ステー金具L型バイク用選び方取り付け強度確保のポイント解説

ステー金具L型バイク用選び方取り付け強度確保のポイント解説

ステー金具L型の選び方と取り付け

振動で固定ボルトが1ヶ月で緩むことがあります。


この記事のポイント
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L型ステー金具の種類と材質

ステンレス製とアルミ製の違いを理解し、用途に合った材質を選ぶことで耐久性が向上します

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取り付け位置と角度調整

長穴を活用した位置決めと適切な取り付け角度により、振動による破損リスクを軽減できます

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振動対策と定期点検

ロックナットやワッシャーの追加、定期的な増し締めで長期使用時の緩みを防止します

ステー金具L型のバイク用途と基本構造


L型ステー金具は、バイクにフォグランプ、カメラ、スマホホルダー、ETCアンテナなどのアクセサリーを取り付けるために使う90度に曲がった金属製の固定部品です。形状が「L」の字に似ていることからこの名前がついています。


参考)https://www.kaedear.com/products/kdr-yx3


基本的な構造は2つの面で構成されています。一方の面をバイクのフレームやミラーステー、ハンドルバーなどに固定し、もう一方の面に取り付けたい機器を装着します。多くの製品には長穴(スロットホール)が開いており、ボルトの位置を調整できる設計になっているのが特徴です。


長穴のサイズは製品によって異なりますが、一般的にM5やM6のボルトに対応した設計となっています。例えば、寸法がA:48mm、B:31mm、長穴C:25mm、長穴D:20.3mmといった製品が市販されています。つまり25mm程度の範囲で位置をスライド調整できるということですね。


材質はステンレスまたはアルミが主流で、屋外使用や湿度の高い環境でも錆びにくい仕様になっています。板厚は2mm~4mmの製品が多く、厚いほど振動に強くなります。バイクは走行中に大きな振動を受けるため、この材質と厚みの選択が耐久性を左右する重要なポイントです。


参考)https://www.monotaro.com/k/store/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%20L%E5%9E%8B/?srsltid=AfmBOoqPoxfjLUdqjUrVaMoDxvqy1Fpx0UxmNPlaYK-EZUGs49oM1Lde


汎用品として1,000円前後から購入でき、多くは2個セットで販売されています。バイクショップやネット通販で入手できるため、DIYカスタムに取り組みやすいパーツといえるでしょう。


ステー金具材質の違いと選び方

ステー金具の材質選びは、取り付ける機器の重量と使用環境によって判断します。主な選択肢はステンレス製とアルミ製の2種類です。


ステンレス製は錆びに強く、強度が高いため重量のある機器の固定に適しています。例えばフォグランプ(約500g~1kg)やアクションカメラ(約200g~300g)を取り付ける場合、振動による変形リスクが低いステンレス製が推奨されます。板厚2mm以上であれば、一般的なバイクアクセサリーの荷重に十分耐えられます。


一方、アルミ製は軽量で加工しやすい特性があります。スマホホルダー(約100g~200g)やETCアンテナ(約50g~100g)など比較的軽い機器には、アルミ製でも問題ありません。さらにアルミは柔軟性があるため、現場で曲げ加工による微調整が可能です。ただし、柔らかい分だけ長期使用で変形する可能性があることは覚えておいてください。


参考)自転車にドロヨケを自分で取り付ける!ステーが短くて困ったので…


板厚の選択も重要です。振動に強い厚さ4mmのL型ステーも市販されており、エンジンの振動が大きい大型バイクや悪路を走るオフロードバイクには厚手の製品が向いています。一方、原付や小型バイクで軽量なアクセサリーを取り付けるなら、2mm厚でも十分実用に耐えます。


電着塗装やカチオン塗装が施された製品は表面の仕上がりが美しく、さらに防錆性能が高まります。見た目にもこだわりたい方や、海沿いなど塩害のある地域で使用する場合は、こうした表面処理済みの製品を選ぶとよいでしょう。


ステー金具の取り付け位置と角度の重要性

取り付け位置と角度を間違えると、走行中の振動で金具が破損する原因になります。特に荷重と振動が集中する部位では、金属疲労によりステーがポッキリ折れる事例も報告されています。


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理想的な取り付け位置は、バイクのフレームやミラーステーなど剛性の高い部分です。ハンドルバーに取り付ける場合も、クランプ部分の近くなど振動の影響を受けにくい箇所を選びます。タンクやカウルなど樹脂パーツへの直接固定は避けてください。


角度調整には2つのポイントがあります。1つ目は、取り付ける機器が水平または必要な角度で固定できること。2つ目は、ステー自体に無理な力がかからない角度で固定することです。例えば、扉やフタを保持するステーでは、固定時の角度が垂直から少しずれているだけで、金具に余計な負荷がかかり破損リスクが高まります。


長穴を活用すると位置決めが容易になります。ボルトを軽く締めた状態で機器の位置を微調整し、最適な位置が決まってから本締めする手順が基本です。この時、複数のボルトを使う場合は、それぞれの取り付け位置に差異がないか確認してください。位置がずれていると、一方のボルトに荷重が集中して破損の原因となります。


参考)https://faq.sugatsune.co.jp/category/show/166?page=3amp;site_domain=archamp;sort=sort_newamp;sort_order=descamp;type=show


干渉のチェックも必須です。ハンドルを左右に切った時、サスペンションが沈み込んだ時に、ステーや取り付けた機器が他の部品と接触しないか必ず確認しましょう。特にフロントフォーク周辺に取り付ける場合、フルロック時とサスペンション全沈時の両方で干渉がないことを確かめる必要があります。


ステー金具取り付けに必要なボルトとナット

L型ステーの取り付けには、M5またはM6サイズのボルトとナットが一般的に使用されます。製品に付属している場合もありますが、取り付け場所に合わせて長さを調整する必要があるため、別途購入することも多いです。


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ボルトの長さは「ステーの板厚+取り付け先の厚み+ナットの厚み+数mm」で計算します。例えば、板厚2mmのステー、取り付け先のミラーステー部分が3mm、ナットが5mmなら、10mm~12mm程度の長さが適切です。長すぎるボルトは余った部分が他の部品に干渉する可能性があるので注意してください。


ワッシャーの追加は緩み防止に有効です。特にスプリングワッシャー(バネワッシャー)を使うと、振動によるボルトの緩みを軽減できます。さらにロックナット(ナイロンナットなど)を併用すれば、より確実な固定が可能になります。バイクの振動は想像以上に強く、通常のナットだけでは1ヶ月程度で緩むこともあるため、こうした対策は必須です。


トラスボルトは頭部が低く広い形状で、見た目がすっきりします。キャップボルト(六角穴付きボルト)は工具が六角レンチ1本で済むため、狭い場所での作業に便利です。


用途と見た目の好みに応じて選びましょう。



ステンレス製のボルト・ナットを使うことで、ステー本体と同様に錆びにくくなります。鉄製のボルトを使うと、そこから錆が発生してステー全体の耐久性が下がる可能性があるため、材質を揃えることをおすすめします。


ステー金具の振動対策と定期点検

バイクの走行中に発生する振動は、ステー金具にとって最大の敵です。振動によりボルトが緩み、最悪の場合は金具が破断して取り付けた機器が脱落する危険があります。


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具体的な振動対策として、まずロックナットまたはダブルナット(ナットを2つ重ねる方法)の使用が効果的です。ネジロック剤(液状ガスケット)を併用すれば、さらに緩みにくくなります。ただし、ネジロック剤には強度の種類があり、強力すぎるものを使うと後で取り外しが困難になるため、中程度の強度(青色タイプなど)を選ぶとよいでしょう。


取り付け後の初期点検が重要です。最初の100km走行後に一度増し締めを行ってください。新品のボルトやナットは使用初期に「なじみ」が発生し、わずかに緩むことがあるためです。その後は1,000km走行ごと、または月に1回程度の目視点検と増し締めを習慣にすると安心です。


走行中に異音や振動の変化を感じたら、すぐに停車して点検してください。「カタカタ」「ガタガタ」という音はボルトの緩みのサイン、「キーキー」という金属音はステーが他の部品と擦れている可能性があります。放置すると破損につながるため、早期発見が大切です。


スプリングがヘタったり、繰り返しの振動で金具が変形することもあります。目で見て明らかな変形や亀裂が確認できたら、速やかに交換しましょう。L型ステーは消耗品と考え、安全のために予備を1セット用意しておくことをおすすめします。


ステー金具L型の独自カスタム事例と注意点

市販のL型ステーで対応できない場合、自作や改造でカスタムする方法もあります。ただし、強度計算や安全性の確保には専門知識が必要なため、慎重に進めてください。


参考)【バイク】サイドバッグ用ステーを自作したので、方法といい点/…


自作の材料としては、ホームセンターで入手できるアルミ平板やステンレス平板が使えます。アルミは柔らかく加工しやすいため、万力で挟んで手で曲げることも可能です。厚さ2mm~3mmのアルミ平板なら、ワイヤーカッターで切断しヤスリで整えられます。一方、ステンレスは硬度が高いため、金属用ノコギリやグラインダーが必要になります。


曲げ加工の際は、曲げたい位置に切り込みを入れずに、バイス(万力)でしっかり固定してから力を加えます。急激に曲げると金属が割れるリスクがあるため、少しずつ角度を付けていく方法が安全です。完成後はバリ(金属の出っ張り)をヤスリで削り、怪我をしないように処理してください。


既製品の改造では、長穴を追加する方法があります。ドリルで複数の穴を開けてからヤスリでつなげると長穴が作れます。これにより取り付け位置の自由度が増しますが、穴を開けすぎると強度が低下するため、元の板厚の30%以上は残すように注意しましょう。


自作・改造品は市販品より強度が劣る可能性が高く、想定外の破損リスクがあります。特に高速走行や長距離ツーリングでは、定期的な点検と早めの交換を心がけてください。作り直す前提で使用し、異常を感じたらすぐに対応できる準備をしておくことが安全運転につながります。


KAEDEARのL型バイク用ステー製品ページ
材質や寸法の詳細仕様が掲載されており、購入前の比較検討に役立ちます。


モノタロウのステー解説ページ
扉やフタを保持するステーの種類と開き方について、図解付きで分かりやすく説明されています。




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