
2025年のバイクの日イベントは、東京・秋葉原の「アキバ・スクエア」にて8月19日に開催されました。今年は初の試みとして、平日開催かつ夜20時までの開催時間を設けることで、ビジネスパーソンも仕事帰りに気軽に立ち寄れる環境が整いました。会場となったアキバ・スクエアは秋葉原UDX2Fに位置し、JR秋葉原駅電気街北口から徒歩3分、地下鉄銀座線末広町駅1番出口から徒歩3分という好アクセスです。
参考)バイクの日イベント2025
一般社団法人日本自動車工業会と一般社団法人日本二輪車普及安全協会が共催するこのイベントは、今年で17回目を迎える歴史あるものです。会場内は空調が完備されており、猛暑の8月でも快適にイベントを楽しむことができる環境が提供されました。入場は無料となっており、バイク愛好家から初心者まで幅広い層が気軽に参加できるイベントとして定着しています。
参考)8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY 20…
開催時間は14時から20時までとなっており、特に17時以降の夕方から夜にかけての時間帯は、仕事終わりのライダーや一般来場者で賑わいを見せました。アクセスの良さと夜間開催という新しい試みにより、これまで以上に多くの来場者が訪れる結果となりました。
参考)『8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY』 …
イベントの目玉となるのが、国内4大メーカー(ホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキ)による最新モデルの展示コーナーです。2025年の展示では、カワサキのNinja 7 Hybrid、スズキのe-PO(イーポ)、ホンダのCUV e:、ヤマハのE-Vinoといった注目の電動・ハイブリッドモデルが並びました。これらのカーボンニュートラルモデルは、環境への配慮とバイクの新しい可能性を示すものとして大きな注目を集めています。
参考)アキバが夜までバイクで大盛り上がり!「バイクの日」レポート
展示車両には実際に跨ることができるものも多く、来場者は最新技術を搭載したバイクのシートに座り、ハンドル操作やメーター類の確認など、購入前の貴重な体験ができます。またレースマシンの展示も行われており、普段は見ることのできない競技用バイクの細部まで観察できる貴重な機会となっています。
参考)「バイクの日」で国産4メーカーの展示モデルを総チェック!
各メーカーブースには専門スタッフが常駐しており、車両のスペックや特徴、購入に関する質問に丁寧に答えてくれます。初心者の方でも気軽に質問できる雰囲気が作られており、バイク選びの参考になる情報を直接聞くことができる貴重な場となっています。さらにバイクウエアメーカーによるアパレル展示も同時開催されており、最新のライディングギアやファッションアイテムをチェックできるのも魅力です。
参考)【バイクの日】8月19日は秋葉原でバイクの祭典!
イベントで高い人気を誇るのが、警視庁協力による白バイ展示と跨がり体験コーナーです。2025年のイベントでは、日々のパトロールやマラソン大会の先導車として活躍するYAMAHA FJR1300Pと、Honda CB1300Pの後継車として新たに採用されたHonda NT1100Pの2台が展示されました。普段は遠くから見るだけの憧れの白バイに実際に跨がることができる機会とあって、子どもから大人まで長い列ができる人気コーナーとなっています。
白バイ展示ブースでは、現役の白バイ隊員が待機しており、来場者の記念撮影に協力してくれるだけでなく、白バイの装備や性能についての説明も聞くことができます。特に警視庁女性白バイ隊「クイーンスターズ」によるステージイベントでは、交通安全に関する啓発活動が行われ、ライダーとしての心構えや安全運転のポイントについて分かりやすく説明されました。
参考)恒例となった『8月19日はバイクの日』イベントが東京・秋葉原…
白バイという特殊な車両の構造や、パトロール時の装備品など、普段は知ることのできない情報に触れられるのもこのブースの魅力です。警視庁のマスコットキャラクター「ピーポくん」も登場し、子どもたちとの触れ合いや記念撮影に応じるなど、家族連れでも楽しめる内容となっています。安全運転の重要性を楽しみながら学べる貴重な機会として、毎年多くの来場者に支持されているコーナーです。
バイクの日イベントでは、一日を通じて様々なステージプログラムが展開されます。2025年のイベントでは、14時30分からの第1部でヤマハの黒山健一選手による電動トライアルバイクのデモンストレーションパフォーマンスがスタートを飾りました。プロライダーによる圧巻のテクニックと軽妙なトークで会場は大きな盛り上がりを見せ、電動バイクの新たな可能性を体感できる内容となりました。
15時からのオープニングステージでは、主催者や警視庁からの挨拶、東京都知事のビデオメッセージなどが行われ、バイクの日の意義と安全運転の重要性が改めて確認されました。その後のプログラムでは、バイク好きタレントによるトークショーやカスタムペイントの実演、ミュージックライブなど、多彩な内容が用意されています。
バイク応援地方自治体トークショーでは、埼玉県小鹿野町、静岡県浜松市、愛知県豊根村などの自治体がPRブースを出展し、各地域のバイク関連の魅力やツーリングスポットを紹介しました。ライダーを招致して地方を盛り上げる取り組みについての説明もあり、バイクを通じた地域活性化の可能性を知ることができます。
イベントのハイライトとなるのが、豪華景品が当たる抽選会です。来場者全員に参加資格があり、バイク関連グッズやメーカー提供の特別賞品などが用意されています。抽選会は各部の終わりに開催され、当選発表の瞬間には会場全体が一体となって盛り上がる光景が見られます。
バイクの日は1989年に当時の政府総務庁(現在の内閣府)交通安全対策本部によって制定された、国が定めた正式な記念日です。8月19日という日付は「バ(8)イ(1)ク(9)」という語呂合わせに由来していますが、その制定目的は単なる記念日ではなく「交通事故の撲滅」という重要な社会的意義を持っています。
参考)https://prtimes.jp/magazine/today/bike_day/
制定当時の1989年には、自動二輪車と原付を合わせて2,575人が交通事故で亡くなっており、2022年の435人と比べると約6倍もの犠牲者が出ていました。このような深刻な状況を改善するため、特に若年層に対するバイクの安全運転教育を積極的に展開する日として設けられたのがバイクの日です。バイクの日を中心として、全国の自治体や地元警察により、安全運転講習会などのイベントが開催される仕組みが構築されています。
参考)どうして8月19日なのか知ってる? バイクの日が制定された目…
二輪車業界では、バイクの日を含む7月から9月までの3ヶ月間を「バイク月間」として2000年7月から実施しています。この期間中、全国各地でバイク車両の展示やトークショー、俳句コンテスト、フォトコンテストなど数多くの活動が展開され、二輪車の楽しさ・利便性・有用性などバイクの素晴らしさを、より多くの人々に理解してもらう取り組みが行われています。
参考)バイクの日(8月19日 記念日)
東京・秋葉原での大規模イベント以外にも、滋賀県では「バイクの日 in Shiga」が三井寺北側駐車場をスタートポイントとしてパレードイベントを開催しています。山口県では「山口バイクフェス」、下関市では「819 バイクの日 in Shimonoseki」など、各地域の特色を活かした独自のイベントが展開されています。三重県では伊勢志摩スカイラインでバイクの日イベントが開催され、関西・大阪府でも様々なバイクイベントが企画されるなど、全国規模で盛り上がりを見せています。
参考)一般社団法人二輪車交流振興協会
これらのイベントは単なるお祭りではなく、安全運転意識の啓発、バイクの日の認知度向上、運転マナー向上、そしてバイクの有用性・利便性・楽しさ・魅力の発信という明確な目的を持って開催されています。内閣府、警察庁、警視庁交通部、一般社団法人全国軽自動車協会連合会、一般財団法人全日本交通安全協会、一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会などが後援に名を連ね、官民一体となった取り組みとなっているのが特徴です。
参考)『8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY』イ…
参考リンク(日本自動車工業会の公式バイクの日イベント情報)。
バイクの日イベント2025
参考リンク(日本自動車工業会によるバイクの日イベント開催概要プレスリリース)。
『8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY』イ…