チューブレスパンク修理バイクの方法と携帯キット選び

チューブレスパンク修理バイクの方法と携帯キット選び

チューブレスパンク修理バイク方法

外面修理キットは応急処置にすぎない

この記事の3つのポイント
🔧
修理できる場所は限定される

トレッド面の小さな穴のみ修理可能で、サイドウォールやリーマーより大きい穴は修理不可

⚠️
外面修理は応急処置

携帯キットでの外面修理後は速やかにタイヤ交換が必要で、そのまま長距離走行は危険

📦
修理キットには有効期限がある

修理剤は2~6年で劣化し粘着力が低下するため、定期的な交換が不可欠

チューブレスタイヤのパンク修理できる場所


チューブレスタイヤのパンク修理には、修理可能な場所と不可能な場所があります。


修理できるのはトレッド面だけです。



参考)【手順を解説】バイク用チューブレスタイヤのパンク修理方法 -…


トレッド面とは、タイヤのパターンがある接地面のことを指します。地面に接する部分で、溝が刻まれている平らな箇所ですね。一方、サイドウォールと呼ばれるタイヤの側面部分は修理できません。


参考)https://bikeman.jp/blogs/bikeparts/motobike-121


サイドウォールは走行中に大きく変形する場所なので、修理材では強度が保てないんです。また、トレッド面でも修理キット付属のリーマー(キリのようなもの)より大きな穴や、切れたり裂けたりした状態のパンクは修理不可です。つまり直径5mm以上の穴は諦めてタイヤ交換が必要ということですね。


参考)動画で紹介! チューブレス・タイヤのパンク修理 バイク動画-…


チューブレス用修理キットの種類と選び方

バイク用のチューブレスパンク修理キットには、主に2つのタイプがあります。外側から修理材を差し込む外面修理タイプと、瞬間修理剤タイプです。


外面修理キットには、スクリューリーマー、インサートニードル、シール剤が含まれています。これは最も一般的で、価格も1000円前後と手頃です。


ただし外面修理は応急処置に過ぎません。


修理後は速やかにタイヤ交換が必要です。


参考)【バイク】パンクの修理|タイヤのエア抜け漏れ!原因別の修理方…


瞬間修理剤タイプは、バルブから注入するだけで修理と空気充填が同時にできる製品です。IRC製のファストリスポーンなどがあります。ただしタイヤのビードが落ちていないことが前提です。つまりまだ完全に空気が抜けきっていない状態でのみ使えるということですね。


空気注入用のCO2ボンベが付属したキットもあります。デイトナ製などがこのタイプで、出先での作業性が高まります。携帯するなら修理材だけでなく、空気充填手段も一緒に持つのが基本です。


チューブレスタイヤのパンク修理手順の詳細はこちら(デイトナ製キット使用例)

バイクチューブレスパンク修理の手順

パンク修理の前に、まずタイヤに刺さった異物を確認します。チューブレスタイヤの場合、異物が刺さっていても慌てて抜かないでください。異物が栓の役割をして空気漏れを最小限に抑えているからです。


参考)簡単!チューブレスタイヤのパンク修理のやり方!ポイントはシー…


修理手順は以下の通りです。


まず異物を抜き取り、穴の位置を確認します。


次にスクリューリーマーを穴に差し込んで回転させ、穴を広げて内部を粗します。


この作業で修理材が密着しやすくなるんです。



その後、修理材(ゴム紐状のシール剤)とインサートニードルの両方にゴムノリを塗布します。


これが重要なポイントです。


ゴムノリは両方に塗らないと接着力が不足します。修理材をニードルに装着し、穴に対して直線的に押し込みます。


左右に回さず真っ直ぐ押し込むのがコツです。



ハンドルを引き抜くと修理材だけがタイヤに残ります。修理材を軽く引っ張って抜けないか確認し、トレッド面から2~3mmだけ残してカットします。最後に規定空気圧まで充填し、石鹸水をかけてエア漏れがないか確認して完了です。


修理キットの有効期限と保管方法

多くのライダーが見落としているのが、パンク修理キットの有効期限です。修理剤には使用期限があり、主に2~6年前後で劣化します。


参考)パンク修理キットの期限をご存じですか?


有効期限が切れた修理剤は粘着力が徐々に低下し、パンクを補修する機能が落ちてきます。つまり古いキットでは適切に応急処置ができない可能性があるんです。実際に「古い修理キットを使用してシール剤の粘着力不足で再パンク」という失敗例も報告されています。


参考)バイク パンク 修理を自分でやる時に注意したいポイントと落と…


まずは車載している修理キットの有効期限をチェックしましょう。期限が切れていたら新しいものと交換が必須です。保管時は高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所に置くのが基本です。ツーリング前には必ず期限を確認する習慣をつけると安心ですね。


バイクチューブレスタイヤの空気圧管理

パンクを防ぐには、日頃の空気圧管理が最も重要です。空気圧が低いと、タイヤ本体の変形が大きくなり過大な発熱につながります。
空気圧低下によるリスクは主に2つあります。一つ目はタイヤの大きな変形が継続することでパンクやバーストの危険性が高まること。二つ目はビード部がホイールリムから外れやすくなることです。チューブレスタイヤはビード部がリムに密着して空気を密封する構造なので、空気圧が低いと密着が弱まるんです。
適正空気圧は車種やタイヤによって異なりますが、最低でも月に1回はチェックしましょう。ガソリンスタンドやバイク用品店で無料点検できる場所も多いです。空気圧計は2000円程度で購入できるので、自宅に1つ常備しておくと便利ですね。定期的な確認が、トラブルを未然に防ぐ最善策です。

パンク修理後にタイヤ交換が必要な理由

携帯キットでの外面修理は、あくまで応急処置という位置づけです。修理完了後は速やかにタイヤ交換を行う必要があります。


理由は修理材の耐久性と安全性にあります。外面修理はタイヤを外すことなく行えますが、内側からの補強がないため再発率が高いんです。一方、バイクショップで行う内面修理は、タイヤを外して内側から二重構造の修理材を使用するため、エア漏れの再発率が低くなります。


参考)タイヤ館2つのパンク修理 「外面修理」と「内面修理」の話


外面修理で走行できる距離は、修理の状態やタイヤの劣化具合によって変わります。製品によっては100km以上走行可能とされていますが、これは理想的な条件での話です。高速走行や長距離ツーリングは避け、最寄りのバイクショップまでの移動手段と考えましょう。


参考)使わないほうがいい?パンク修理キットおすすめ21選&使い方!…


修理後も異常な振動や空気圧の急激な低下がないか、こまめにチェックが必要です。少しでも異変を感じたら走行を中止してください。


安全第一が基本ですね。


外面修理と内面修理の違いについて詳しくはこちら

パンク時の緊急対応とロードサービス活用

出先でパンクした場合、修理キットがあっても自分で対応できないケースがあります。タイヤを外せないと感じたら、無理せずロードサービスを頼るのが賢明です。


参考)【手順を解説】バイク用チューブタイヤのパンク修理方法 - F…


JAFなどのロードサービスは、バイクのパンクにも対応しています。特に空気が完全に抜けてしまった状態では走行できないため、迷わず救援依頼をすべきです。JAF会員なら無料でけん引してくれるサービスもあります。


参考)パンクしたときの対処法


ツーリング前の対策として、ロードサービスの連絡先を携帯電話に登録しておきましょう。山中など修理店が近くにない場所でパンクすると、携帯修理キットが頼りになりますが、それも万能ではありません。バイク保険に付帯するロードサービスもあるので、加入内容を確認しておくと安心ですね。


また、ビードが落ちてしまった場合は修理キットでは対応できません。この場合はチューブレスバルブを外してインナーチューブを入れ、クリンチャータイヤとして使う方法もあります。ただしこれには予備チューブとタイヤレバーが必要です。


チューブレスとチューブタイヤの違い

バイクのタイヤには、チューブレスタイヤとチューブタイヤの2種類があります。修理方法は全く異なるため、自分のバイクがどちらのタイプか知っておくことが重要です。


見分け方は簡単で、タイヤのサイド部分に「TUBELESS」と書かれていればチューブレスです。


ただし注意点があります。


タイヤに「TUBELESS」と書かれていても、スポークホイールの場合は中にゴムチューブが入っています。スポークホイールは構造上空気を密封できないため、チューブレスタイヤでもチューブを入れる必要があるんです。


チューブタイヤがパンクすると、一気に空気が抜けてすぐに走行不能になります。一方チューブレスタイヤは、釘などの小さな穴なら空気がゆるやかに抜けるため、少しの距離なら走行可能です。修理の難易度もチューブタイヤの方が高く、多くの工具と技術が必要になります。


現在の公道を走るバイクの多くはチューブレスタイヤを採用していますが、オフロードバイクなどはまだチューブタイプも多いです。自分のバイクのタイプを確認し、それに合った修理キットを用意しましょう。


パンク予防のための日常点検項目

パンクを未然に防ぐには、日常的な点検が欠かせません。タイヤのトレッド面に釘やガラス片などの異物が刺さっていないか、目視で確認する習慣をつけましょう。


タイヤの溝の深さもチェックポイントです。法定の最低溝深さは0.8mmですが、これは最低限の基準に過ぎません。溝が浅くなるとグリップ力が低下し、排水性能も落ちるため雨天時のスリップリスクが高まります。一般的には溝深さ1.6mm以下になったら交換時期と考えるのが安全です。


タイヤの側面にひび割れや損傷がないかも確認してください。サイドウォールの損傷は修理できないため、発見したらタイヤ交換が必要です。また、ホイールリムに傷や変形がないかもチェックしましょう。リムに問題があるとビード部が密着せず空気漏れの原因になります。


路側帯にはゴミや異物が多いため、できるだけ走行を避けるのも予防策の一つです。長期間バイクに乗らない場合でも、タイヤの空気は自然に抜けていくので、月1回の空気圧チェックは継続してください。





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