アクスルシャフト グリス種類を正しく使い分けるメンテナンスの基本

アクスルシャフト グリス種類を正しく使い分けるメンテナンスの基本

アクスルシャフトのグリス種類と正しい使い分け方

万能グリスを塗ったつもりが、シャフトを固着させて修理代3万円超えになったライダーがいます。


この記事のポイント
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グリスの種類を正しく選ぶ

アクスルシャフトに適したグリスはリチウムグリスまたはウレアグリス。モリブデングリスは使用場所に注意が必要。

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グリスアップしないと固着リスク

グリスなしで数年放置するとシャフトが錆びて抜けなくなり、工賃だけで2万円以上かかることも。

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メンテナンス頻度の目安

8,000km走行ごと、または年1回を目安にアクスルシャフトのグリスアップを行うのが推奨される。

アクスルシャフトのグリスアップが必要な理由と固着の怖さ


アクスルシャフトは、タイヤを車体に固定しながら回転の軸となる重要部品です。ただし、ホイール自体はベアリングが回転を受け持つため、シャフト自体は回転していません。


参考)https://oshiete.goo.ne.jp/qa/4410785.html


つまり、アクスルシャフトにグリスを塗る目的は「潤滑」ではなく、主に「防錆・防水・固着防止」です。 これが意外と知られていない事実です。


グリスアップを怠ると、数年かけてシャフト表面が錆び、ベアリングのインナーレースに金属イオン交換が起きて張り付いてしまいます。 そうなると「引き抜き作業」が必要になり、工賃だけで2万円以上かかるケースも珍しくありません。detail.chiebukuro.yahoo.co+1
ショップへの依頼が必要になることも多く、自分で抜こうとして無理な力をかけるとシャフト自体に傷が入り、最悪は交換が必要になります。 シャフト交換になれば部品代と工賃で3万円を超えることもあります。 これは痛いですね。goobike+1
新車でも、最近のモデルはシャフトにグリスが塗布されていない状態で出荷されるものが多いと、整備士の間でも指摘されています。 新車だから安心という考えは危険です。


アクスルシャフトに使うグリス種類の基本5選

バイクメンテに使われる主なグリスは5種類あります。それぞれ成分・特性が異なるため、使い分けが大切です。


参考)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/cost/60/


グリスの種類 主な特性 アクスルシャフトへの適性
リチウムグリス(万能グリス) 耐熱・耐水性、汎用性高い ✅ 適している
ウレアグリス 耐熱・耐水・耐圧、高性能 ✅ 適している
モリブデングリス 耐圧性高いが水に弱い ⚠️ 場所による(注意)
シリコングリス ゴム・樹脂向き、耐久性低め ❌ 不向き
チェーングリス チェーン専用 ❌ 不向き

リチウムグリスは「マルチパーパスグリス」とも呼ばれ、最も手に入りやすく汎用性が高いです。 ウレアグリスはリチウムグリスより性能が上で、長期間保護が必要な箇所に向いています。goobike+1
結論はリチウムかウレアを選べばOKです。


デイトナワコーズといった国内ブランドの万能グリスは、バイク用品店やホームセンターで1,000〜2,000円程度で購入でき、入門者にもおすすめです。


参考)https://ameblo.jp/kouwa-2013/entry-12752440716.html


アクスルシャフトへのモリブデングリス使用は慎重に判断する

「モリブデングリスは高性能だから何にでも使える」と思っていませんか?実はこれが誤解の原因になりやすい部分です。


モリブデングリスに含まれる二硫化モリブデンの粒子は非常に硬く、アルミや真鍮、ゴムなどの柔らかい素材を削ってしまう可能性があります。 ブレーキクラッチレバーの軸受けなど、アルミ・ゴムが接触する箇所には使用不可です。


参考)メンテナンスに使うグリス。どこにどんなグリスを使うのがいいの…


一方で、アクスルシャフト表面への使用については、モリブデングリスを指定しているメーカーや社外シャフトメーカーもあります。 グリスが流れ落ちた後も「固体潤滑」として機能するのが理由です。


参考)ホイールベアリングのグリスアップ


使う前にサービスマニュアルを確認するのが原則です。


マニュアルに記載がない場合は、リチウムまたはウレアグリスを選んでおけばほぼ問題ありません。 わからなければ万能グリス一択で大丈夫です。


なお、モリブデングリスは黒〜グレー系の色をしているため、ピボットシャフト付近のリンク類のグリスが黒い場合は、メーカーがモリブデングリスを使用している可能性が高いです。


アクスルシャフトのグリスアップ手順と塗り方のポイント

グリスアップの手順は、慣れればそれほど難しくありません。基本の流れを押さえておけば、初心者でも安心して作業できます。


まずホイールを取り外し、アクスルシャフトを引き抜きます。 この時点でシャフト表面の状態を確認し、錆や傷がないかをチェックします。軽い錆なら紙やすりで磨いて対処可能ですが、深い傷や曲がりが見られる場合は交換を検討してください。ameblo+1
🔍 シャフト表面の確認がまず必須です。


古いグリスをきれいに拭き取り、新しいグリスを薄く均一に塗り広げます。 厚く塗りすぎると逆にゴミやダストを吸着しやすくなるため、薄く塗るのが基本です。bbs.kakaku+1
ネジ部(スレッド部分)には、かじり防止目的でスレッドコンパウンドを使用するとより効果的です。 ワコーズの「スレッドコンパウンド」などがバイクショップで入手できます。


組み付け後は規定トルクで締め付けることを忘れずに。トルク管理が甘いと走行中に緩むリスクがあるため、トルクレンチの使用を強く推奨します。


アクスルシャフトのグリスアップ頻度と見落とされがちな点検タイミング

グリスアップの頻度については、8,000km走行後または年1回が目安とされています。 ただし、オフロードバイクや雨天・水没が多い走行環境では、頻度を上げて3,000〜5,000kmごとに確認することを推奨します。gutschrome+1
🏍️ 走行環境に合わせた頻度が大切です。


特に見落とされがちなのが「タイヤ交換のタイミング」です。タイヤ交換ではアクスルシャフトを必ず抜くため、この機会に合わせてグリスアップするのが最も効率的です。タイヤ交換の度に確認する習慣をつけると、余分な手間がかかりません。


水の中を走行するオフロードライダーや、洗車時に高圧洗浄機を使うライダーは特に注意が必要です。水圧でグリスが流れ落ちると、そこから急速に錆が進行します。 高圧洗浄の後はグリスアップの確認を習慣にしてください。


また、長期保管する前のグリスアップも重要です。半年以上バイクに乗らない場合、シャフト表面のグリスが乾燥・酸化して保護効果が失われるため、保管前に一度グリスアップしておくと固着を防げます。 これは知っていると得する知識です。


なお、グリスアップ作業が不安な場合やトルク管理の自信がない場合は、バイクショップへの依頼も選択肢の一つです。アクスルシャフトのグリスアップ単体であれば工賃は比較的安く、タイヤ交換と同時なら追加費用もわずかで済む場合が多いです。


参考)ハーレーのグリスアップ、定期的にすべき箇所と塗り方|ハーレー…



アクスルシャフトのグリスアップについて詳しい解説はこちらも参考になります。
グーバイクマガジン:アクスルシャフトのグリスアップ方法とグリスの種類(グリスの選び方・塗り方の基本を解説)
MC-MANIACS:ホイールベアリングのグリスアップ(アクスルシャフト表面へのグリス指定について詳しく解説)
RIDE HI:メンテナンスに使うグリスの種類と使い分け(モリブデングリスの注意点など具体的に解説)




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