

バイクで何度も立ちゴケするとフレームが歪みます
車のシャーシとは、ボディ(車体)を除いたすべての部分を指します。フレームという骨格に、エンジン、トランスミッション、タイヤ、サスペンション、ブレーキ、ステアリングなどの走行に必要な装置を組み込んだ状態のことです。
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語源はフランス語の「chassis」で、日本語では「骨格」「枠組み」を意味します。自動車業界では「車台(しゃだい)」とも呼ばれ、これと対比される用語が「body(ボディ)」で漢字表記では「車体」です。
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つまり車全体は「シャーシ+ボディ」で構成されているということですね。
この定義は乗用車の場合であり、トラックや物流業界では異なる意味で使われることもあるため注意が必要です。トラックではボディ(荷台)を載せる車輪付きの骨組み部分を指します。
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シャーシは車の安全性や快適性、走行性能を支える重要な部分であり、事故時には衝撃力を吸収・散逸させて乗員の負傷リスクを低減する役割も果たします。バイクでも同様にフレームを中心とした骨格構造が車体を支えています。
参考)https://www.greatap.com.tw/ja/faq/GAP-faq-07.html
シャーシとフレームは混同されがちですが、明確な違いがあります。
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フレームとは、車のパーツをつなぐ中心となる骨格のみの状態を指します。あくまで骨組みだけであり、それだけでは走行できません。フレームが歪むと車の走り方に影響が出るため、フレームの頑丈さは車両の安全性に直接関わります。
参考)https://www.witc.co.jp/blog/blog-20220408/
一方シャーシは、そのフレームにエンジン・トランスミッション・タイヤ・サスペンションといった走行に必要なパーツを取り付けたものです。つまりボディ(車体)を除いた車両の全体を指し、フレームはシャーシの一部という関係になります。
フレームが骨格、シャーシが肉付けされた状態です。
モータースポーツの世界では、この区別が特に重要です。F1などではエンジン(PU)とシャーシの両方の性能とバランスが勝敗を左右し、どちらか一方だけが優れていても思うような速度が出なかったり、レース途中で不具合が生じたりします。
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バイクの場合も同様で、フレームの剛性(硬さ・強度)が走行性能に大きく影響します。フレームに歪みが生じると操作が不安定になり、コーナリング時や高速走行時に危険です。
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シャーシとボディの関係は、車の構造によって大きく2つのタイプに分かれます。
ラダーフレーム(ボディオンフレーム)は、フレームとボディを別々に構成した構造です。フレームがエンジン、トランスミッション、車軸、サスペンションを支え、極端に言えばボディがなくても走行可能な構造です。トラックやSUVなど、頑丈さが求められる車両で採用されています。
一方、モノコック構造は車体(ボディ)とシャーシが一体化した構造です。軽量化や衝突時の衝撃吸収に優れているため、現代の乗用車のほとんどで採用されています。
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モノコックが現代の主流です。
ボディとシャーシが一体化していることで、事故時に衝撃を吸収したり、自動車を軽量化できたりといった利点があります。ただしモノコック構造では、厳密にはシャーシとボディを明確に分けることができません。
バイクでも同様にフレームとエンジンが車体を形成し、転倒時の衝撃がフレームに直接伝わります。速度が出ていない立ちゴケでも、倒れた際の衝撃がダイレクトに車体に伝わるため、繰り返すとフレームが歪む場合があります。
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シャーシの種類は大きく分けて以下の通りです。
| 種類 | 特徴 | 主な採用車種 |
|---|---|---|
| モノコック構造 | ボディとフレームが一体化、軽量で衝撃吸収性が高い | 現代の乗用車の大半 |
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ラダーフレーム(ボディオンフレーム) ラダーフレームは、はしご状のフレームにボディを載せる構造で、フレーム自体が非常に頑丈です。荷物の運搬や悪路走行に適していますが、重量が増える傾向があります。 トラックの場合、シャーシは「2軸シャーシ」「3軸シャーシ」「MG付きシャーシ」の3種類に分類されます。シャーシの強度や耐久性が荷物の運搬に影響するため、用途に応じた選択が重要です。 用途で使い分けるのが基本です。 バイクのフレームも材質によって特性が異なります。アルミフレームは軽量、鉄フレームは耐久性に優れるなど、それぞれメリット・デメリットがあります。 参考)【元車両開発関係者が解説】アルミフレームと鉄フレームのメリッ… シャーシ 車 バイクの骨格構造との共通点車とバイクは見た目が大きく異なりますが、シャーシ(フレーム)の役割は共通しています。 バイクの場合、フレームは車体全体を支える骨格であり、エンジンやサスペンション、タイヤなどを取り付ける基盤です。フレームの剛性(硬さ・強度)が走行性能に大きく影響し、剛性が高いほどパワーロスが少なく、コーナリングでの安定性が向上します。 フレームの剛性には「縦方向」と「横方向(ねじれ)」の2種類があります。縦方向はとても頑丈ですが、力は弱い部分に集中するため、横方向のねじれに対してはチューブを太くするなどの設計が必要です。 ねじれが最大の弱点です。 バイクのフレームに歪みが生じる主な原因は、転倒による衝撃と金属疲労です。最も大きなダメージを与えるのは車との衝突やガードレール突入などの事故ですが、立ちゴケの繰り返しでも歪む場合があります。速度が出ていない状態での転倒は、倒れた際の衝撃がダイレクトに車体に伝わるからです。 フレームに歪みがあると、ハンドルのキレ角に違いが出たり、前輪と後輪がセンターからずれたりします。操作が不安定になり、コーナリング時や高速走行時に不安定になるため危険です。 軽度の歪みであれば影響は小さいですが、歪みによって溶接部に亀裂が入る場合もあるため注意が必要です。走行性能に差支えのない歪みであれば、別にフレームを交換する必要はありませんが、一定以上の歪みがあれば速やかに交換すべきです。 まっすぐ走行できないような症状がある場合、直ちにフレームを交換したほうが良いでしょう。バイクに乗っている当人は慣れてしまって、意外とまっすぐ走れないのにその自覚症状がないケースも少なくありません。 立ちゴケでも長期的にはフレームにダメージが蓄積するため、転倒後は専門家による点検を受けることをおすすめします。フレームの歪みチェックや修理は、バイクショップや専門の修理業者に依頼するのが確実です。 バイクのフレームに歪みがあるとどうなる?歪みの原因や修理費用を解説 | バイク買取太郎
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