レッドブル・エルズベルグロデオ 完走率1% 世界一過酷なバイクレース

レッドブル・エルズベルグロデオ 完走率1% 世界一過酷なバイクレース

レッドブル・エルズベルグロデオ 完走率1% 世界一過酷レース

あなたが「初参戦で完走は不可能」と思っていても、日本人は初参加で完走しています。


この記事でわかる3つのポイント
🏔️
完走率1%の過酷さの正体

500人が挑戦して完走できるのは10~14人程度。4時間の制限時間内に35kmの鉱山コースを走破する難易度と、巨大岩が密集するカールズダイナーなど極限のセクションを解説

🇯🇵
日本人ライダーの挑戦

田中太一選手が日本人初の完走者として初参戦から4回完走を達成。5位入賞という快挙や、予選通過を果たした藤原慎也選手など日本人の活躍を紹介

💰
参加にかかる費用と準備

エントリー費約55,000円に加え、マシン輸送費36万円、渡航費・滞在費など総額150万円近い費用が必要。予選のアイアンロードプロローグを通過しなければ決勝には進めない仕組みも解説

レッドブル・エルズベルグロデオの開催地と歴史

レッドブル・エルズベルグロデオは、オーストリア中部の都市アイゼンエルツにある現役の鉱山で毎年6月に開催される世界最難関のハードエンデューロレースです。標高2,000メートル級の山々に囲まれたこの静かな都市で、1995年に120人のライダーによる挑戦からスタートしました。


参考)https://www.redbull.com/jp-ja/events/red-bull-erzbergrodeo


30年近い歴史の中で、このレースは世界中のオフロードライダーにとって最大の試練であり、同時に最高の目標となってきました。毎年4万人を超える観客が現地を訪れ、レッドブルTVで世界中に中継されるビッグイベントに成長しています。


参考)https://www.redbull.com/jp-ja/red-bull-erzbergrodeo-facts


鉱山という特殊な舞台が生み出す過酷な地形は、他のどのレースでも体験できない独特の魅力を持っています。


参考)【開催中】エルズベルグロデオXXVIII 2024 予選1日…


レッドブル・エルズベルグロデオの完走率と難易度

決勝のレッドブル・ヘアスクランブルでは、予選を通過した500人のライダーが35kmのコースに挑みますが、4時間の制限時間内にゴールできるのはわずか10~14人程度です。完走率は通常1~3%という驚異的な低さで、最も完走率が高かった1999年でも10%(51人)にとどまりました。


参考)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000436.000031383.html


コース上には「カールズダイナー」と呼ばれる巨大岩が密集するセクションや、「ロケットライド」という急勾配の登坂セクションが待ち構えています。軽自動車サイズの巨大な岩も存在し、これらを4時間以内に走破しなければなりません。


レース中の最高速度は190km/hを超えることもあり、スピードと技術の両立が求められます。


この過酷さが基本です。


レッドブル・エルズベルグロデオの予選システム

決勝に進むには、まず「アイアンロード・プロローグ」と呼ばれる予選を突破しなければなりません。約1,500~1,800人がエントリーし、2日間のタイムアタック予選で500人まで絞り込まれます。


参考)ジョニー・ウォーカー6位完走! エルズベルグロデオでトライア…


この予選こそが、実は多くの参加者にとって最も楽しめる部分だという声もあります。午前8時のゲートオープンから10時間、20秒間隔で1台ずつスタートし続けるという壮大なスケールです。


参考)河津浩二選手 エルズベルグレポート


予選で落選すれば、わずか10分程度でエルズベルグロデオへの挑戦が終わってしまいます。それでも参加者たちは、レース後の街でのパレードや地ビール「オッタクリンガー」を楽しむなど、レース以外の魅力も満喫しています。つまり、超絶にシリアスなレースとお祭り的な要素が合体したイベントということですね。


レッドブル・エルズベルグロデオに挑戦した日本人ライダー

日本人では田中太一選手が2010年に初挑戦し、初参戦で13位完走という快挙を成し遂げました。これは今もヨーロッパで語り継がれる偉業です。


参考)田中選手はエルズ5回参加、4回完走しています!それも、初参加…


田中選手はその後も2011年に7位、2012年には5位と順調に順位を上げ、合計5回の参戦で4回完走という驚異的な記録を残しました。2012年の大会では完走者がわずか7人だけという極限状況の中での5位入賞でした。


近年では藤原慎也選手が2024年の予選で1,300人中108位という素晴らしい成績を収め、トライアルライダーとして技術の高さを証明しました。2024年には吉良祐哉選手が日本人で田中選手以外では初めてカールズダイナーを通過するという快挙も達成しています。


日本から世界最難関レースに挑むライダーたちの活躍は、国内のオフロードシーンにも大きな刺激を与え続けています。


参考)オーストリアで開催される世界一過酷なレースで日本史上2人目の…


レッドブル・エルズベルグロデオの参加費用と準備

エルズベルグロデオに参加するには、レース参加費だけでなく膨大な準備費用が必要になります。エントリー費は約55,000円ですが、これは費用全体のほんの一部に過ぎません。


マシンを国内で調達してセッティングを完璧に仕上げた状態で輸送する必要があり、輸送費だけで約36万円かかります。さらに渡航費約15万円、現地滞在費約10万円、スタッフ同行費用約50万円、トレーニング費約30万円など、総額で150万円近い費用が必要です。


実力を発揮できる状態で参戦するには、これらの投資が不可欠ということですね。特にマシンのセッティングは完走を左右する重要な要素で、現地調達ではなく使い慣れたマシンを持ち込むことが推奨されます。


エントリーフィーさえ払えば誰でも参加できるシステムですが、本気で上位を狙うなら相応の準備と投資が求められます。


レッドブル・エルズベルグロデオで活躍したライダーたち

2025年大会では、ジョニー・ウォーカーがトライアンフTF250-Eで6位フィニッシュを達成し、このマシンは2025年のエルズベルグロデオを完走した唯一の4ストロークマシンとなりました。500人中14人しか完走できない過酷な戦いの中での快挙です。


ウォーカーは予選のアイアンロード・プロローグで7位に入り、決勝のフロントローを確保しました。決勝では序盤に急速にペースを上げて3位まで浮上し、レース後半の過酷な地形に苦しみながらも6位を守り切りました。


2007年には無名のポーランド人ライダーだったタディ・ブラズシアクがレンタルバイクで優勝し、KTMとのファクトリー契約を獲得するという伝説も生まれました。エルズベルグはエンデューロライダーのキャリアにおける重要なターニングポイントになるのです。


田中太一選手は「エルズベルグで本当に上位に食い込むには、スピードこそ必要」と語っており、技術だけでなく圧倒的なスピードも求められると強調しています。


レッドブル・エルズベルグロデオの楽しみ方とイベント性

エルズベルグロデオは単なるレースイベントではなく、ヨーロッパ中のオフロードファンが集まる巨大なフェスティバルという側面も持っています。レースウィーク2日目には参加者全員が街に降りてパレードを行い、地元の人々や観客と交流します。


多くの参加者にとって重要なのは「どこまで走れたか」だけではなく、「何本のオッタクリンガー(地ビール)を開けられたか」という楽しみ方もあるのです。超絶にシリアスな世界トップクラスのレースと、エントリーフィーさえ払えば誰でも参加できるお手軽なヨーロッパ屈指のハイスピードダートレースが合体したイベントがエルズベルグロデオの真の姿です。


現地では間近でカールズダイナーなどの極限セクションを観戦でき、「これは人類に完走できるものなのか」と疑問が湧いてくるほどの迫力があります。毎年4万人を超える観客が訪れるのも、この圧倒的なスペクタクルが理由です。


レッドブルTVで世界中に中継されるため、現地に行けなくても臨場感あふれる映像で楽しめます。


いいことですね。



レッドブル・エルズベルグロデオ公式サイトでは、最新の大会情報やエントリー方法、過去のレース映像などが確認できます。
エルズベルグロデオのトリビア記事には、完走率の推移やレースの歴史的瞬間など、知っておくべき8つの豆知識が詳しく紹介されています。