

この曲、実は演歌の大御所・船村徹が作曲していて、無断コピー楽譜を使うと著作権侵害になります。
「宗谷岬」は、作詞・吉田弘、作曲・船村徹によって生まれた楽曲です。 吉田弘は稚内在住の地元作詞家で、「歌にありがちな嘘はやめよう。地元の人の感情を逆なでしては息の長い歌にならない」という強い信念のもと、1974年にこの詩を書きました。utagoekissa+1
意外なのが作曲者の顔ぶれです。船村徹といえば「王将」「風雪流れ旅」などの演歌で知られる大御所。 そのイメージから、多くの人がこれをフォークソング専門の作曲家の作品だと誤解しています。実際は演歌の大巨匠が何度も宗谷岬を訪れてイメージを固め、あのゆったりとした民謡調のメロディを生み出しました。hokkaido-travel+1
つまり「演歌っぽくない=演歌作家の作品ではない」という思い込みが、この曲では完全に裏切られます。
最初に「みんなのうた」で歌ったのはダ・カーポで、1976年にNHKで放送されてヒット。 その後、千葉紘子・芹洋子・走裕介など多くのアーティストがカバーし、今や北海道ツーリングの定番ソングになりました。uta-net+1
宗谷岬には、この歌を記念した「音楽碑」が実際に設置されており、現地を訪れたライダーが足を止める人気スポットになっています。
参考)『宗谷岬』音楽碑
楽譜を探すときに「ネットで無料のPDFを探そう」と思うライダーは少なくありません。これが要注意です。
無許諾の楽譜PDFをダウンロードすることは著作権法に抵触します。「宗谷岬」の作曲者・船村徹氏は2017年に逝去していますが、著作権は死後70年間保護されており、2087年まで有効です。知らずにダウンロードしても、権利侵害という事実は変わりません。
正規の楽譜は次のルートで入手できます。
正規購入が基本です。
コンビニ印刷に対応しているのは特に便利です。ツーリングの出発前日に自宅でダウンロード購入して、翌朝コンビニで印刷するだけで準備が整います。楽器を持ってキャンプ場に行くライダーは、ぜひこのルートを活用してください。
バイクのキャンプツーリングでギターを弾く人にとって、このセクションは実用的な情報です。
「宗谷岬」の原曲キーはA♯(B♭)です。 そのまま弾くと難しいコードが続くため、カポ3を装着してGキーで演奏するのが一般的です。使うコードはG・GM7・C・D7・Em・Amなど、初中級者でも対応できるコードセットです。music.j-total+1
ペンタトニックスケールを軸にした民謡調のメロディが特徴で、「たった5つの音でできている」と評されるほどシンプルな構成です。 5弦カンテレでも演奏できるほどのシンプルさ、ということですね。
| 演奏形態 | 難易度 | 楽譜・コード入手先 | 費用 |
|---|---|---|---|
| ギター弾き語り | 初中級 | 楽器.me / U-フレット | 無料 |
| ピアノ伴奏 | 初中級 | print-gakufu.com | 350円〜 |
| ウクレレ | 初級 | U-フレット | 無料 |
| 一五一会 | 初級 | at-elise.com | 110円〜 |
コードを覚えてしまえば楽譜なしでも弾けます。
キャンプ場での焚き火前夜、宗谷岬を目の前にして「宗谷岬」を弾くシーンは、ライダーにとって最高の体験のひとつになるでしょう。荷物の制約があるツーリングには、コンパクトなトラベルギターやウクレレが扱いやすいサイズです。ウクレレなら重量500g以下の製品も多く、リアシートに積んでも嵩張りません。
「流氷とけて 春風吹いて ハマナス咲いて カモメも啼いて」——この冒頭の歌詞だけで、宗谷岬の春の情景がありありと浮かびます。
歌詞は3番まであり、それぞれ異なる季節感を持っています。1番は春の解放感、2番は冬の厳しさとその後に訪れる目覚め、3番は「幸せ求め 最果ての地に それぞれ人は 明日を祈る」という普遍的なメッセージで締めくくられます。 宗谷岬を目指して走るライダーの気持ちと、この3番の歌詞はほぼ一致します。
これは使えそうです。
ライダーが宗谷岬を目指す理由は「最北端に立つこと」だけではありません。那覇から宗谷岬までの距離は約3,300km。日本最南端から最北端を走り抜けたという達成感と、最果てに立つ孤独感が混ざり合った感情を、この歌詞は見事に言語化しています。歌の中の「外国船の煙もうれし」という表現も、最果ての地から遠い世界を望む感覚そのものです。
また、ハマナスは北海道の道花(どうか)で、宗谷岬周辺では6〜8月ごろに開花します。 ちょうどライダーのツーリングシーズンと重なるため、歌詞に登場するハマナスを現地で実際に見られる可能性が高いのです。
宗谷岬には、この楽曲を記念した音楽碑が設置されています。 車で来た観光客の多くは最北端のモニュメント前で写真を撮って去りますが、バイクで来るライダーの多くは時間をかけて周辺を散策するため、この音楽碑に立ち寄る確率が高いです。
音楽碑は「最北端到達証明書」の販売場所の近くにあります。 ライダーは証明書購入の際にこの碑を自然と目にすることになります。そこでこの曲を知っていると、旅の感慨がひとつ深まります。
感動が増すということですね。
宗谷岬周辺の観光スポットは音楽碑だけではありません。バイクで南に走ると宗谷丘陵が広がり、57基の風車と放牧された牛が演出する牧歌的な風景が続きます。 さらに「白い道」と呼ばれるホタテの貝殻を敷き詰めた道も有名で、こちらもライダーに人気のスポットです。
参考)【バイカー向け】北海道最北端を目指すルート・見どころ・グルメ…
現地に行く前に「宗谷岬」の歌詞と楽譜を頭に入れておくだけで、ただの「最北端到達」が「音楽と記憶が重なる旅」に変わります。それがバイクで宗谷岬を目指す醍醐味のひとつと言えるでしょう。