ロードバイクとバイクどっち?維持費と趣味の楽しさや違いを比較

ロードバイクとバイクどっち?維持費と趣味の楽しさや違いを比較

ロードバイクとバイクどっち?徹底比較
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維持費とコスパ

免許不要で燃料代ゼロのロードバイクが圧倒的にお得。バイクは保険や税金が必要。

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痩せるダイエット効果

有酸素運動のロードバイクは健康とダイエットに直結。バイクは移動手段としての側面が強い。

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危険性とリスク

死亡事故率はバイクが高いが、生身のロードバイクも対自動車では大きなリスクがある。

ロードバイクとバイクはどっち

ロードバイクとバイクの維持費と免許の違い

趣味として乗り物を始める際、最初に直面する現実的な壁が「お金」と「資格」の問題です。ロードバイクとバイク、この二つは初期費用だけでなく、ランニングコストにおいて劇的な違いがあります。

 

まず維持費の観点から見てみましょう。オートバイ(バイク)の場合、所有しているだけで固定費が発生します。排気量によりますが、軽自動車税、自賠責保険は必須であり、安全のために任意保険への加入も強く推奨されます。さらに、ガソリン代、エンジンオイル交換、タイヤ交換、チェーンメンテナンス、車検(250cc超の場合)など、走れば走るほど、そして所有期間が長くなるほどコストが積み重なっていきます。特に近年はガソリン価格の高騰もあり、リッターあたりの燃費が良いバイクといえど、長距離ツーリングを頻繁に行えばそれなりの出費となります。

 

参考)オートバイとロードバイクはどっちがいい?比較・メリット・デメ…

一方、ロードバイクは「人力」が動力源であるため、燃料代は一切かかりません。税金も車検も不要です。必要なのは、タイヤやチューブ、チェーンといった消耗品の交換費用と、自身のエネルギーとなる食費くらいです。もちろん、高級なパーツにこだわり始めれば「機材沼」と呼ばれる高額な出費の世界が待っていますが、基本的には維持費はバイクに比べて圧倒的に安く済みます。

 

次に免許についてです。バイクに乗るためには運転免許が必須です。教習所に通い、学科と実技の試験に合格する必要があります。これには十数万円の費用と、1ヶ月程度の期間(通い方による)が必要です。社会人になってから教習所に通う時間を確保するのは意外とハードルが高いものです。対してロードバイクは自転車の一種であるため、免許は不要です。購入したその日から公道を走ることができ、誰でもすぐに始められる手軽さがあります。この「参入障壁の低さ」はロードバイクの大きな魅力と言えるでしょう。

 

ただし、ロードバイクには「保管場所」という隠れたコストがかかることがあります。高価なロードバイクは盗難リスクが高いため、室内保管が基本です。一人暮らしの狭いアパートなどでは、生活スペースを圧迫することになり、スタンドなどのディスプレイ用品を揃える必要も出てきます。バイクは駐輪場代がかかるケースが多いですが、ロードバイクは居住空間のコストを消費するとも考えられます。

 

参考リンク:ロードバイクとクロスバイクの違いを徹底比較!選び方や特徴を解説 - ダイワサイクル
(ロードバイクの特性や基本的な車体重量、構造についての基礎知識が網羅されています)

趣味としての楽しさとツーリングの魅力

楽しい」と感じるポイントは、ロードバイクとバイクで全く異なります。どちらも風を切って走る爽快感は共通していますが、その質は別物です。

 

バイクのツーリングの楽しさは、エンジンの鼓動と加速感、そして圧倒的な移動距離にあります。アクセルを回すだけで非日常的なスピード感を味わえ、遠く離れた絶景スポットや温泉、ご当地グルメを目的にした数百キロの旅も日帰りで可能です。体力を使わずに遠くまで行けるため、純粋に「景色」や「旅」を楽しむことに集中できます。また、「ヤエー(対向車線のライダー同士で手を振り合う挨拶)」のような独自のライダー文化や、マシンのメカニカルな魅力を愛でる楽しみもあります。エンジン音や排気音に魅力を感じる人にとって、バイクは唯一無二の存在です。

 

参考)ズバリ、ロードバイクをオートバイと比較した時、どんな点が魅力…

対してロードバイクの楽しさは、「自己達成感」と「身体との一体感」にあります。自分の足でペダルを回し、息を切らして坂を登りきった時の達成感は、バイクでは味わえない種類の快感です。自分の力だけで数十キロ、時には100キロ以上を移動できたという事実は、大きな自信につながります。また、エンジン音がないため、風の音、鳥のさえずり、川のせせらぎなど、自然の音をダイレクトに感じながら走ることができます。季節の匂いや空気の温度変化を肌で感じられるのは、スピードが緩やかで静かなロードバイクならではの特権です。

「機材を操る」という点でも違いがあります。バイクはアクセル、クラッチブレーキ、体重移動を駆使してコーナリングを極めるスポーツ的な楽しさがあります。ロードバイクも同様に体重移動やライン取りが重要ですが、そこに「ペダリング効率」や「心拍数管理」といったフィジカルな要素が加わります。自分の体をエンジンとしてチューニングしていく過程は、ゲームのキャラクターを育成するような楽しさにも通じます。

 

さらに、コミュニティの性質も異なります。バイクはツーリングクラブなどで集団走行を楽しむ文化がありますが、ロードバイクも「グループライド」や「朝練」など、仲間と一緒に走る文化が根付いています。どちらも趣味としての奥行きは深く、一生モノの趣味になり得ますが、「楽に遠くへ行きたい」ならバイク、「身体を動かして達成感を得たい」ならロードバイクという選び方が基本になります。

 

参考リンク:オートバイとロードバイク両方経験された方、どちらが楽しいですか? - Yahoo!知恵袋
(実際に両方の乗り物を経験したユーザーによる、リアルな楽しみ方の違いや体験談が参照できます)

ロードバイクとバイクはどっちが危険?事故のリスク

乗り物を比較する上で避けて通れないのが、危険性と事故のリスクです。「バイクは生身だから危ない」とよく言われますが、これはロードバイクにも全く同じことが言えます。むしろ、それぞれに異なる種類のリスクが存在します。

 

オートバイ(バイク)の場合、圧倒的なスピードが出るため、事故が起きた際の衝撃エネルギーが桁違いです。警察庁の統計などを見ても、走行距離あたりの死亡事故率は四輪車に比べて高く、特に単独事故や右直事故(交差点で直進するバイクと右折する車が衝突する事故)が多く発生しています。ヘルメットやプロテクターの着用は義務やマナーとして定着していますが、高速道路などを走行中に転倒すれば、命に関わる事態になる確率は非常に高いです。しかし、バイクは交通の流れに乗って走ることができるため、後続車に追突されるリスクは自転車に比べれば相対的に低い(速度差が少ないため)とも言えます。

 

参考)バイクと自転車、本当に危ないのはどっち?事故データで徹底比較…

一方、ロードバイクの危険性は、「速度が出るのに立場が弱い」という点に集約されます。ロードバイクは平地でも時速30km以上、下り坂では時速50km〜60km以上出ることも珍しくありません。この速度域で、身を守るものは薄いジャージと発泡スチロール製のヘルメットのみです。さらに、日本の道路環境では自転車は「車道の左端」を走るのが原則ですが、ここは路面状況が悪かったり、駐車車両があったりと非常に危険なゾーンです。大型トラックの真横を走らなければならない恐怖は、ロードバイク特有のストレスです。

 

また、ロードバイクは免許不要で乗れるため、交通ルールへの意識が希薄なライダーも一部存在します。しかし、車道を走る以上、道路交通法を熟知していなければ自らの命を危険に晒すことになります。さらに、タイヤが極端に細いため、グレーチング(排水溝の蓋)の隙間や濡れたマンホール、路面の段差で容易にスリップ転倒します。自爆事故のリスクは、路面状況の影響をダイレクトに受けるロードバイクの方が日常的に潜んでいると言えるかもしれません。

 

参考)ロードバイクとクロスバイクの違い

結論として、致死率や重大事故のエネルギー量ではバイクの方が危険ですが、日常の走行環境における「ヒヤリハット」や転倒リスク、車との接触の恐怖感はロードバイクの方が頻繁に感じる可能性があります。どちらに乗るにせよ、「自分は生身である」という自覚と、防衛運転の徹底が不可欠です。

 

参考リンク:バイクと自転車、本当に危ないのはどっち?事故データで徹底比較 - サイクリング保管
(警察庁の統計データに基づいた、バイクと自転車の事故リスクや死亡率の具体的な比較分析があります)

ロードバイクなら痩せる?ダイエット効果と健康

痩せる」ことを目的の一つとして乗り物を始めるなら、結論は圧倒的にロードバイクです。ロードバイクは有酸素運動の代表格であり、ランニングと比較しても膝への負担が少なく、長時間続けやすいというメリットがあります。

 

ロードバイクでの走行は、太ももやふくらはぎといった下半身の大きな筋肉を使い続けるため、カロリー消費効率が非常に高いです。時速20km程度のゆっくりしたペースで1時間走るだけでも、体重によっては数百キロカロリーを消費します。さらに、週末にロングライドで半日ほど走れば、数千キロカロリーを消費することも不可能ではありません。楽しみながらこれだけのカロリーを消費できるスポーツは他になかなかありません。風を切って走る爽快感が運動の辛さを忘れさせてくれるため、ジムのエアロバイクが続かなかった人でも、ロードバイクなら継続できるというケースは多々あります。

 

参考)なぜ軽いと速い?ロードバイクと体重の関係、そして体重を味方に…

また、ロードバイクは「インナーマッスル」の強化にも役立ちます。前傾姿勢を維持するために腹筋や背筋が使われ、バランスを取るために体幹が自然と鍛えられます。これにより基礎代謝が上がり、太りにくい体質へと変化していく効果も期待できます。実際に、ロードバイクに乗り始めてから10kg以上のダイエットに成功したという話は、サイクリストの間では珍しいことではありません。

 

一方、バイク(オートバイ)も全く運動にならないわけではありません。特に大型バイクやオフロードバイクの操作には、体重移動や車体を押さえ込むための筋力が必要で、ツーリング後に心地よい疲労感を感じることはあります。しかし、基本的にはエンジンが動力を提供してくれるため、痩せるほどのカロリー消費は期待できません。むしろ、ツーリング先での美味しい食事(グルメツーリング)が楽しみのメインになることも多く、摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまい、逆に太ってしまう「ライダーあるある」も存在します。

 

健康診断の結果が気になり始めた人や、お腹周りをスッキリさせたい人にとって、ロードバイクは最強のソリューションとなり得ます。「移動」自体が「トレーニング」になるため、通勤をロードバイクに変えるだけで、ジムに行く時間を確保しなくても毎日の運動習慣を作ることができます。

 

参考リンク:なぜ軽いと速い?ロードバイクと体重の関係、そして体重を味方につける方法 - 37log
(ロードバイクにおける体重のメリットや、有酸素運動としての消費カロリーに関する具体的な考察があります)

通勤での疲労とモテる要素の意外な違い

最後に、通勤での利用と、ちょっと気になる「モテる」かどうかという視点、そして意外と見落とされがちな「疲労の質」について独自の視点で比較してみます。

 

通勤手段として考えた場合、最強なのは原付二種(125cc)クラスのバイクです。渋滞に強く、駐輪場も確保しやすく、何より「汗をかかない」のが最大のメリットです。スーツやオフィスカジュアルでそのまま乗れるため、仕事への切り替えもスムーズです。一方、ロードバイク通勤は「エクストリーム出社」とも呼ばれるように、汗対策や着替えの準備、雨天時の対応など、多くのロジスティクスを必要とします。しかし、朝から日光を浴びて運動することでセロトニンが分泌され、始業時には脳が覚醒して集中力が高まるというビジネス上のメリットもあります。
ここで注目したいのが「疲労の質」の違いです。ロードバイクの疲れは、筋肉疲労を中心とした肉体的な疲れです。乳酸が溜まり、脚が重くなりますが、これは「心地よい疲れ」として睡眠の質を高めてくれます。一方、バイクの疲れは、神経系の疲れと、振動や風圧による独特の身体的ダメージです。常に周囲の交通状況に神経を尖らせ、高速走行時の風圧に耐え、エンジンの微細な振動を受け続けることで、気づかないうちに深層筋や神経が消耗します。特に腰痛に関しては、ロードバイクも前傾姿勢で負荷がかかりますが、バイクも長時間同じ姿勢で振動を受けるため、腰への負担は無視できません。実際、ロードバイクとマウンテンバイクの比較研究ではありますが、サイクリングにおける腰痛の発生には有意な差が見られるなど、二輪車特有の身体負荷が存在します。バイクに乗った後に感じる「ドッ」とくる重い疲れは、この神経と振動の複合によるものが多いのです。

 

参考)https://www.mdpi.com/1660-4601/20/5/3791/pdf?version=1676967609

そして俗っぽい話題ですが、「モテる」のはどっちか。検索結果や世間のイメージを見る限り、バイク(特にアメリカンやネオクラシックなどの特定の車種)は、ファッション性や「後ろに乗せてほしい」という需要から、一定のモテ要素を持っています。対してロードバイクは、ピチピチのサイクルジャージ姿が一般層(特に異性)には理解されにくい側面があり、「ガチ勢」になるほどモテから遠ざかるという悲しい定説もあります。しかし、引き締まったふくらはぎや、健康的なライフスタイルそのものは魅力的です。

 

参考)【2025年最新】ロードバイク女子の割合は?実態・モテない説…

結論として、実用性と楽さを取るならバイク、自身の肉体改造とメンタルヘルス向上(と少々のマニアックな孤独)を取るならロードバイクと言えるでしょう。

 

参考リンク:モテるバイクってどんなバイクなのか イケてるバイクについて - Bike Style Lab
(女性視点での「モテるバイク」の車種や特徴についてのアンケート結果や分析が紹介されています)