

「渋滞さえ避ければ、伊豆半島一周は1日で余裕に終わると思っているライダーほど、日没後の山道で立ち往生しています。」
伊豆半島を一周する場合、走行距離はおおよそ200〜250kmほどになります。これは、東京から静岡市あたりまでの距離と同じくらいのイメージです。
純粋な走行時間だけなら、ノンストップで約4〜5時間程度が目安です。ただし、実際にはそうはいきません。
立ち寄りスポット、食事、休憩を加えると、一般的なドライブでは7〜10時間が現実的な目安になります。日帰りで回り切るには、朝7時には出発するのが原則です。
伊豆半島一周の大まかなコースは以下の通りです。
日帰り一周を考えているなら、早朝出発が条件です。
伊豆半島ドライブで最も時間を奪われるのが渋滞です。特に注意が必要なのが国道135号線(熱海〜伊東〜下田区間)で、この区間は片側1車線の箇所が多く、ゴールデンウィークや夏の週末には1〜2時間以上の渋滞が珍しくありません。
渋滞が特に発生しやすい時間帯は以下の通りです。
特に夏の金曜夜〜土曜朝にかけての熱海IC周辺は、2時間以上の渋滞が記録されています。痛いですね。
渋滞を回避するシンプルな方法は「平日に走る」か「朝6〜7時に熱海を通過する」ことです。ルート設計の段階で渋滞区間を把握しておけば、余裕を持った計画が立てられます。渋滞情報はYahoo!カーナビやGoogleマップのリアルタイム情報で確認するのが現実的な行動です。
一周コースで立ち寄りたいスポットは多いですが、全部寄ると確実に時間が足りなくなります。結論は「1日3〜4か所が限界」です。
おすすめの立ち寄りスポットと、それぞれにかかるおおよその時間は次の通りです。
全部寄れば軽く4〜5時間が飛びます。これは使えそうです。
時間配分のコツは、「東伊豆→南伊豆→西伊豆」と時計回りに回りながら、午後14時より前に石廊崎を通過することです。この目安さえ守れば、西伊豆の夕日を余裕を持って楽しめます。
西伊豆の夕日は有名で、特に松崎町〜土肥付近からの駿河湾越しの富士山と夕日の組み合わせは、天気が良ければ絶景です。この景色を見るために来るライダーも多いです。
多くのドライバーが東海岸ばかり意識しますが、実は西伊豆スカイライン(全長約10km)こそが伊豆一周の隠れたハイライトです。意外ですね。
西伊豆スカイラインは標高900〜1000mの稜線を走る無料の山岳ルートで、晴れた日には富士山・南アルプス・駿河湾を同時に望める展望が広がります。距離は約10kmとはがき数枚を並べた程度の短さですが、停車して写真を撮りたくなるポイントが連続するため、通過に30〜60分はかかります。
ただし、いくつかの注意点があります。
西伊豆スカイラインを楽しむベストタイミングは、午後13〜15時頃に通過するプランです。雲が晴れて富士山が見える確率が最も高い時間帯とされています。
「車とバイクは同じコースなら所要時間も同じ」と思いがちですが、実際は異なります。つまり別の計画が必要です。
バイクの場合は以下の点で時間に差が出ます。
バイクで一周する場合の現実的な所要時間は、立ち寄りを含めて6〜8時間が目安です。車より1〜2時間短縮できる可能性がありますが、疲労管理が重要になります。
特に初めて伊豆を走るライダーが陥りやすいのが、「午前中に東伊豆で時間を使いすぎて、西伊豆の夕日に間に合わない」というパターンです。東伊豆の観光は1スポット30分以内に抑えるのが基本です。
また、伊豆半島の山間部(修善寺〜天城越え付近)では、秋〜冬の朝は気温が0℃近くまで下がることがあります。装備の準備は出発前に確認しておくことが重要です。防風・防寒インナーを一枚追加するだけで体感温度は大きく変わるため、モンベルやクシタニなどのライディングウェアブランドのインナーをあらかじめバッグに忍ばせておくのが賢い選択です。
実際に日帰りで伊豆半島一周を成功させるための、現実的なスケジュール例を紹介します。
【熱海スタート・時計回りモデルプラン】
このスランができれば大成功です。合計走行時間は約5〜5.5時間、観光込みで約14時間の旅程になります。
渋滞が発生しやすい国道135号線を早朝に通過することが、このプランの最大のポイントです。午後の渋滞ピークには、すでに南伊豆〜西伊豆にいるため影響を受けにくくなります。
天気予報の確認も忘れずに。特に伊豆は海と山が近いため、天気が変わりやすく、午後に急な雨が降ることもあります。出発前日にWeather Newsや気象庁の「府県天気予報」で伊豆地方の予報を確認しておくことを強くおすすめします。
気象庁 天気予報(府県天気) - 伊豆地方の詳細予報確認に役立ちます
伊豆半島一周は計画次第で快適にも過酷にもなります。所要時間の目安を把握した上で、早め早めの行動が最大の武器になります。