

あなたがパワーバンドで走ると燃費は悪化します
パワーバンドとは、エンジンが最も効率よく力を発揮できる回転域のことです。一般的には最大トルク発生回転から最高出力発生回転までの間を指します。例えば5000回転で最大トルク、8000回転で最高出力を発揮するエンジンなら、その間の3000回転分がパワーバンドです。
参考)パワーバンド【エンジンの最適回転数・トルクバンドとの違いは?…
この現象は物理的に説明できます。エンジンは回転数が上がるとさまざまなロス(摩擦抵抗、ポンピングロス、熱損失など)が発生します。パワーバンドとは、落ち込んでしまったトルクを回転数で補える限界の領域なのです。つまり、トルクは下がっても回転数が高いため、結果的に大きな出力(馬力)が得られるということですね。
出力は「トルク×回転数÷定数」で計算されます。トルクが多少低下しても、回転数が高ければ馬力は大きくなります。このため、パワーバンドでは加速性能が最大化されるわけです。
参考)これさえ読めば「トルク」「馬力」「回転数」が理解できる
トルクバンドはパワーバンドとは全く別の概念です。トルクバンドは、エンジンが最も効率よく混合気を燃焼させられる回転数を指します。この回転域では、エンジンが最も大きな力を発生させ、無駄なく力を発揮できます。
一方、パワーバンドは出力性能を最大化する領域ですが、燃焼効率としては必ずしも最良ではありません。高回転を維持するため、燃費に関しては不利になります。同じギアで走っている場合、パワーバンドよりトルクバンドの方が加速が良いケースもあります。
参考)【2分記事】車・バイク|エンジンのパワーバンドとトルクバンド…
燃費性能を考慮して公道を走行するなら、トルクバンドで混合気の燃焼に最適な回転域を維持するのがおすすめです。
トルクバンドが基本です。
パワーバンドで加速を得るにはギアを落とす必要があり、燃費面ではロスが大きくなります。
参考)https://www.goobike.com/magazine/ride/technique/31/
2ストロークエンジンと4ストロークエンジンでは、パワーバンドの特性が大きく異なります。2ストエンジンは低回転から7000~8000回転のパワーバンド手前まではおとなしく回転が上がっていき、パワーバンドに入った瞬間にドカンとパワーが出る感じです。
参考)https://oshiete.goo.ne.jp/qa/2472655.html
この急激な加速感は「脳みそがずれる加速」「後ろから蹴飛ばされるような加速」と表現されます。強力な加速と引き換えに、パワーバンドに入らないとまるでパワーが出ないため、出力特性が極端にハッキリ分かれています。
対して4ストエンジンはなだらかなパワーの出方をします。低回転域から比較的スムーズにパワーが立ち上がるため、体感では加速感に乏しく感じてしまいます。しかし実際の加速性能はそう変わらないことも多く、感覚の違いが大きいのです。単純に考えるなら、2スト250ccで4スト500ccのパワーに相当します。
参考)2ストと4ストの加速,最高速,燃費,その他もろもろと違いを教…
実際の走行でパワーバンドをどう活用すべきかは、走行シーンによって異なります。普段3500~4000回転で走っているライダーが、8000~10000回転のパワーバンドに常に入れる必要はありません。街乗りや通勤では、トルクバンド付近の回転数を維持する方が扱いやすく、燃費も良好です。
パワーバンドを活用すべきなのは、急な追い越しや高速道路の合流など、短時間で大きな加速が必要な場面です。このとき、ギアを1段または2段落としてパワーバンドに入れることで、エンジンの出力性能を最大限引き出せます。2速、3速でパワーバンドに入れると、強烈な加速を体感できます。
5000回転以下に抑えて運転すれば、パワーバンドの少し下で走ることになり、燃費が向上します。
つまり状況に応じて使い分けるのが原則です。
サーキット走行や峠道でのスポーツ走行では積極的にパワーバンドを使い、日常の街乗りではトルクバンド中心の走行を心がけましょう。
参考)Reddit - The heart of the inte…
パワーバンドを効果的に使うには、シフトチェンジのタイミングが重要です。加速時にエンジン回転数が最高出力回転を超えたら、次のギアにシフトアップします。このとき、シフトアップ後の回転数が最大トルク発生回転付近に落ち着くようなタイミングが理想的です。
例えば、最大トルクが5000回転、最高出力が8000回転のエンジンなら、8000回転付近でシフトアップすることで、次のギアで5000~6000回転付近に戻ります。これで常にパワーバンド内で加速を継続できます。この技術を「パワーバンドキープ」と呼びます。
逆に、早めのシフトアップ(例えば6000回転でシフトアップ)をすると、次のギアでの回転数が低くなりすぎ、パワーバンドから外れてしまいます。これは燃費走行には適していますが、加速性能は犠牲になります。走行目的に合わせたシフトチェンジが条件です。
可変バルブ機構を持つエンジンでは、バルブタイミングが切り替わるハイカム領域がパワーバンドとされることが多くあります。この場合、切り替わりポイント以上の回転数を維持することで、エンジン本来の性能を引き出せます。
パワーバンドとトルクバンドの詳しい違いと使い分け方法について解説している参考記事
実際の走行シーンでのパワーバンドとトルクバンドの活かし方を説明している記事

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