

バイク屋に頼むと、同じバッテリーでも自分で交換するより1万5千円以上多く払っている可能性があります。
レッツシリーズは世代によってバッテリーの型番が異なります。これを知らずに購入すると、届いてから「合わない」と気づく羽目になります。
GSユアサの公式適合データによると、スズキレッツ系の適合バッテリーは大きく2種類に分かれます。型番で言えば「YT4L-BS」と「YTX4L-BS」です。この2つはサイズが似ているため混同しやすいですが、端子の位置や液補充の有無などが異なります。
以下の表で自分の車種をまず確認してください。
| 車種名 | 車両型式 | 販売開始年 | 適合バッテリー |
|---|---|---|---|
| レッツ4(Let's 4) | BA-CA41A | 2004年 | YT4L-BS |
| レッツ4 パレット | JBH-CA45A | 2008年 | YT4L-BS |
| レッツ4 バスケット | JBH-CA43A | 2007年 | YT4L-BS |
| レッツ5(Let's 5) | JBH-CA47A | 2008年 | YT4L-BS |
| レッツ(現行・CA4AA系) | JBH-CA4AA / 2BH-CA4AA | 2015年〜 | YTX4L-BS |
| レッツ バスケット(現行) | JBH-CA4AA / 2BH-CA4AA | 2015年〜 | YTX4L-BS |
| レッツG | JBH-CA4AA | 2014年 | YTX4L-BS |
型番確認が原則です。
購入前には現在搭載されているバッテリー本体に印刷された型番を必ず直接目で確認することを強くおすすめします。年式や車両型式から逆引きする方法もありますが、前オーナーが別の型番を搭載しているケースも稀にあります。バッテリーのフタを開ける前からでも車台番号(フレームナンバー)で確認できる場合があります。
GSユアサの公式バイクバッテリー適合検索でスズキ・レッツの全型式を確認できます。購入前の最終チェックに活用してください。
バイク用バッテリーの一般的な寿命は2〜3年とされています。ただし、スズキレッツのような原付スクーターは、毎日通勤・通学で使われることが多く、信号ストップの多い街乗りでは発電量よりも消費量が上回ることがあります。つまり「毎日乗っているから大丈夫」とは必ずしも言えません。
バッテリーが弱り始めると、以下のような症状が現れます。
充電で復活するかどうかが判断の分岐点です。
充電後にエンジンが問題なくかかり、その後も安定しているなら充電だけで対処できる段階です。しかし、充電後すぐにまた症状が再発する場合、バッテリー電圧が12.5V以下から回復しない場合は、バッテリー自体が寿命を迎えている可能性が高いです。実際、スズキレッツ4オーナーの事例では、電圧が5.3Vまで落ちたバッテリーは充電器がエラーを出して充電すら受け付けなかったケースが報告されています。これは完全に死んだ状態です。
迷ったときは電圧計で計測する方法が最も確実です。一般的なバイク用デジタルテスターはホームセンターや通販で2,000〜3,000円程度で購入できます。エンジン停止時に12.3V以下であれば充電が必要、充電後も12.5Vを超えないなら交換のサインです。
バイクバッテリーの寿命や電圧の見方について詳しく解説されている参考ページです。
グーバイク|バイクバッテリーの寿命年数は?判断ポイントや寿命を延ばす方法を解説
バイク屋にスズキレッツのバッテリー交換を依頼すると、トータルで1万5,000〜2万円前後かかることが多いです。これはバッテリー本体代に加えて、工賃(3,000〜5,500円前後)、廃バッテリーの処分代、お店の利益が上乗せされるためです。
一方、自分で交換するとどうなるでしょうか?
GSユアサ製のYT4L-BSを例にすると、通販価格は3,500〜5,000円程度。台湾YUASA製なら同じ品質ラインで2,500〜3,500円前後で入手できます。つまり工具代(ヘキサゴンレンチセット:1,000〜2,000円、プラスドライバー:500〜1,000円)を含めても合計で5,000〜7,000円で収まる計算です。
つまり差額は1万〜1万5千円以上です。コンビニコーヒーに換算すると、1杯150円として67杯〜100杯分に相当します。この差は無視できません。
ただし、安さだけを理由に激安の中華製ノーブランドバッテリーを選ぶのはおすすめしません。過去に「9ヶ月で突然死した」「エンジンの振動が大きくなった」という報告が複数あります。最低限「台湾YUASA」ブランドを基準にするのが現実的なコスパの正解です。
費用のまとめ
節約できるのは原則DIYが前提です。ただし後述する「外す順番の間違い」をやると、ヒューズ交換や電装修理で別途費用が発生します。手順をしっかり理解した上で作業してください。
スズキレッツ4(CA41A/CA45A/CA46A系)のバッテリーはステップボード(足を乗せる板)の下に収納されています。シートの下ではありません。これを知らないと最初の一歩から迷います。
作業に必要な工具は2つだけです。
手順は以下の通りです。
外す順番を逆にすると大変なことになります。
プラスを先に外した状態で工具がバイクのフレームに触れると、電気が一瞬でショートします。この瞬間に発生するスパークでヒューズが切れたり、最悪の場合は電装品が破損したりします。修理費用は数千円〜数万円に跳ね上がります。覚え方は「外すときはマイナスから・取り付けはプラスから」のワンセットです。これが条件です。
また、ボルトを強く締めすぎてネジ山を壊してしまうのも初心者に多いミスです。特にカバーを閉めるボルトは樹脂のカバーに刺さっているため、「しっかり止まった」と感じた時点で止めるのが正解です。力任せに締め続けると山が潰れ、次回外せなくなります。
バッテリー交換手順の動画つき解説(スズキレッツ4対応、原付専門店監修)
原付専門店が解説|レッツ4のバッテリー交換方法と注意点(gentuki.com)
せっかく交換したバッテリーも、使い方によっては1年以内に再び上がることがあります。これは「走っているから大丈夫」という思い込みが原因のケースが多いです。
スズキレッツのような原付スクーターは、エンジンが回転しているときに発電してバッテリーを充電します。しかし、近所への買い物など5分未満の短距離走行を繰り返すだけでは、消費した電力を十分に回復できません。短距離をちょこちょこ乗るほど、じわじわとバッテリーが消耗していきます。
意外ですね。
週に1〜2回、15〜20分以上の連続走行を混ぜると充電が安定します。これだけでバッテリーの寿命を延ばせます。
冬場や長期保管時は特に注意が必要です。バッテリーは低温環境で電圧が下がりやすく、1ヶ月以上乗らない場合は自己放電で上がってしまいます。保管時はマイナス端子を外しておくだけで放電を大幅に抑えられます。1年未満の保管であれば、これだけで十分に対応できます。
さらに効果的なのはバッテリー充電器(トリクル充電器)を使った管理です。「オプティメート」や「パルス充電器」と呼ばれるタイプは、バッテリーに接続しておくだけで適切な電圧を維持してくれます。値段は3,000〜8,000円程度。年に1回バッテリーを交換するコスト(5,000〜6,000円)と比較すると、長期的には元が取れます。
長持ちのポイントまとめです。
これだけ守れば、バッテリーの寿命が2〜3年から4〜5年に延びるケースも珍しくありません。長く大切に乗るためにも、バッテリー管理を習慣にしてください。

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