

ハーレーでもハイサイドは起きないと思い込んでいませんか?
ハイサイドは、コーナリング中にリアタイヤが横滑りした後、急激にグリップが回復することで発生します。タイヤの横滑り中にグリップが回復すると、車体の重心に働く慣性力とタイヤの接地面に働く摩擦力が偶力として作用し、滑っている方向へ車体を起こそうとするロールモーメントが発生するのです。
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このロールモーメントが過大になると、ライダーが対応しきれなくなります。結果として、バイクが急激に起き上がり、ライダーが高く跳ね上げられて地面に叩きつけられます。バイクが傾いている反対側(高い側)に転倒することから「ハイサイド」と呼ばれています。
参考)ハイサイドとは何? わかりやすく解説 Weblio辞書
ハーレーダビッドソンの多くは安定性が高く、コーナリング中に後輪のグリップを失う状況は少ないため、ハイサイドは起こりにくい傾向にあります。しかし、スポーツスターなど、スポーティーな走行をする場合は注意が必要です。スポーツスターは42馬力以上のパワーを持ち、最高速164km/hをマークするモデルもあり、倒立式フロントフォークやプレミアムショックを備えた高性能シャシーによってバランスの取れた走行性能を提供します。
つまり、ハイサイドはパワーのある車種ほど発生リスクが高まるということですね。
ハイサイドとローサイドは、どちらもコーナリング中に起こる転倒ですが、そのメカニズムと危険度は大きく異なります。ローサイドは、フロントタイヤがグリップを失い、バイクが傾いている側(低い側)にそのまま横滑りして転倒する現象です。
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一方、ハイサイドはリアタイヤのグリップが急激に回復することでバイクが跳ね上がり、ライダーが放り出されます。ローサイドではライダーとバイクが一緒に横滑りするのに対し、ハイサイドではライダーが空中に投げ出されるため、はるかに危険です。
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対向車線へ放り投げ出されたり、時にはライダーに向かうようにバイクが転げ飛んで来る場合もあります。ライダーが激しく地面に叩きつけられることも少なくありません。
参考)https://www.goobike.com/magazine/ride/technique/40/
発生する場所も異なります。ローサイドは主にコーナーへの進入時や旋回中に起こるのに対し、ハイサイドは主にカーブの立ち上がり時など、アクセルを開ける場面で発生しやすいのです。
ハイサイドを引き起こす主な原因は、急激なアクセル操作です。コーナリングでは、減速時に前輪へ多くの荷重がかかるため、後輪のタイヤのグリップ力が失われやすくなります。この状態でアクセルを大きく開けると、後輪が空転して横滑りを起こします。
そして、滑っている最中にアクセルを急に戻したり、路面状況が変わって急激にグリップが回復すると、ハイサイドが発生するのです。濡れた路面での速度超過や急激なアクセル操作などが引き金となります。
ハイサイドの発生条件には以下のような要素があります:
参考)バイクの暴走挙動ハイサイドとは何か│めんてや for mot…
意外なことに、レース用タイヤでは冷間時にもハイサイドが発生しやすくなります。レース用タイヤは作動温度範囲が狭く、温度が下がるとグリップを失います。この状態でスライド走行を試みると、マッチ力で急激にタイヤ温度が上昇し、作動温度を超えた瞬間に突然グリップが回復してハイサイドに繋がるのです。
参考)The bloodland of Bloodlust : 네…
温度管理が転倒を左右することは、一般ライダーには知られていません。
ハイサイドを防ぐためには、コーナーリング時にタイヤが横滑りしないようにすることが最も効果的です。つまり、ハイサイドが起こる原因を作らないということですね。
具体的には、コーナーで必要以上にアクセルを開けすぎないことが重要となります。
丁寧なスロットルワークが不可欠です。
急激なアクセル操作は避け、グリップ力を緩やかに回復させれば、ロールモーメントが過大になることはなく、ライダーは自然とバランスを保つことができます。
リヤタイヤのグリップを失わせないためには、コーナーへの進入速度を十分に落とすことも重要です。適切な運転技術と車両管理が、ハイサイド防止には欠かせません。
以下の点に注意してください。
📌 スロットルワーク:コーナーの立ち上がりでアクセルを開ける際は、徐々に、滑らかに開けること
📌 進入速度:コーナー手前で十分に減速し、余裕を持った速度で進入すること
📌 急な操作の回避:急激なアクセル操作やブレーキングを避けること
無理をしない事が一番重要です。
ライダーの操作ミスだけでなく、バイクの機械的な問題もハイサイドの発生リスクを高めます。機械的な問題は、バイクの安定性や操作性に影響を与えるからです。
具体的には以下のような問題が挙げられます:
🔧 タイヤの空気圧不足:グリップ力の不安定化を招く
🔧 チェーンやスプロケットの摩耗:動力伝達の不安定さにつながる
🔧 フレームやスイングアームの歪み:車体バランスの崩れを引き起こす
🔧 ステアリングダンパーの故障:ハンドリングの不安定化
🔧 ホイールアライメントの狂い:直進性とコーナリングに悪影響
定期的な点検とメンテナンスが必要ですね。
タイヤの空気圧は、走行前に必ず確認しましょう。メーカー推奨値(通常、前輪2.2〜2.5kg/cm²、後輪2.5〜2.9kg/cm²程度)を守ることで、適切なグリップ力が確保できます。チェーンの張り具合も重要で、遊び(たるみ)が2.5〜3.8cm程度になるように調整します。
ハーレーの正規販売店では、車両購入後の定期点検サービスが提供されており、引取・配達は無料で行っている店舗もあります。専門店でのメンテナンスは、ハイサイドのような深刻な事故を防ぐための投資と考えるべきです。
ガッツクローム:バイクで起こる〇〇現象~ハイサイド
ハイサイドの詳しいメカニズムと発生原因について、図解を交えて解説されています。
MotoSpot:バイクのハイサイドが起きるメカニズムや対処法・予防策を徹底解説
ハイサイドとローサイドの違いや、具体的な予防策について詳細に説明されています。
グーバイク:危険な転倒、バイクのハイサイドの原因と防止策
ハイサイド発生時のライダーの状態や、転倒を避けるための運転技術について解説されています。