

アマチュアクラスでもレース中の完走率は5割以下です。
2026年から、USハードエンデューロシリーズは正式にAMAナショナルハードエンデューロ選手権として開催されることが決定しました。
参考)US Hard Enduro Gets AMA Status…
これまでAMA公認シリーズとして運営されてきましたが、2026年シーズンからは北米最高峰のナショナル選手権という地位を獲得したんです。AMAオフロードレーシングマネージャーのローガン・デンスモア氏は「長年の素晴らしいパートナーシップを経て、全米のライダーにAMAナショナルナンバー1プレートを争う機会を提供できることを嬉しく思う」とコメントしています。
この昇格により、シリーズは全米最大規模のオフロードレースシリーズの一つとなりました。ハワイからペンシルベニアまで、アメリカの美しい自然の中で開催される9ラウンドで構成され、プロモーターのマット・マスグローブ氏は「USHEの運営、プロモーター、クラブ、チーム、そして全国のライダーたちがハードエンデューロの成長に尽力してきた成果だ」と語っています。
ナショナル選手権は単一のプレミア選手権だけでなく、AMA西部ハードエンデューロシリーズとAMA東部ハードエンデューロシリーズという2つのリージョナル選手権も並行して開催されます。つまり、地域ごとのチャンピオンと全米チャンピオンの両方が決定される仕組みですね。
参考)Homev1
2026年シーズンは1月24-25日にカリフォルニア州ジョンソンバレーで開催されるキングオブモトスで幕を開けます。
参考)2026 AMA National Hard Enduro …
全9戦で構成されるプレミア選手権は、アメリカ各地の多様な地形を舞台に展開されます。シリーズは西海岸から東海岸まで広がり、各地域の特性を活かした挑戦的なコース設定が特徴です。
参考)https://www.cyclenews.com/2025/11/article/2026-ama-national-hard-enduro-championship-calendar/
最終戦は北米で最も長い歴史を持つハードエンデューロイベント、レッドブル・テネシーノックアウトで開催されます。このイベントで全米チャンピオンが決定する仕組みになっているんです。プロモーターは「テネシーノックアウトがAMAナショナル選手権の中心的役割を果たし、競技を多くの面で進化させてくれたことに感謝したい」と述べています。
キングオブモトスは事前登録が可能で、公式ウェブサイトから参加申し込みができます。東西のリージョナル選手権も2026年スケジュールが発表されており、より地域密着型のレース機会も提供されていますね。
参考リンク:
US Hard Enduro公式サイト - 2026年シーズンのレースカレンダーと登録情報
2026年シーズンから新しいクラス構成が導入され、プロクラスが複数に分割されるとともに、ユースクラスも細分化されました。
プロクラスは技量レベルに応じて複数のカテゴリーに分けられ、アマチュアライダーも自分のレベルに合ったクラスで参戦できる環境が整っています。ユースクラスの細分化により、若年層のライダー育成にも力を入れる姿勢が見られますね。
参考)Home
トップレベルのプロライダーたちは、身体的・精神的限界に挑戦しながらアメリカで最も美しい場所でダートバイクを走らせています。AMAエンデューロクロスでは、IRCタイヤが現在の北米ハードエンデューロシーンで業界を席巻しており、トップシェアを誇っているんです。
レースの難易度は非常に高く、エンデューロクロスでは土ではなく丸太の上にジャンプの着地点があるため、ショートした時の恐ろしさはスーパークロスを上回るかもしれません。プロといえども高難易度のコースではミスが誘発されやすく、攻めの姿勢で走るライダーには観客から惜しげもなく称賛の声が上がります。
ハードエンデューロは全員一斉にスタートしてゴールを目指すというシンプルなルールですが、コースが極めて難関で簡単にはクリアできない設定になっています。
参考)オフロードレースのなかでも耐久性を競うことに焦点を当てたエン…
スピードだけでなく多彩なテクニックが求められ、トライアル寄りのゴツゴツした人工の岩場や丸太のような障害物を低速で丁寧にクリアしていくセクションが組み合わされています。連続する非常にタイトなコーナー、そしてそれを抜けてすぐに現れる障害物を十分な助走なしにクリアしていく必要があるため、他のエンデューロルールでは到底扱えないほど固めたサスペンションを用いるんです。
短時間の走行でも身体への負荷は非常に大きいのが特徴ですね。完走者がゼロの場合は、チェックポイントが順位や選手権ポイントの基準となります。競技時間は1日あたり1〜3時間程度で、イベントによっては数日に渡って行われる場合もあります。
日本国内のハードエンデューロでは、エントリー費が13,000円から16,700円程度で設定されています。レース開催中にライダー自身もしくは関連する者がこうむった全ての損害(死亡・負傷・盗難・事故等)に対して、主催者は一切の責任を持たないという規定があるため、リスクを理解した上で参加する必要があります。
日本人ライダーにとって、アメリカのハードエンデューロシリーズは大きな挑戦の場となっています。
アジア地域では、台湾で開催される亀山ハードエンデューロが実質的なアジア・ハードエンデューロ・チャンピオンシップとも呼べるイベントで、日本、韓国、中国、香港のトップライダーたちが参戦しているんです。2020年には日本人ライダーがこのアジア王者決定戦で優勝し、「東洋太平洋チャンピオン」の称号を獲得しました。
日本のG-NETハードエンデューロ選手権のトップランカーたちが台湾レースに参戦し、2019年には高橋博選手が2位という成績を残しています。山本礼人選手、水上泰佑選手、千葉哲也選手などが日本を代表してアジアのレースに挑戦してきました。
参考)アジア王者決定戦に2年目の日本人挑戦、台湾ハードエンデューロ…
広大な国土を持つアメリカや多くの国々が切磋琢磨しているヨーロッパなど、強いライダーを輩出する地域には強いなりの理由があり、日本も近隣各国との交流を深めることで競技レベルの向上が期待されています。アメリカのAMAナショナル選手権への参戦は、日本人ライダーにとって世界レベルのスキルを磨く絶好の機会となりますね。
参考リンク:
Off1.jp - 日本人ライダーのアジアハードエンデューロ挑戦記録と国際交流の重要性
ハードエンデューロに初めて挑戦する際は、技量差に配慮した準備が重要です。
エンデューロは他の競技種目に比べて初心者から上級者まで技量差(スピード差)が大きいライダーが同一コースで走行するという特徴があるため、練習走行・競技中ともにお互いの技量差に配慮して走行する必要があります。初心者の方は積極的にスクールで学ぶのも良い方法で、やはり先達にきっちり教えてもらうのが一番確実ですね。
マシン選びでは、2ストローク250/300ccクラスの低速トルクや粘りがあると、ヒルクライム中のコーナーで失速した時や丸太ではじかれた時のミスからの再加速が抜群にしやすいんです。4ストロークよりドッカンドッカン来ないから、ビギナーがジャンプなどで失敗しにくいという利点もあります。
ハードエンデューロの根本にあるのは「楽しむ」という精神で、ベストリザルトは目指しますが、バイクを発射してしまったり沼にハマって脱出不可能で戦線離脱することもあります。失敗してもみんなで笑っているくらいの楽しそうな雰囲気があり、新規参入者にとって敷居が低い環境が整っていますね。
安全面では、ジャンプ失敗で3か月乗れない体になった事例もあるため、無理のない範囲で挑戦することが大切です。最高峰のクラスでも沼にハマって脱出不可能になることがあり、そうなった場合は周りの観客が汚れることを顧みず見返りを求めるわけでもなく自ら沼に飛び込み、ライダーと一緒にバイクの救出作業をする「全員参加型イベント」の側面もあるんです。