

JuniorGP世界選手権でトップ3に入ると17歳からMoto3に挑戦できます
JuniorGP世界選手権は、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)とドルナスポーツが主催する若手ライダー育成を目的とした世界選手権です。2022年に「FIM CEV Repsol Moto3ジュニア世界選手権」から現在の名称に改名されました。
使用されるマシンはMoto3規格で、単気筒250cc4ストロークエンジン、最大ボア径81mm、ライダーとマシン合計の最低重量148kgという仕様が定められています。
つまりMoto3世界選手権と同じ規格です。
参考)FIM JuniorGP World Championshi…
2025年シーズンは、スペイン、ポルトガル、イタリア、フランスの4カ国で全7戦が開催される予定で、エストリル・サーキットが開幕戦、フランスのヌヴェール・マニクール・サーキットが初開催となります。各戦で2レースが実施され、ポイントを積み重ねて年間チャンピオンを決定する形式です。
参考)『JuniorGP™』~ブライアン・ウリアルテが連続優勝
36カ国から157人のライダーがフルエントリーを計画しており、世界中から若手ライダーが集結する国際的な舞台となっています。グリッド上限は32台に制限されているため、予選タイムが重要です。
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JuniorGP世界選手権への参戦は、最低年齢15歳と定められています。これは2022年に安全対策として引き上げられたもので、それ以前は13歳から参戦可能でした。
18歳になるとJuniorGPからは卒業となり、Moto3世界選手権またはMoto2欧州選手権へのステップアップが期待されます。ただし、JuniorGP世界選手権またはレッドブル・ルーキーズカップで上位3位以内に入賞したライダーには特別な特典があります。
特別ルートが存在します。
JuniorGPまたはルーキーズカップで上位3位に入賞したライダーは、17歳からMoto3世界選手権に参戦できる権利が与えられるのです。通常、Moto3世界選手権は18歳以上という年齢制限があるため、これは1年早くトップカテゴリーに挑戦できる大きなアドバンテージとなります。
この制度により、才能あるライダーは若いうちからMotoGPへの階段を駆け上がることができ、16歳でJuniorGPに参戦し、優勝すれば17歳でMoto3デビューという最短ルートが実現可能です。
2025年シーズンには、日本から三谷然(みたにぜん)、内海孝太郎、保坂洋祐の3名がフルエントリーライダーとして参戦を予定しています。19カ国から35人が参戦する中、日本人は2名という発表もあり、保坂選手はスポット参戦の可能性があります。
三谷然選手は開幕戦エストリル大会でデビューし、レース1で14位、レース2で11位という結果を残しました。第2戦ヘレス大会では15番グリッドから両レースでポイント圏内(トップ15以内)に進出し、安定した走りを見せています。
さらに第6戦バルセロナ大会では、予選4番手という好位置を獲得し、レース1で7位、レース2で9位と初のダブルトップ10を達成しました。
結果が出ています。
参考)ジュニアGPで三谷然がダブルトップ10【FIMジュニアGP世…
内海孝太郎選手は第2戦で20番グリッドから両レースとも22位という結果でしたが、第6戦ではレース1で26位、レース2で21位とややポジションを上げています。ルーキーイヤーとして経験を積んでいる段階と言えるでしょう。
JuniorGP世界選手権(旧FIM CEV Repsol)は、Moto3世界選手権への主要な供給源として機能しています。2021年シーズンには、MotoGP3クラス全体の80%以上のレギュラーライダーがこのチャンピオンシップ出身者でした。
2024年シーズンのチャンピオンはアルバロ・カルペ(スペイン)が獲得し、2025年にはMoto3への昇格が期待されています。2025年シーズンは、開幕戦とヘレス大会で2連勝を飾ったブライアン・ウリアルテ選手が「来季からのMoto3参戦に向けて」という表現で報じられており、8月に17歳を迎える彼のステップアップが確実視されています。
参考)『JuniorGP™』~アルバロ・カルペが最終戦でタイトル獲…
過去には日本のモトクロス界で下田丈選手が2014年にジュニアモトクロス世界選手権のMXGP65クラスでヒート優勝を果たし総合2位を獲得、その後アメリカで活躍しているという実績もあります。これはモトクロス分野ですが、ジュニア世界選手権がプロへの登竜門として機能している証です。
参考)FIM ジュニア モトクロス ワールドチャンピオンシップ T…
ヨーロッパのライダーが圧倒的に有利な環境ですが、日本人ライダーもこの舞台で結果を出せば、最短でMotoGPへの道が開けます。
JuniorGP世界選手権への参戦には、相当な費用と準備が必要です。ヨーロッパを転戦する形式のため、マシンの輸送費、宿泊費、チーム人件費、エントリーフィーなどが発生します。
具体的な金額は公開されていませんが、日本国内のフォーミュラレースで例えると、スーパーFJクラスで年間400万円程度の参戦費用がかかります。JuniorGPは海外転戦のため、これを大きく上回る金額が必要でしょう。
チーム選びが鍵になります。
日本人ライダーの場合、ヨーロッパのチームと契約するか、ホンダなどのメーカー系ジュニア・タレント・チーム(JTT)に所属するのが一般的です。JTTは2024年最終戦エストリルで小田喜阿門選手とファディラ・アディタマ選手が走行しており、アジア圏のライダーをサポートする体制があります。
マシンはMoto3規格のホンダ、KTM、CFモトなどのレーシングマシンを使用します。三谷選手はホンダ、内海選手はKTMを使用しており、チームによって異なるメーカーのマシンが提供されます。
スポンサー獲得やクラウドファンディング、メーカーサポートなどで資金を調達し、海外を転戦する覚悟が求められる厳しい世界です。
MotoGP公式サイト - JuniorGP暫定エントリーリスト
JuniorGP世界選手権の2025年シーズンエントリーリストや開催スケジュールの詳細が確認できます。日本人ライダーの参戦状況も掲載されています。
Motorsport.com - FIMの年齢制限引き上げに関する記事
若手ライダーの安全対策として実施された年齢制限の変更内容と、Moto3への特別昇格ルールについて詳しく解説されています。

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