

押し子がセットされていないと薬液が一気に注入されます。
参考)シリンジポンプとは? 使用方法や使用時の注意点を詳しく解説│…
シリンジポンプを使用する前には、必ず外観の確認からスタートします。目に見える破損がないかをチェックし、点滴棒に取り付けます。
参考)【シリンジポンプとは】間違ってはイケナイ! 使い方・手順を再…
次に、患者・薬剤・時間・量・投与経路という5Rに則って薬を準備します。ロック式シリンジに薬剤を吸引する際は、シリンジを垂直に立て、軽く叩いて気泡を上部に集めることが大切です。気泡を完全に除去しないと、患者さんに空気が入るリスクがあります。
参考)シリンジポンプの使い方マスターガイド:基本操作から7つのトラ…
プライミングでは、ライン内に薬液を満たす作業を行います。シリンジにラインを接続し、しっかり締めます。
接続部は完全に締めることが必須です。
ポンプへのセット時には、クランプレバーを解除し、押し子ホルダーを引き出します。シリンジのフランジ部分をクランプに固定し、押し子部分を押し子ホルダーに固定します。この時、シリンジの外筒のつばと固定具、押し子とポンプのスライダーが隙間なく密着しているか確認が必要です。
流量設定では、注射箋で指示された流量をダブルチェックします。設定を誤ると、小数点の位置を間違えて10倍の量を投与してしまう事故が実際に起きています。流量の単位(ml/h)を必ず確認しましょう。
参考)https://kango-oshigoto.jp/media/article/3617/
最終確認として、患者氏名・薬剤名・流量などを再度チェックし、投与開始ボタンを押します。
退室する前にも必ず確認することが原則です。
看護師は投与時間と投与量の両方を管理する責任があります。シリンジポンプが作動していない場合は看護必要度の評価対象外となるため、実際に薬液が送液されている状態を保つことが求められます。
参考)【看護必要度】「シリンジポンプの管理」「輸血や血液製剤の管理…
投与開始後は、アラームが鳴らなくても定期的に訪室し、送液が正しく行われているか確認してください。注入する薬液量が少ない場合、閉塞が発生してもアラームが鳴るまでに数時間かかる恐れがあります。
つまり定期確認が必須です。
ダブルチェックは患者誤認や薬剤間違いを防ぐ最後の砦です。特に流量変更時には、シリンジの薬剤名を確認せず別の薬液のポンプを操作してしまう事例が報告されています。
参考)vol.31『シリンジポンプで安全に薬剤投与するために』
シリンジポンプはベッドと同じくらいの高さに設置することが基本です。ベッドより高く設置すると「サイフォニング現象」、低く設置すると「逆血」が起こる恐れがあります。高低差を最小限にすれば、万一のトラブルを防げます。
日常的にポンプの作動状況やシリンジの位置を確認する習慣をつけておくのも、安全対策として大切です。
これは使えそうです。
プライミングとは、輸液ラインの内部に薬液を満たして空気を追い出す作業のことです。この作業を怠ると、ライン内の空気が患者さんの体内に入るリスクがあります。
具体的な手順は以下の通りです。シリンジを垂直に立て、押し子をゆっくり押します。先端まで薬液が到達するまで押し続け、無菌操作を維持します。三方活栓がある場合は、向きが正しいか確認します。
ライン全体を改めて確認し、気泡や漏れがないことを確認します。クランプが開放状態になっているか確認することも忘れないでください。
プライミングが基本です。
接続部から液が漏れていないか点検します。液が漏れている場合は拭き取り、接続部を締めてから再度充填操作を行います。液漏れがない場合は、シリンジ内の空気が除去されるまで充填操作を繰り返し行います。
参考)https://vyalev.jp/cms/vyalev/pdf/support/VYAL_support_manual_06_alarm.pdf
薬液の送り出しでは、シリンジを垂直に立て、押し子をゆっくり押します。ライン内に薬液を満たす際は、先端まで薬液が到達するまで押すことが条件です。
5Rとは、患者・薬剤・時間・量・投与経路の5つを指します。これは医療安全の基本原則であり、薬剤投与時の確認項目として国際的に認識されています。
「患者」の確認では、氏名と生年月日をダブルチェックします。患者さんに薬剤投与の目的や方法を説明して同意を得ることも必要です。説明なく投与すると、患者さんの不安を招きます。
参考)シリンジポンプの接続方法
「薬剤」の確認では、薬剤名と濃度を注射箋と照合します。流量変更時にシリンジの薬剤名を確認せず、別の薬液のポンプを操作した事例では、患者の心拍数・血圧が上昇してから間違いに気付いています。
「時間」の確認では、投与開始時刻と投与終了予定時刻を把握します。「量」の確認では、指示された投与量とシリンジ内の薬液量が一致しているか確認します。「投与経路」の確認では、末梢静脈・中心静脈・硬膜外・動脈・皮下など、指示された経路を確認します。
手指消毒をおこない、手袋を着用して衛生につとめることも感染予防の観点から重要です。
これだけ覚えておけばOKです。
バイクで長距離ツーリングをする方は、救急現場に遭遇する可能性があります。シリンジポンプの知識は、医療現場だけでなく緊急時の状況理解にも役立ちます。
例えば、ツーリング中に事故現場に遭遇した場合、救急隊が到着するまでの間、医療機器の使用状況を観察できます。シリンジポンプが使用されている場合、患者は重篤な状態で微量かつ高濃度の薬液を投与されている可能性が高いと判断できます。
参考)シリンジポンプの操作
この知識があれば、むやみに患者を動かさない、医療機器に触れないという適切な判断ができます。また、救急隊に状況を正確に伝える際にも役立ちます。
厳しいところですね。
バイク乗車時には転倒リスクがあるため、万一の怪我に備えて応急処置の知識を持つことが推奨されます。シリンジポンプの仕組みを理解しておくことで、医療現場での機器の役割を把握でき、緊急時の冷静な対応につながります。
ツーリング先で医療施設を訪れる機会があった場合、看護師との会話でシリンジポンプの話題が出ることもあります。基礎知識を持っていれば、医療従事者への理解が深まります。
意外ですね。
閉塞アラームが鳴った場合、まずチューブのねじれや折れ曲がりを確認します。体位変換をした際にチューブが折れ曲がるケースや、輸液開始時やチューブ交換時にクレンメ・三方活栓・チューブロックなどの確認を忘れたケースが考えられます。
参考)輸液ポンプ・シリンジポンプのトラブル回避術(フリーフローなど…
ラインを確認して問題がないのに閉塞アラームが鳴る場合、圧力の上昇や閉塞を感知する部分が薬液で汚れていることが原因です。この場合、ポンプの蓋を開き、シリンジ収納部分に汚れがないか点検してください。
汚れがあれば拭き取ります。
気泡アラームが鳴る場合、プライミングが不十分でライン内に空気が残っている可能性があります。シリンジ内の空気が除去されるまで充填操作を繰り返し行います。
充填で解決します。
バッテリーアラームが鳴った場合、電源コードを接続して充電します。残量がなくなった場合は過負荷警報を発するため、早めの対応が必要です。
アラームが鳴った際は迅速に原因を特定し、適切な対応で問題を解決できる看護技術を磨いておくことが求められます。シリンジポンプを患者さんと同じ高さに設置し、高低差を最小限にすることで、サイフォニングのリスクを軽減できます。
輸液ポンプ・シリンジポンプのトラブル回避術の詳細はこちら(ナース専科)
サイフォニング現象とは、押し子が正しくセットされていない時に、落差によって薬液が予期せぬ量で急速に注入される現象です。特に、ポンプの位置が患者さんよりも高い場合や、移動中に押し子が不安定な位置に置かれるとこの現象が起こるケースが少なくありません。
シリンジが外れた場合、落差によって薬液が患者さんの体内に大量に急速に注入される危険があります。少量の流量変化でも患者さんへの影響が大きくなってしまいます。
痛いですね。
サイフォニング現象を防ぐには、点滴棒の高さが高く設定されている場合や、シリンジがしっかり固定されていない場合に注意が必要です。ポンプと患者の位置関係を適切に調整し、点滴棒の高さやセットアップの確実性を確認することが求められます。
参考)患者を守る!シリンジポンプ使用時のインシデント事例とその対策…
押し子のセットは確実に行い、固定されているかを何度も確認してください。シリンジポンプを患者さんと同じ高さに設置し、高低差を最小限にすることで、サイフォニングのリスクを軽減できます。患者が移動する予定がある場合には、ポンプの位置をこまめに確認し適宜調整する必要があります。
万一のトラブルを防ぐための点検は常に行い、移動時にもポンプの固定状態を再確認することが大切です。
結論は高さ調整です。
シリンジは毎日交換を行います。輸液セットは基本3日に1回交換を行い、シリンジ交換時に合わせて行います。交換のタイミングを逃すと感染リスクが高まります。
参考)https://vyalev.jp/cms/vyalev/pdf/support/VYAL_support_manual_04_procedure.pdf
並列法(パラレル法)とは、薬剤の投与を中断せずにシリンジを交換する方法です。昇圧剤や鎮静薬など、投与を中断すると患者さんの命に直結する場合に用いられます。
参考)https://aruaru.online/2503_07-9-11-7-10-11-11-11-10-10-4/
具体的な手順は以下の通りです。
まず、新シリンジポンプを設定・開始します。
投与量、投与速度をダブルチェックします。流量が問題ないことを確認し、新シリンジポンプを開始します。この時の新シリンジポンプの流量は、1〜2ml/Hで開始するのが一般的です。
旧シリンジポンプは新シリンジポンプで開始した流量と同じ量だけ減量します。両方の流量を合わせると指示された流量と同じになるように増減し、徐々に新シリンジへと切り替えていきます。
患者さんの状態をよく観察し、状態に変わりなければ一定時間ごとに、徐々に新シリンジポンプの流量を上げ、同じだけ旧シリンジポンプの流量を下げます。指示の流量まで上げたら、旧シリンジポンプは終了します。
仕組みがわかれば安全です。
薬剤の投与速度を変更時は、2台のシリンジポンプを必ずダブルチェックしましょう。並列法は流量間違いのリスクもあるため、並列時間は必要最小限にできるようにします。
並列法(パラレル法)の詳しい解説はこちら(あるある。online)
看護記録には、シリンジポンプの使用開始時刻、薬剤名、濃度、投与速度、投与量を必ず記載します。これらの情報は、次の勤務帯への申し送りや医師への報告に必要です。
流量変更時には、変更前と変更後の流量、変更理由、変更時刻を記録します。患者さんの状態(心拍数、血圧、意識レベルなど)も併せて記載することで、薬剤の効果や副作用を評価できます。
アラーム対応を行った場合、アラームの種類、発生時刻、対応内容、対応後の状態を記録します。閉塞アラームであればチューブのねじれを解除した、気泡アラームであれば再充填を行ったなど、具体的な対応を記載します。
対応記録が必須です。
シリンジ交換時には、交換時刻、交換方法(並列法か一時中断法か)、交換中の患者さんの状態を記録します。並列法を用いた場合は、流量の変更経過も記載します。
定期的な訪室時には、送液が正しく行われているか、接続部やルートの状態、患者さんの状態を確認し、異常がなければ「問題なし」と記録します。異常があれば詳細を記載し、医師に報告します。
使用前には、必ずチェックリストを活用して機器の点検を行いましょう。外観の異常、有効期限の確認、バッテリーの状態、薬剤のセット方法、流量設定が正確かどうかを確認することで、操作ミスや機器の不具合によるインシデントを未然に防ぐことが可能です。
定期的なメンテナンスが欠かせません。長期間使用されている機器は内部の劣化や不具合が発生する可能性が高くなります。その結果、故障によるインシデントが発生するリスクも高まります。
定期点検を実施することで、こうしたリスクを軽減でき、医療現場での患者の安全を守ることが可能です。各施設でメンテナンスの記録を管理することで問題発生時のトラブルシューティングにも役立ちます。
臨床工学技士では患者様への安全を考えた上で、返却時における点検と2ヶ月おきには流量点検などを含めたより内容を充実させた点検を行い医療機器を管理しています。
専門家による点検が安全を支えます。
何か解らない事があれば臨床工学技士まで質問することが推奨されます。機器の不具合や操作方法に疑問がある場合は、専門家に相談することで正確な情報を得られます。