口で慌てないよう、小銭も含めて事前に準備しておきましょう。
多くのライダーは「フェリーなんきゅうを往復で使う」と考えがちです。ところが、ルートの組み方次第では片道利用のほうがツーリングの満足度が大幅に上がるケースがあります。
片道パターンで考えると、山川→根占をフェリーで渡り、佐多岬を訪問後に大隅半島を北上して、鹿児島市内または霧島方面へ抜けるルートが人気です。この場合、フェリーは1回分だけで済み、大隅半島の国道269号沿いの風景や内之浦宇宙空間観測所(JAXA)なども経由できます。往復でフェリーを使うより走行距離は増えますが、同じ景色を走る無駄がありません。
一方、体力や時間が限られている日帰りツーリングなら、往復フェリー利用が合理的です。往復でも合計2,100円〜(750cc以上の場合:バイク往復2,600円+旅客往復1,600円)と、絶対的にコストは低く抑えられます。つまり、日程と体力で使い分けるのが正解です。
ツーリングマップル九州・沖縄版には、フェリーなんきゅうの航路や大隅半島のルート情報が掲載されており、ルート計画に役立ちます。 出発前に地図で全体の流れを把握しておくと、現地での判断がスムーズになります。