

家庭用インクジェットで刷った自作デカールは3週間で剥がれ始めます。
参考)自作デカールの作り方
バイク用デカールを自作するには、家庭用インクジェットプリンター・レーザープリンター・UVインクジェットプリンターのいずれかが必要です。
参考)モデラーのための水転写式デカール印刷比較。プリンターごとの実…
最も手軽なのは家庭用インクジェットですが、耐久性の面では課題があります。インクジェットで印刷したデカールは水性インクを使用するため、印刷後にクリアコートや保護フィルムを貼らないと、屋外環境で色褪せや剥がれが発生しやすくなります。
レーザープリンターは乾燥時間が不要で、トナー100%の濃い色をくっきり印刷できるメリットがあります。ただし、用紙との相性が悪いとトナーの定着が不十分になり、マスキングテープで保護しようとするとトナーごと剥がれてしまうケースも報告されています。
参考)コンビニプリントでのデカール作りの限界?(デカール自作その③…
専用設定を守れば失敗を防げます。
印刷後はすぐに使用せず、インクやトナーの定着を十分に確認してから次の工程に進むことが重要です。家庭用プリンターの場合、用紙設定を「写真用紙」ではなく「普通紙」にしないと、黒が茶色に印刷されてしまう不具合が起こります。
デカール用紙には透明ベースと白地タイプの2種類があり、貼り付ける場所の色によって使い分ける必要があります。
参考)家庭用インクジェットプリンターデカール用紙(透明ベース・A4…
透明ベースは下地の色が透けて見えるため、白や明るい色のカウルやタンクに適しています。逆に黒や濃色のパーツに貼ると、デザインがほとんど見えなくなります。一方、白地タイプは余白部分が白く残るため、デザインの周囲を丁寧にカットする必要があります。
参考)デカール自作に必要なもの、文字組み、気をつけたことの話 : …
レーザープリンター専用の「クリアデカールTH」は、ハガキサイズで10枚入りとして販売されており、乾燥不要でスピーディーに作業できます。インクジェット用のA4サイズ5枚入りと比較すると、サイズと枚数が異なるため、デザインの大きさや試作回数に応じて選択するとよいでしょう。
A4サイズなら大型デザインにも対応できます。
購入時は「水転写式」と明記された製品を選び、インクの種類(水性顔料・染料対応)とプリンターの互換性を必ず確認してください。用紙メーカーの推奨設定に従わないと、印刷ムラや色味の変化が生じやすくなります。
参考)https://www.webmodelers.com/202209taguchiDecal1.html
最も多い失敗は、インクジェットプリンターに白インクがないことを知らずに透明ベース用紙を使い、デザインの白い部分が透けてしまうケースです。
家庭用インクジェットプリンターはシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色(または6色)のインクを組み合わせて色を作りますが、白色は印刷できません。透明ベースのデカール用紙に白を表現したい場合は、その部分を空白にして下地の色を活かすか、白地タイプの用紙を使うしかありません。
曲面への貼り付けも難易度が高い作業です。デカール用紙の台紙は硬いため、そのまま貼ると端から剥がれてきます。円柱状のパーツに貼る際は、あらかじめデカールを曲げて癖をつけておくと馴染みやすくなりますが、曲率が大きい場所では限界があります。
データ作成時の寸法ミスも頻発します。
イラストレーターなどでデザインを作る際、実寸で描画しても印刷時の縮尺設定を間違えると、パーツにぴったり合わないデカールができてしまいます。スキャナで型を取る、ノギスで採寸する、400%拡大スキャン後に縮小するなど、正確な寸法管理が欠かせません。
印刷直後の水貼りも禁物です。インクが完全に乾燥していない状態で水に浸すと、インクが滲んだり流れたりします。印刷後は最低でも数時間、できれば一晩以上乾燥させてから使用しましょう。
印刷しただけのデカールは糊の経年劣化により、数ヶ月から数週間で四隅から剥がれ始めます。
参考)https://www.quackworks.jp/1358/
バイクは屋外に駐車することが多く、雨・紫外線・温度変化にさらされるため、保護処理を省略すると極端に寿命が短くなります。透明保護フィルムを貼り合わせる方法と、トップコートスプレーを吹き付ける方法の2種類があります。
参考)自分で作るデカールシール 自分で作るステッカー -…
保護フィルムは耐水性・耐光性・接着力を同時に高められる一方、貼り合わせ時に気泡が入りやすいデメリットがあります。トップコートスプレーは15〜30cm離して均一に吹き付けることで、見た目を統一しながら保護層を形成します。
冬場は乾燥に1週間かかることもあります。
水貼りしたデカールは、完全に乾燥するまでトップコートを塗ってはいけません。水分が残った状態でコーティングすると、内部に閉じ込められた水が蒸発できず、剥がれの原因になります。特に気温が低い季節は水分の蒸発が遅いため、状況に応じて1週間程度待つ必要があります。
貼り付け直後は綿棒で水分を取り除くことも忘れないでください。シールの糊成分が残ったまま乾燥すると、黄ばみが発生します。
インクジェット・レーザー・UVインクジェットでは、仕上がりの品質と作業効率が大きく異なります。
インクジェットプリンター(水性顔料)は色の再現性が高く、グラデーションや微妙な色味の表現が得意です。ただし印刷後の乾燥時間が必要で、クリアコーティングも必須なため、完成までに時間がかかります。
レーザープリンターはK100・C100などトナー100%の濃い色を得意とし、解像度が高い機種なら細かい文字もくっきり印刷できます。乾燥不要でクリアコーティングも省略できるため、試作を繰り返す際に効率的です。一方、グラデーションカラーは苦手で、意地悪な柄を印刷すると色の階調が粗くなることがあります。
UVインクジェットは下地に白を印刷できます。
通常のプリンターでは不可能な白インク印刷が可能なUVインクジェットプリンターは、濃色のバイクパーツにも鮮やかなデザインを貼り付けられます。ただし業務用機材のため、個人が所有するのは現実的ではなく、専門業者への外注が前提となります。
参考)https://www.decal-co.com/decalco/how_to/how-to-take_picture.html
シルクスクリーン印刷と比較すると、デジタルプリンターは細かな文字の印刷が得意ですが、シルクスクリーンは単色の濃い発色とエッジのシャープさで優れています。
印刷したデカールは作成後すぐに使うことが推奨されており、長期保管には向きません。
インクジェットで印刷したデカール用紙を数ヶ月保管した後に使おうとすると、透明保護フィルムが剥がれなくなり、使用不可能になるケースが報告されています。これは用紙の糊成分や保護層が時間経過で劣化・変質するためです。
屋外での耐久性も限られています。ラミネート加工を施した印刷ステッカーでも、垂直面で3〜5年、水平面ではその半分程度の寿命です。太陽光(紫外線)が長時間直撃する環境は特に過酷で、色褪せや粘着力の低下が早まります。
参考)https://www.decal-co.com/decalco/decal_va/decal_inkjet.htm
必要な分だけ印刷するのが基本です。
余ったデカールを「もったいない」と保管しても、次に使う頃には品質が劣化している可能性が高いため、デザインデータをしっかり保存しておき、必要な時に都度印刷する運用が現実的です。
バイク用デカールは走行中の振動や風、洗車時の水圧にもさらされるため、家庭用プリンターで作成した簡易的なデカールよりも、業者の溶剤系インクジェットや専用素材を使った製品のほうが圧倒的に長持ちします。
正確なサイズのデカールを作るには、貼り付けるパーツの採寸とデータ化が最初の関門です。
スキャナがあればパーツをスキャンしてIllustrator上でパスを引くのが最も正確ですが、スキャナがない場合はノギスと分度器を使って実測し、Illustratorで描画します。形が複雑な場合は400%など大きめにスキャンしてから縮小すると、形のトレースがしやすくなります。
解像度は72dpiで十分です。
印刷データは、業者に依頼する場合は指定サイズ内に収める必要があります。例えば「幅630mm×縦1000mm以内」などの制約があるため、Illustratorの「ファイル→ドキュメントの設定→アートボード編集」でサイズを変更し、デザインの配置も詰めておきます。
参考)https://ameblo.jp/cometake0312/entry-12137738364.html
パスファインダー機能を使うと、複雑な形状も効率的に作成できます。前面のパスと背面のパスを重ね、「型抜き」機能を使えば、炎や文字などの装飾を正確に配置したデザインが完成します。
印刷時は「白黒モード」「黒一色」の設定を忘れずに確認してください。白トナーを入れたレーザープリンターでCMYK4色印刷を選ぶと、白ではなく謎のグレーが出力されてしまいます。
バイクのタンクやカウルは平面ではなく、緩やかな曲面を持つパーツが多いため、デカールを綺麗に貼るには工夫が必要です。
台紙が硬いままだと曲面に馴染まず、端から浮いてきます。そのまま無理やり押し付けても台紙の戻る力で剥がれてしまうため、あらかじめデカールにお椀状の曲げ癖をつけておくと成功率が上がります。
曲率が小さければ意外と貼れます。
ただし、球面に近い形状や急激なカーブには限界があります。そのような箇所には、デザインを分割して複数枚に分ける、曲面対応の柔軟なフィルム素材を使う、業者のカッティングシートを検討するなどの対策が有効です。
水貼りの際は霧吹きで施工面とデカールの両方に水をかけ、スキージーで中心から外側へ水と空気を押し出すように貼り付けます。この方法なら位置調整がしやすく、気泡も入りにくくなります。
乾燥後に転写シートを剥がし、上からトップコートを塗れば完成です。
家庭用プリンターでの自作には技術的・物理的な限界があり、プロの印刷業者に外注したほうが結果的にコストと時間を節約できる場面もあります。
溶剤系(油性)の大型インクジェットプリンターはフルカラー・メタリック・ホワイトの印刷が可能で、家庭用機材では再現できない色味や質感を実現できます。耐久性も家庭用インクとは比較にならないほど高く、屋外での使用に最適です。
2mm程度の小さな文字は家庭用では限界です。インクジェットもレーザーも綺麗に印刷できず、文字が潰れたり滲んだりします。ALPS MD-5500のような専用機なら綺麗に仕上がりますが、個人が所有するには高価です。
参考)自作デカールを作成しようと考えています。そこで質問です。 -…
業者なら専用カット機も使えます。
複雑な形状のデカールは、周囲を手作業でカットするのが非常に困難です。業者に依頼すれば、カッティングプロッターで正確に切り抜いてくれるため、貼り付け作業が格段に楽になります。
デザインデータをIllustratorで作成し、業者の指定形式(AIファイル、PDFなど)で入稿すれば、数日から1週間程度で完成品が届きます。試作を繰り返すなら自作、本番用の高品質な仕上がりを求めるなら業者依頼という使い分けが現実的です。
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