

プロレースのスポンサー費用は年間300万円以上が普通ですが、この世界選手権は18歳以上の女性なら誰でも参戦資格があります。
2024年、FIMは2輪サーキットレース史上初となる女性ライダー限定の世界選手権「FIM女子世界選手権」(正式名称:FIM Women's Circuit Racing World Championship、通称WorldWCR)を創設しました。これは1904年のFIM設立以来、初めての試みです。
参考)FIM、女性ライダー限定世界選手権を2024年から新設。世界…
FIMのホルヘ・ビエガス会長は、この選手権を女性ライダーにとっての「最終目的地」と位置づけています。つまり、若手の育成カテゴリーではなく、女性ライダーがプロフェッショナルとして活躍できる場として設計されているということですね。
モトクロス、エンデューロ、トライアルでは既に女性ライダーの世界選手権が実施されていましたが、サーキットレースでは2024年が初めての開催となりました。これにより、ロードレースにおける女性ライダーの活躍の場が大きく広がることになります。
ドルナWSBKのブレゴリオ・ラヴィラ代表は、この選手権の設立が数の少ない女性ライダーを増やすキッカケになると期待しています。モータースポーツにおける男女比率の改善を目指し、より多くの女性が成功を収める機会を提供することが目標です。
参考)FIM、女性ライダー限定世界選手権を2024年から新設。世界…
WorldWCRへの参戦条件は比較的シンプルです。18歳以上の女性ライダーであれば参加可能で、特別な実績や推薦は必要ありません。
つまり資格面でのハードルは低いです。
参考)平野ルナ、2024年新設のFIM女子世界選手権に参戦決定。ヤ…
使用マシンはヤマハYZF-R7のワンメイクとなっています。全参加者が同じバイクを使用するため、マシン性能の差がなく、純粋なライディングスキルで勝負が決まる仕組みになっています。これにより、高額な開発費用をかけられるチームだけが有利になる状況を回避しています。
参考)2024年創設のFIM女子世界選手権シリーズの詳細が発表。使…
タイヤもピレリの指定タイヤを全員が使用します。このワンメイク方式により、参戦コストを抑えながらフェアな競争環境を実現しているということですね。
参考)【World WCR 開幕戦】FIM女子世界選手権開幕! 日…
2025年シーズンには24名のライダーが参戦しており、世界中から実力派の女性ライダーが集まっています。日本からは平野ルナ選手が唯一の参戦者として戦っています。
参考)【FIM女子世界選手権】女性ライダーによる「YAMAHA Y…
平野ルナ選手の参戦情報と詳細なエントリーリスト(AS-WEB)
WorldWCRは年間6戦で構成され、全てヨーロッパのサーキットで開催されます。2024年シーズンはミサノで開幕し、イギリス、ポルトガル、ハンガリー、イタリア、スペインを転戦しました。
各ラウンドでは土曜日と日曜日に1レースずつ、合計2レースが行われます。これはスーパーバイク世界選手権(WSBK)のサポートイベントとして組み込まれているためで、WSBKの観客も女子世界選手権を観戦できる環境になっています。
レースはWSBKと同じサーキットで開催されるため、世界トップレベルの施設で戦えるのが大きなメリットです。テレビ中継やインターネット配信も行われており、世界中のファンが観戦できる体制が整っています。
2025年シーズンも同様の形式で開催されており、各ラウンドで激しいバトルが繰り広げられています。ポイントシステムはWSBKと同じ形式を採用し、年間チャンピオンが決定されます。
参考)2025年のFIM女子世界選手権 - Wikipedia
2024年の初代チャンピオンはアナ・カラスコ選手です。彼女は2018年にスーパースポーツ300世界選手権(SSP300)を制し、FIM公認の2輪レースで初めて女性として世界チャンピオンになった実績を持っています。
参考)https://ameblo.jp/garage-shonan/entry-12879331788.html
スペイン出身のマリア・エレーラ選手も実力者として知られており、2025年シーズンでもタイトル争いに絡んでいます。
彼女の安定した走りと豊富な経験が強みです。
日本からは平野ルナ選手が参戦しています。全日本ロードレース選手権ST600クラスでの経験を持ち、鈴鹿8耐やセパン8耐といった耐久レースにも参戦してきた実力派ライダーです。海外レースのフル参戦は今回が初めてですが、開幕戦では10ポジションアップという結果を残し、世界で戦える可能性を示しました。
2025年シーズンには7名の異なるライダーが表彰台に立っており、レベルの高い接戦が展開されています。
これは実力が拮抗している証拠ですね。
参考)FIM Women窶冱 Circuit Racing Wor…
あなたがバイクに乗っているなら、WorldWCRは女性ライダーの可能性を知る絶好の機会になります。男性ライダーと同じサーキットで、同じレベルの技術を駆使して戦う姿を見れば、バイクに対する新しい視点が得られるでしょう。
ワンメイクレースという形式は、ライディングスキルの純粋な勝負を見られる点で魅力的です。マシンセッティングやタイヤ選択の戦略も重要ですが、最終的にはライダーの腕が結果を左右します。これは街乗りやツーリングでも応用できる技術の宝庫です。
女性ライダーの割合を増やすという目標は、バイク業界全体にとってもプラスになります。新しいライダー層が増えれば、バイク文化がより多様で豊かになり、メーカーも新しい製品開発に力を入れる可能性が高まります。
レースを観戦したい場合は、WSBKのチケットを購入すれば同時にWorldWCRも観戦できます。ヨーロッパのサーキットでの観戦が難しい場合でも、公式YouTubeチャンネルで無料配信されているレース映像を視聴できますので、気軽にトップレベルの戦いを楽しめますね。
WorldWCRの詳細情報とレース日程(Motorsport.com)