

ステム音楽でカラオケ版を自作すると著作権違反になります
ステム音楽とは、楽曲を構成する各パートを個別の音声ファイルに分けたデータのことです。例えばボーカル、ドラム、ベース、シンセサイザーといった要素をそれぞれ独立したファイルとして扱えます。
通常の音楽ファイルは全パートが混ざった1つの完成品ですが、ステムは各楽器を個別にコントロールできるのが特徴です。
参考)https://www.soundon.global/forum/stem-music-distribution-in-2025?lang=ja
DJがライブで特定パートをミュートしたり、リミックス制作者がボーカルだけを取り出して別のトラックに乗せることが可能になります。映画業界から生まれた用語で、複数のトラックを1つのオーディオファイルにまとめる手法を指していました。
参考)Stagecraft「Simple Stems」リミックス制…
現在では音楽制作やライブパフォーマンス、マスタリングなどで幅広く活用されています。1曲あたりのステム数は楽曲の複雑さによって異なりますが、一般的には4~8個程度に分けられることが多いです。
参考)よくあるご質問
バイク乗りにとっては、ツーリング用プレイリストをカスタマイズする際に、ボーカルだけを抜いたインストバージョンを作れる点が魅力です。風切り音でボーカルが聞き取りにくい状況でも、ドラムとベースを強調したバージョンならリズムを楽しめます。
ステム音楽の最大のメリットは、完成した楽曲よりも多くのコントロールを提供することです。DJはライブ中にボーカルを抜き出して別のビートに合わせたり、既存曲のドラムを取り除いて別のリズムを重ねる即興演出ができます。
リミックス制作では、原曲の要素を再構築して新たなアレンジを作ることが可能です。ボーカルだけを取り出して新しい楽曲に組み込んだり、ドラムやベースを自由に差し替えてオリジナル感を出せます。
参考)ステムパック完全ガイド:制作・配布・活用と最新テクノロジーの…
マスタリング作業でも活躍します。楽曲全体を一括処理するのではなく、グループごとに処理を行うことで最終サウンドを磨けるのです。
ファイル数が少ないため、短時間でミックスやリミックスが可能になります。多くの環境で再生・読み込みが容易なWAVやAIFF形式で扱われるため、互換性も高いです。
参考)ステムミックス完全ガイド:制作・送受信・マスタリングまでの実…
リモートでのマスタリングや映像用音合わせでも役立ちます。バイク乗りがツーリング動画を作る際、エンジン音と音楽のバランスを調整したいときにステムがあればドラムだけを下げて調整できます。歌や楽器の練習をしたい人にとっては、特定パートを消して練習用トラックを作れるのも大きなメリットです。
ステムとマルチトラックは似ていますが、データの細かさが異なります。マルチトラックはパート関係なく個別にトラックを書き出したもので、例えばドラムセットの場合、バスドラム、スネア、ハイハット、タムなどすべて別々のファイルになります。
参考)【DTM初心者必見!】ミックスで使うステムデータとは...?…
一方ステムは、これらをまとめて「ドラム」という1つのファイルにグループ化します。
マルチトラックは音を一から作り込む必要があり、ファイル数が多くなりがちです。エンジニアが曲のサウンド構造を完全にコントロールしたい場合に使われます。
参考)【ステムデータとは?】使用用途や書き出し方法を解説! - 【…
ステムはある程度まとめて書き出すため、最低限の音量バランス調整だけで済みます。ライブやレコーディングの際、効率的にスピーディーに音出しすることが可能です。
例えば楽曲が30トラックある場合、マルチトラックでは30個のファイルを扱うことになりますが、ステムなら「ボーカル」「ドラム」「ベース」「シンセ」「エフェクト」の5個程度にまとめられます。
管理しやすさが段違いです。
バイク関連の動画編集で考えると、エンジン音を録音した複数マイクのトラックをすべて個別に扱うのがマルチトラック、それらを「エンジン音」として1つにまとめるのがステムのイメージです。
ステム音楽を作るには、DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)ソフトでトラックを書き出す必要があります。Studio Oneでは「ステムをエクスポート」機能を使い、トラック別にオーディオファイルを出力できます。
参考)Studio Oneのトラック別のオーディオ書き出し、『ステ…
書き出しの基本手順は以下の通りです。まず楽曲制作が完了したら、グループ化したいトラックをまとめます。例えばドラム3点(バスドラ、スネア、ハイハット)は各パラトラックとして、それ以外のシンバル類は1つにまとめたトラックにします。
ベースが複数ある場合は、リズムを刻んでいるものとオカズ系を分けたほうが良いです。ギター、ストリング系、コード系シンセ、メロディ系シンセもそれぞれステムとして書き出します。
日本では特に指定がない場合、24bit/48kHzで送信するのが望ましいとされています。
注意点として、リバーブやディレイ音も同時に書き出さないといけません。エフェクトをかけた状態で書き出さないと、受け取った側が同じサウンドを再現できなくなります。
ファイルを書き出すと、Windowsの場合はエクスプローラが起動してファイルが表示されます。ここから別のDAWへ直接ドラッグ&ペーストすることも可能です。
ステムを作成する際は極力音量バランスやEQは最低限に留める場合が多いです。受け取った側が自由に調整できる余地を残すためです。
バイクで音楽を聴くのは違法ではありませんが、周囲の音が聞こえる範囲で聴くことが重要です。ステム音楽を活用すれば、ツーリングシーンに合わせた最適な音楽体験を作れます。
参考)バイクで音楽を聴くのは違法?【初心者に分かりやすく解説】
高速道路での長距離走行中は風切り音が大きいため、ボーカルトラックを強調したステムミックスを用意すると歌詞が聞き取りやすくなります。一方、ワインディングロードでの走行中はベースとドラムを強調したリズム重視のミックスにすることで、コーナリングのリズムと音楽が同期して爽快感が増します。
ツーリング動画を作る際にもステムは役立ちます。エンジン音を活かしたい場面では音楽のボーカルとドラムを下げ、ベースとシンセだけを流すことで、エンジンサウンドと音楽が喧嘩しない編集ができます。
インカムで音楽を聴く場合、緊急車両のサイレンに気づかないリスクがあります。緊急車両妨害等違反に該当すると、二輪車では6,000円の反則金と交通違反点数1点が加算されます。
そのためステムを使い、高音域を強調したミックスを作っておけば、サイレンの周波数帯が聞き取りやすくなります。ただし、音楽でサイレンをマスキングしないよう注意が必要です。
グループツーリングでは、メンバー全員が同じステムミックスを共有することで、一体感のある音楽体験を作れます。リーダーがその日のルートやペースに合わせたミックスを事前に配布すれば、全員が同じテンションで走れます。
バイク乗り向けの音楽プレイリストサービスがあれば便利ですが、現状は自分でステムを編集して作るのが現実的です。LANDR Stemsのような耳コピソフトを使えば、既存の楽曲からステムを抽出できます。
参考)LANDR Stemsの使い方を解説!耳コピソフトとしても最…