シリンダーライナー交換費用|工賃相場とバイク修理の実態

シリンダーライナー交換費用|工賃相場とバイク修理の実態

シリンダーライナー交換費用

ライナー交換すると乗り換えるより高くなる。


この記事の要点
💰
費用は総額10万円超が基本

ライナー交換工賃だけで3.2万円~19万円。部品代・エンジン脱着・ボーリング加工を含めると総額10~30万円規模になる

🔧
排気量で工賃が3倍以上変動

単気筒バイクは1.8万円から、4気筒は6万円以上。気筒数と排気量が大きいほど作業時間が増え工賃が跳ね上がる

⚠️
DIYは専門工具必須で困難

ボーリングマシン・ホーニング設備・ダミーヘッドなど数十万円の設備が必要。精度不足は焼き付きや圧縮漏れにつながる

シリンダーライナー交換の基本費用


シリンダーライナー交換の基本費用は、工賃だけで1.8万円から6万円程度です。単気筒バイクなら1.8万円、2気筒で3.2万円、4気筒だと6万円が相場になります。これは純粋にライナーを入れ替える作業のみの金額です。


参考)JUN AUTO - JUN MACHINE SHOP - …


ただし、ライナー本体の部品代は別途必要です。Z系やSRクラスで1本あたり1.5万円~3万円かかります。4気筒バイクなら部品代だけで6万円~12万円になる計算ですね。


参考)価格表


さらに、エンジンを車体から降ろす脱着工賃が1.45万円、クランクケース分割に2.95万円が必要です。つまり総額で見ると、4気筒バイクのライナー交換は軽く10万円を超えます。


シリンダーライナー交換にボーリング費用が追加される理由

ライナー交換後は必ずボーリングとホーニング加工が必要になります。ライナーを組み込んだだけでは内径が均一でなく、ピストンとの適切なクリアランスが確保できないからです。


ボーリング・ホーニング加工の費用は、0.5mm以下の取り代で単気筒1.3万円、2気筒2.1万円、4気筒4万円です。取り代が3mm以下になると単気筒1.4万円、4気筒4.2万円に上がります。


削る量が増えるほど工賃も増える仕組みです。



ダミーヘッド(トルクプレート)を使った精密ボーリングを選ぶと、さらに4気筒で1.8万円~2万円が加算されます。エンジン組み付け時と同じ圧力をかけてシリンダーブロックを固定し、より正確な内径に仕上げる方法です。レース用や高回転多用のエンジンでは、この精度が焼き付き防止に直結します。


シリンダーライナー交換の工賃が高額になる条件

ライナー組み付け加工に特殊な費用が発生する車種があります。日産SR20エンジンのライナー組み付けは12万円、VQ37VHRは19万円、VR38DETT(鋳鉄ライナー)も19万円です。これらはシリンダーブロック上面面研を含む価格で、車種専用の治具や手順が必要なためです。


FRM材(繊維強化金属)シリンダーの加工は、1気筒あたり4千円の追加料金がかかります。通常の鋳鉄やアルミと違い、工具の摩耗が激しく加工時間も長いのが理由です。


参考)シリンダーライナーとは - メカニズモ


ストロークアップに伴うシリンダー逃げ加工は、直列4気筒で3万円、6気筒で4.4万円です。ピストンがクランクケースに干渉しないよう、下部を削る追加作業になります。クランクシャフトを長いものに変えてストロークを伸ばす場合、ほぼ確実にこの加工が必要です。


シリンダーライナーをDIY交換できない理由

シリンダーライナー交換をDIYで行うには、ボーリングマシンとホーニング設備が必須です。これらの専門機械は中古でも数十万円しますし、設置スペースや電源容量の問題もあります。個人のガレージで揃えるのは現実的ではありません。


参考)バイク内燃機加工・ボーリング・ヘッド面研|神奈川 ガレージ湘…


精度の問題も大きいです。ピストンとシリンダーのクリアランスは0.01mm~0.05mm単位で管理します。この精度を手作業や簡易工具で出すのは不可能に近く、クリアランスが広すぎるとオイル消費が増え、狭すぎると焼き付きます。


ダミーヘッドなしでボーリングすると、シリンダーヘッドを締め付けたときにブロックが歪み、真円が出なくなります。エンジンを組んでから初めて圧縮漏れや異音が出て、再度バラす羽目になるケースが多いです。


結果的にプロに頼むより高くつきます。



シリンダーライナー交換費用を抑える選択肢

ボーリングせずオーバーサイズピストンに交換する方法もあります。既存のシリンダーを0.5mmや1mm削って、それに合うピストンを組む手法です。ライナー交換より安価で、ピストン交換工賃3.6万円(エンジン脱着含む)とボーリング・ホーニング4万円程度で済みます。


ただしオーバーサイズには限度があります。メーカーが設定した最終オーバーサイズを超えると、シリンダー壁が薄くなり強度不足や冷却不良を起こします。すでに最終O/Sまで削っているエンジンは、ライナー交換しか選択肢がありません。


中古エンジンへの載せ替えも費用対効果が高いです。エンジン脱着工賃1.45万円+中古エンジン本体価格(車種により2万円~10万円)で、ライナー交換より安く済むケースが多いです。ただし中古エンジンの内部状態は未知数なので、信頼できる業者から程度の良いものを選ぶ必要があります。


JUN AUTOのシリンダーブロック加工工賃表(各気筒数・加工内容別の詳細料金)
バイク整備・修理工賃一覧(エンジン脱着やピストン交換など関連作業の工賃参考)




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