エアバッグベスト乗馬とバイク兼用で安全を守る選び方

エアバッグベスト乗馬とバイク兼用で安全を守る選び方

エアバッグベストを乗馬とバイクで兼用する方法と選び方

バイク用エアバッグベストをそのまま乗馬に使うと、誤作動で馬が驚いて落馬リスクが約3倍になるケースが報告されています。


この記事でわかること
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乗馬・バイク兼用ベストの見分け方

センサー方式の違いで「使えるか・使えないか」が決まります。選ぶ前に必ず確認すべきポイントを解説。

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誤作動リスクと安全な装着方法

バイク専用品を乗馬に転用すると起こるトラブルと、その回避策をわかりやすく説明します。

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2万円台〜5万円台の主要モデルを比較。兼用できる製品とそうでない製品を一目でわかるよう整理しました。

エアバッグベストの乗馬とバイク兼用が可能な製品の特徴


エアバッグベストには大きく分けて「紐(ランヤード)式」と「電子センサー式」の2種類があります。この違いが、乗馬とバイクの兼用ができるかどうかを決める最重要ポイントです。


紐式は、ライダーが車体から離れた瞬間に紐が引っ張られてエアバッグが膨らむ仕組みです。バイクのフレームに紐を繋いで使うため、乗馬には基本的に対応していません。馬に紐を繋ぐわけにはいきませんし、馬上では紐が邪魔になる危険もあります。


一方、電子センサー式は加速度センサージャイロセンサーを内蔵しており、転倒・落下の動きをリアルタイムで検知してエアバッグを展開します。この方式であれば、乗馬にもバイクにも対応できる製品が存在します。


つまり「電子センサー式かどうか」が条件です。


ただし、電子センサー式でも注意が必要です。バイク専用に調整されたアルゴリズムを使う製品は、馬の歩様(常歩・速歩・駈歩)の振動を「転倒の前兆」と誤認識することがあります。特に駈歩(キャンター)は上下動が激しく、センサーが誤作動しやすいとされています。


乗馬対応を明記した製品を選ぶのが原則です。


代表的な兼用対応モデルとしては、Hit Air(ヒットエアー)シリーズのMLV-C、およびPoint Two(ポイントツー)のPro Airがあります。これらは乗馬連盟での使用実績もあり、信頼性が高い製品です。


エアバッグベストを乗馬で使う際のセンサー誤作動を防ぐ方法

センサー誤作動は、乗馬でエアバッグベストを使う際の最大の懸念点です。誤作動が起きると、突然の膨張音と圧力で馬が驚き、制御不能になるリスクがあります。


これは痛いですね。


誤作動を防ぐための基本的なポイントは以下の通りです。


  • 🔧 感度設定を乗馬モードに切り替える:電子センサー式の多くは「バイクモード」「乗馬モード」など複数の感度設定を持ちます。乗馬時は必ず乗馬モードに設定してください。
  • 📶 GPS連携機能付き製品を選ぶ:一部の高機能モデルはGPSで速度を参照し、低速時の誤判定を抑制します。
  • 🔋 バッテリー残量を必ず確認する:電子式はバッテリー切れで作動しません。乗馬前のチェックは必須です。
  • 👕 ベストのフィットを確認する:ベストが体に対してぶかぶかだと、センサーが正確に体の動きを検知できません。試着してサイズを合わせてください。

Point TwoのPro Airは乗馬時の誤作動率が従来製品比で約70%低減されたと開発元が発表しており、乗馬専門の騎乗者から高い評価を受けています。


誤作動対策が万全な製品を選ぶことが、馬と自分の安全を守ることに直結します。


バイクライダーが乗馬用エアバッグベストを選ぶ際のコスト比較

バイクに乗る方が乗馬も始める場合、どちらにも使えるエアバッグベストを1着で済ませたいというニーズは非常に多いです。実際、兼用できる製品を選べば1着あたり2万〜3万円の節約になります。


主要な兼用対応モデルの価格帯を整理します。


製品名 価格帯 方式 乗馬対応 バイク対応
Hit Air MLV-C 約2.5万円〜 紐式 △(要改造紐)
Point Two Pro Air 約5万円〜 電子センサー式
Helite Turtle 2 約4万円〜 紐式
HOVDING(ホブディング) 約3万円〜 電子センサー式 ✕(自転車専用)

結論はPoint Two Pro Airが最も兼用性が高いです。


価格は高めですが、乗馬・バイク双方に対応した唯一の本格的電子センサー式製品として、現状ではベストな選択肢といえます。Hit Air MLV-Cはバイク用紐式として優秀ですが、乗馬用には専用の乗馬ランヤード(別売、約3,000〜5,000円)が必要になる点を把握しておいてください。


コスト面では、1着で兼用できれば長期的には節約です。


エアバッグベストの乗馬における安全基準と公式認定の有無

乗馬用のプロテクターには、EN13158という欧州安全規格があります。この規格は「レベル1〜3」に分類されており、競技会では「レベル3」の取得が義務付けられている大会も存在します。


これは意外ですね。


エアバッグベストがEN13158を取得しているかどうかは、購入前に必ずメーカーのスペックシートで確認してください。エアバッグが展開した状態でのみレベル3相当になる製品と、通常状態でもレベル2を満たす製品では、常用時の安全性が大きく異なります。


  • 🏅 EN13158 レベル3取得製品:競技会・公式乗馬に使用可能。Point Two Pro Airはこれを取得。
  • 🏅 EN13158 レベル2取得製品:一般乗馬・練習には使えるが、競技会ルールを要確認。
  • 認定なし製品:バイク専用として設計されており、乗馬競技での使用は原則不可。

バイク用のエアバッグベストにはCE規格(EN13595)が適用されますが、これは乗馬用のEN13158とは別物です。同じ「CE認定」でも規格の内容が異なるため、混同しないよう注意が必要です。


規格の違いだけ覚えておけばOKです。


日本国内では公益社団法人日本馬術連盟が安全装具の基準を定めており、公式大会では使用プロテクターの規格確認を求めることがあります。購入前に競技会のレギュレーションを確認する習慣をつけておくと、後から買い直す無駄を防げます。


参考:日本馬術連盟 公式サイト(装具・安全規定に関する情報が掲載されています)
https://www.equitation-japan.com/

バイクライダーが知らない乗馬エアバッグベストの独自活用術

バイクライダーが乗馬を始めるとき、多くの人が「バイク用の感覚のまま」プロテクターを選びます。これがいちばんの落とし穴です。


バイクでは体を固定する「ハードプロテクター」が重視されますが、乗馬では馬の動きに合わせて体を柔軟に動かせることが安全に直結します。エアバッグベストを乗馬に使う際、硬すぎるバイク用プロテクター併用は「体の動きを制限して落馬しやすくなる」という逆効果を生むことがあります。


柔軟性が条件です。


乗馬用エアバッグベスト選びで、バイクライダーだからこそ活かせる視点があります。それは「展開速度へのこだわり」です。バイク事故の衝突速度は時速30〜60km/hが多いですが、落馬の場合は時速10〜30km/hの比較的低速域でも骨折が起きます。


Point Two Pro Airのエアバッグ展開時間は約100ミリ秒(0.1秒)で、これはまばたき(約300ミリ秒)の3倍速です。この展開速度の速さは、バイクで鍛えられた「速い動作への感度」を持つライダーが特に評価するポイントでもあります。


また、バイクと乗馬を両方する方には「洗濯可能かどうか」も重要な選択基準になります。馬場では泥汚れが避けられないため、カバーが取り外して洗える製品を選ぶと維持管理が格段に楽になります。Hit Air MLV-CおよびPoint Two Pro Airはどちらもカバー取り外し・手洗い対応です。


これは使えそうです。


参考:Point Two(ポイントツー)公式製品情報(英語・乗馬/バイク兼用仕様の詳細が確認できます)
https://www.pointtwoairvests.com/




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