
東京モーターサイクルショーは、1971年に第1回が開催されて以来、50年以上の歴史を持つ日本最大級のオートバイ総合イベントです。一般社団法人日本二輪車普及安全協会が主催し、毎年春の3日間にわたって東京ビッグサイトで開催されています。第52回となる2025年の開催では、3日間で延べ118,812名が来場し、過去最多の出展者を記録するなど年々規模が拡大しています。
参考)東京モーターサイクルショー - Wikipedia
このイベントは単なる展示会にとどまらず、バイク文化の普及と発展を目的とした総合的な祭典として進化してきました。新型コロナウイルスの影響で2020年と2021年は中止となりましたが、その後も継続的に開催され、バイク業界における新製品の発表や最新技術のデモンストレーションの場として重要な役割を果たしています。
参考)バイク界最大のお祭りモーターサイクルショーの歴史とは
2023年には名古屋会場も加わり、大阪・東京・名古屋の3都市で開催される全国規模のイベントへと発展しました。東京会場は約14万人、大阪会場は約7万5000人、名古屋会場は約4万2000人の来場者を記録し、各地域でバイクファンを魅了しています。
会場は東京都江東区有明の東京ビッグサイトで、公共交通機関でのアクセスが便利です。りんかい線「国際展示場駅」からは徒歩約7分、ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」からは徒歩約3分の距離にあり、電車での来場が推奨されています。また、羽田空港からはリムジンバスで約25分、都営バスも複数路線が運行しており、遠方からの来場者にも便利な立地となっています。
参考)開催概要|第53回 東京モーターサイクルショー 2026
入場料金は前売券が大人2,200円、ペア券4,000円、当日券が2,600円となっています。22歳以下の方は「Under22割」として前売券を1,400円で購入でき、入場時に年齢確認できる証明書の提示が必要です。高校生以下は入場無料で、小学生以下は保護者同伴が必須となります。さらに、新規にバイク免許を取得した方を対象とした「新ライダー無料キャンペーン」も実施されており、若年層のバイク文化への参加を促進しています。
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前売券はオンラインチケットサイトのほか、全国の二輪販売店や用品店でも購入可能で、オンラインは例年1月下旬から、実店舗では2月上旬から販売が開始されます。障がい者の方は障がい者手帳の提示により、本人と介護者1名まで無料で入場できます。
東京モーターサイクルショーの最大の魅力は、国内外の主要バイクメーカーが手がける最新モデルが一堂に集結することです。Honda、YAMAHA、Kawasaki、SUZUKIの国内4大メーカーをはじめ、ハーレーダビッドソン、BMW、トライアンフ、ロイヤルエンフィールド、インディアンなど人気輸入車ブランドも25以上のブースを展開しています。
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2025年の開催では、YAMAHAの新型「YZF-R9」、Kawasakiの「MEGURO S1」、Hondaの新型「Rebel250(Eクラッチ搭載)」、SUZUKIの「DR-Z4SM」など、各メーカーの注目モデルが展示されました。これらの車両は実際にまたがることができ、シートの座り心地や足つき性を確認できるため、購入を検討している方にとって貴重な機会となります。
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バイク本体だけでなく、ライディングギアや関連用品のブースも112以上出展し、最新技術を用いたギアやガジェット、ツーリングを快適にするアイテムなども多数展示されています。アライヘルメット、KOMINE、アールズギアなどの有名ブランドが新製品を発表し、来場者は実際に手に取って品質を確認できます。また、タイヤメーカーのDUNLOPやiRC TIREもブースを構え、最新のタイヤ技術を紹介しています。
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会場では最新モデルの試乗体験やデモンストレーションイベントが多数開催され、バイクの魅力を五感で体感できます。屋外特設会場では国内外の最新モデルの試乗が可能で、実際の走行感覚を確かめられる貴重な機会となっています。試乗には事前予約が必要な場合もあり、公式アプリや会場内の専用端末から当日の2時間先までの枠を予約できるシステムが採用されています。
参考)試乗体験プログラム
SUZUKIブースでは「スライドフォトコーナー」が設置され、大きく傾いた車体に跨ってコーナリング中のような臨場感あふれる記念写真を撮影できると大人気でした。Hondaブースではガチャガチャ企画が実施され、オリジナルグッズが当たる抽選に長蛇の列ができるなど、各ブースで独自の体験型イベントが展開されています。
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全日本トライアルライダーや白バイ隊員によるデモンストレーション走行も見どころの一つです。プロライダーによるテクニックの披露やトークショーも開催され、バイクの楽しさや安全運転の重要性が伝えられています。さらに、レーサーの展示車両、カスタムマシン、レジェンドマシンなど、普段は見ることができない貴重なバイクも多数展示され、バイクファンの心を掴んでいます。
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バイク初心者や免許取得を検討している方にとっても、東京モーターサイクルショーは絶好の情報収集の場となります。各メーカーブースには専門スタッフが常駐しており、車種選びやバイクの特徴について丁寧に説明を受けられます。実際に様々なバイクにまたがることで、自分の体格に合った車種を見つけやすく、足つき性やハンドルの高さなど購入前に確認したいポイントを実車で確認できます。
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来場者には各ブースでオリジナルグッズやノベルティが配布されることも魅力の一つです。Hondaの折り畳みエコバッグ、KOMINEのサコッシュ、各メーカーのトートバッグなど、実用的なアイテムが無料で配布され、これらのグッズを入れるための大きめのバッグを持参すると便利です。アンケート回答でもらえる特典もあり、ブースを回りながら様々なグッズをコレクションする楽しみもあります。
参考)https://ameblo.jp/dalijiro/entry-12795801710.html
「新ライダー無料キャンペーン」では、免許取得から一定期間内の方を対象に入場料が無料となり、バイクライフのスタートを応援する取り組みも行われています。また、バイクに乗っていない方でも楽しめる工夫がされており、家族連れでも一日中楽しめるエンターテインメント性の高いイベントとなっています。各ブースでは写真撮影も自由に行え、SNS映えする車両やブース装飾も多数用意されているため、思い出作りにも最適です。