
新車で購入できる国産ディーゼル車は、マツダ車を中心に幅広いラインアップが展開されています。
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国産ディーゼル車の主要モデル
メーカー | 車種 | 排気量 | WLTC燃費 | 新車価格帯 |
---|---|---|---|---|
マツダ | MAZDA2 | 1.5L | 19.2~25.2km/L | 154.9~262.2万円 |
マツダ | CX-5 | 2.2L | 17.4km/L | 281.1~413.3万円 |
マツダ | CX-30 | 1.8L | - | 272.0~326.6万円 |
トヨタ | ランドクルーザー250 | 2.8L | 11.0km/L | 520万円~ |
トヨタ | ハイエース | 2.8L | - | - |
三菱 | デリカD:5 | 2.3L | 12.6km/L | 415.7万円~ |
日産 | キャラバン | - | - | - |
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マツダはクリーンディーゼルエンジンの開発に特に力を入れており、コンパクトカーからSUVまで多様な車種に搭載しています。特にMAZDA2は優れた燃費性能と低燃費による経済性が魅力で、都市部での運転も快適なコンパクトなボディサイズが特徴です。
トヨタのランドクルーザー250は2.8L直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、最高出力204PS、最大トルク500Nmという分厚いトルクで低速域から力強い加速を引き出します。WLTCモード燃費はガソリン車の7.5km/Lに対し11.0km/Lを達成しており、軽油を使用するランニングコストの利点も大きいです。
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三菱のデリカD:5は悪路走破性に優れたミニバンタイプで、アウトドア好きなライダーがキャンプ道具やバイク用品を大量に積載したい場合に最適な選択肢となります。
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輸入ディーゼル車は欧州メーカーを中心に高性能モデルが揃っており、力強い走行性と燃費効率のバランスが特徴です。
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主要輸入ディーゼルSUVの燃費比較
車種 | 排気量 | 駆動方式 | カタログ燃費 | 実燃費 | 価格帯 |
---|---|---|---|---|---|
BMW X3 xDrive20d | 2.0L | 4WD | 16.1km/L | 13.5km/L | - |
メルセデス・ベンツ GLC220d | 2.0L | 4WD | 15.2km/L | 12.8km/L | - |
プジョー 3008 BlueHDi | 2.0L | 2WD | 17.8km/L | 14.5km/L | - |
フォルクスワーゲン ティグアン TDI | 2.0L | 4WD | 15.1km/L | - | 562万円 |
MINI カントリーマン | - | - | - | - | - |
フォルクスワーゲン ティグアンは2024年11月に新型が発売され、193PS/400Nmを発揮する2.0L TDIディーゼルターボを搭載しています。2つのSCRシステムを搭載することで窒素酸化物の排出量を削減し、4WDの4MOTIONと組み合わせることで雪道などでも頼りになる全天候型SUVとして活躍します。
BMW X3はコンパクトSUVで、2Lクラスと3Lクラスのディーゼルエンジンをラインアップしています。平地のオンロードをメインで走行する方は2Lディーゼルエンジン搭載車を、オフロードや急な坂道を走行する方や重い荷物を積む機会が多い方は3Lディーゼルエンジン搭載車を選ぶのが良いでしょう。
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メルセデス・ベンツ GLEは3列シート・7人乗りのプレミアムSUVとして、SUVでありながらミニバンのように使いたい方にピッタリです。3列目のシートを倒せば大容量のラゲッジルームになり、長尺のバイク用品やキャンプ道具を運ぶときに威力を発揮します。
多くのモデルが13~15km/L前後の実燃費を実現しており、走行距離や高速走行時に燃費の良さが際立ちます。日常使いでもガソリン車より燃料費を抑えやすく、通勤や家族での遠出にもおすすめです。
モーターファンの詳細比較記事では輸入車の性能データが網羅されている
ディーゼル車とガソリン車の維持費には明確な違いがあり、特に燃料費の差が大きな要素となります。youtube
4年間の総維持費比較(マツダ アテンザの例)
項目 | ガソリン車 | ディーゼル車 | 差額 |
---|---|---|---|
燃料費(4年間) | 57万円 | 38.9万円 | -18.1万円 |
自動車税(年間) | - | +2.2万円 | +2.2万円 |
総維持費(4年間) | 161.9万円 | 155.0万円 | -6.9万円 |
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ディーゼル車は軽油を使用し燃費が良い傾向にあるため、特に長距離走行時に経済的です。軽油はガソリンより価格が約20~30円安く、燃費が良いため長距離ドライバーにとっては大きなメリットとなります。
参考)ディーゼル車とは?特徴やメリット・デメリットを詳しく解説
ただし、ディーゼル車はエンジンの排気量が大きいことが多く、自動車税が高めになる傾向があります。年間で1万5000km以上走行する人であれば燃料費の差額で元が取れますが、走行距離が短い人は初期投資の車両価格の高さがデメリットとなる可能性があります。
参考)ディーゼル車とは?ガソリン車との違い、メリット・デメリットに…
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燃費ランキング上位のディーゼル車
✅ マツダ MAZDA2:最大25.2km/L(WLTCモード)で街乗りに最適
✅ マツダ CX-5:17.4km/Lで中型SUVとしては優秀な数値
✅ プジョー 3008:実燃費14.5km/Lで輸入車の中でトップクラス
✅ トヨタ ランドクルーザー250:11.0km/Lで大型SUVとしては良好
ライダーにとっては、ツーリング先へ車で移動する際の燃料費削減や、週末の長距離移動が多い場合にディーゼル車の経済性が活きてきます。
ディーゼル車は適切なメンテナンスを行うことで長寿命を実現できますが、ガソリン車とは異なる管理が必要です。
参考)ディーゼル車のメンテナンス方法は?自分でもできる?
主要メンテナンス項目と頻度
🔧 オイル交換
🔧 燃料フィルター・エアフィルターの清掃
🔧 DPF(ディーゼル微粒子フィルター)の管理
参考)- 山口マツダのブログ
🔧 冬季の特別対策
ディーゼル車は燃焼時に多くのススが発生するため、オイルの品質が低下しやすい特性があります。定期的なオイル交換は必須であり、これを怠るとエンジンの寿命が大幅に短くなる可能性があります。
また、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと異なり、より高い圧縮比で作動するため、エンジンの圧縮力、インジェクターの噴射状態、冷却システムのチェックを定期的に行うことが重要です。
バイク乗りの視点では、ツーリング前の車両点検と同様に、ディーゼル車も定期的なメンテナンスを習慣化することで長く付き合える相棒となります。
グーネットのメンテナンスガイドでは自分でできるケア方法も詳しく解説
バイク乗りがディーゼル車を選ぶ際には、一般的な選び方に加えて独自の視点が重要になります。
参考)ディーゼル車とは? ガソリン車との違いやメリット・デメリット…
ライダーならではの選択基準
🏍️ バイク積載性の確認
トヨタ ハイエースや日産キャラバンなどの商用バンタイプのディーゼル車は、バイクを車内に積載できる広大なスペースを持っています。ツーリング先にバイクを運び、現地でライディングを楽しむスタイルに最適です。
参考)https://www.goo-net.com/cgi-bin/fsearch/goo_used_search.cgi?category=USDNamp;door_num=2Damp;fuel=%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%ABamp;phrase=%E7%A9%8D%E8%BC%89+%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AFamp;query=%E7%A9%8D%E8%BC%89+%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AF
🏍️ トルク特性の理解
ディーゼルエンジンは低回転でも最大トルクが出るため、重い荷物を積んでの山道走行でもスムーズに発進できる特性があります。バイク用品やキャンプ道具を満載しての移動が多いライダーには大きなメリットです。
参考)ディーゼル車とは?ガソリン車との違いやメリット・デメリットに…
🏍️ 給油ポイントの確認
ツーリング先で軽油を給油できるスタンドの位置を事前にチェックしておくことが重要です。特に遠隔地では、ディーゼル車の優れた燃費が長距離走行の安心感につながります。
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🏍️ SUVの悪路走破性
マツダ CX-5やトヨタ ランドクルーザー250などのディーゼルSUVは、林道や未舗装路へのアクセスが容易で、バイクでは行きにくい場所へのキャンプベース車として活用できます。
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意外な活用法:ツーリング拠点としての車中泊
ディーゼル車の燃費の良さは、エンジンをかけたままの車中泊でも燃料消費が少ないというメリットがあります。冬季のツーリングで暖房を使いながら仮眠を取る際にも経済的です。
また、ディーゼルエンジン特有の低速トルクの太さは、バイクのライディング感覚と近い部分があり、ライダーにとって運転しやすいと感じる人も多いです。加速時のレスポンスは異なりますが、力強い走りはバイクとはまた違った魅力を提供します。
ただし、ディーゼル車は振動や独特のエンジン音があるため、静粛性を重視する人には気になるポイントかもしれません。試乗で実際の音や振動を確認することをおすすめします。
ディーゼル車を購入する前に、メリットとデメリットを正確に理解しておくことが重要です。
主なメリット
✅ 燃費が良く燃料代が安い
ガソリン車よりも燃費が良く、軽油は1リットルあたり約20~30円安いため、ランニングコストを大幅に削減できます。
参考)https://www.zurich.co.jp/carlife/cc-dieselcar-merit-demerit/
✅ 力強いトルクで加速性能に優れる
低回転でも最大トルクが出るため、スムーズに発進でき、坂道や重い荷物を積んだ状態でも力強い走りを実現します。
✅ 耐久性が高く長寿命
適切なメンテナンスを行えば、ガソリン車よりも長く乗り続けられる傾向があります。
✅ CO2排出量が少なく環境に配慮
クリーンディーゼル技術により、温室効果ガスの排出量が少なく環境負荷を軽減できます。
参考)ディーゼル車とは?ガソリン車との違いやメリット・デメリット …
主なデメリット
❌ 車両価格が高い
同じ車種でもガソリン車と比べて本体価格が20~30万円程度高く、初期投資が大きくなります。
❌ 振動とエンジン音が大きい
自己着火で高圧燃焼させるため、特にアイドリング時や加速時にカラカラという独特の音や振動があります。
❌ メンテナンスの手間がかかる
オイル交換の頻度が高く、DPFの管理など専門的なメンテナンスが必要です。
❌ 短距離走行には不向き
DPFの再生には一定の走行が必要で、短距離走行ばかりだと詰まりやすくなります。
❌ 加減速時の特性の違い
ガソリン車と比べて発進や加減速の走行性が異なり、慣れが必要です。
向いている人・向いていない人
✔️ 向いている人
✖️ 向いていない人
バイク乗りの場合、ツーリングでの長距離移動が多いため、ディーゼル車のメリットを十分に活かせる可能性が高いです。ただし、バイクシーズンオフは車をあまり使わないという人は、年間走行距離を考慮して選択することが重要です。youtube
チューリッヒの記事では税金面の詳細なメリット・デメリットも解説