

キット価格だけでピットガレージを建てることは、実はできません。
バイク乗りなら一度は憧れる「ピットガレージ」。片流れ屋根のスタイリッシュなデザインと、オーバードア付きの本格的な構造が魅力です。
代表的なのは茨城のメーカー「グリーンベル」が提供する「ピットガレージ8」シリーズで、国内のバイクガレージ市場では高い知名度を誇ります。まずはキット価格の基本構造から整理しておきましょう。
| サイズ(フィート) | 面積 | キット価格(床なし) | キット価格(床あり) |
|---|---|---|---|
| 8×8 | 5.9㎡(1.8坪) | 414,700円 | 453,200円 |
| 8×12 | 8.9㎡(2.7坪) | 530,200円 | 589,600円 |
| 延長キット(4フィート) | +3.0㎡(+0.9坪) | 115,500円 | 136,400円 |
上記の価格は、すべて税込のキット価格です。つまり「商品代金だけ」の数字になります。
キット価格に含まれるものと含まれないものを事前に把握しておくことが重要です。
✅ キット価格に含まれるもの:
- 2×4構造材・外壁材(スマートサイドパネル)
- 屋根材(アスファルトシングル)
- 床材(床ありの場合)
- 勝手口ドア・鍵
❌ キット価格に含まれないもの:
- 運搬費(お客様負担)
- 基礎工事費
- 組立費(業者依頼の場合)
- 塗装費(製品は無塗装)
- 窓・オプション類
- 電気配線・照明工事
これが原則です。グリーンベル公式サイトでも「キット価格のほかに、オプション・運搬費・基礎工事費・組立費・塗装費などがかかります」と明記されています。
グリーンベル公式スタッフブログ「おかねのはなし」:キット価格以外にかかる費用の実情を説明しています。
では、実際に工事費を含めるとどれだけかかるのでしょうか。ここが最も重要なポイントです。
工事費込みの総額は「キット価格+運搬費+基礎工事費+組立費」で構成されます。
| 費用項目 | 目安金額 | 備考 |
|---|---|---|
| キット価格(8×8、床あり) | 約45万円 | グリーンベル公式価格 |
| 運搬費 | 2〜5万円程度 | 地域・配送方法による |
| 基礎工事費(束石基礎) | 3〜10万円程度 | DIYなら資材費のみ |
| 基礎工事費(布基礎+土間) | 20〜50万円程度 | 業者依頼の場合 |
| 組立費(業者依頼) | 15〜30万円程度 | DIYなら0円 |
| 塗装費(業者依頼) | 5〜15万円程度 | DIYなら資材費のみ |
| オプション(電動オーバードア追加など) | 13万2,000円〜 | 手動→電動の変更費用 |
業者にすべてを依頼した場合の総額は、最小サイズ(8×8)でも100〜150万円前後になることが多いです。一方、自分で組み立てるDIYプランなら、束石基礎+DIY組立で総額60〜80万円程度まで抑えられる可能性があります。
コスト差が大きいところです。
注目すべき点として、「8×12」サイズ(8.9㎡)になると面積が10㎡に迫るため、後述する建築確認申請の問題が出てきます。延長キットを追加すると確実に10㎡を超えるため、計画段階での確認が必要です。
バイクガレージ設置の費用・注意点(niwart):基礎工事10〜30万円など、工事費の実態について詳しく解説されています。
ピットガレージを「大きめにしたい」と考えているバイク乗りへの重要な情報があります。
ピットガレージのサイズが10㎡を超えると、建築確認申請が必要になる場合があります。グリーンベル公式サイトでも「10㎡を超えるサイズについては建築確認申請が必要な場合があります」と明記されています。
建築確認申請には一般的に10〜40万円前後の費用がかかります。申請費用が総額に追加されるだけでなく、申請手続きのために時間も要します。
固定資産税については、さらに重要なポイントがあります。
🏠 固定資産税がかかる3つの条件:
- 外気分断性(3方向以上の壁と屋根がある)
- 土地への定着性(基礎で地面に固定されている)
- 用途性(居住・作業・保管などの用途がある)
床あり(束石基礎)タイプであれば「土地への定着性」の要件を満たさないため、固定資産税がかからないケースが多いとされています。一方、布基礎+土間コンクリートで設置すると定着性があると判断され、固定資産税の課税対象になる可能性が高まります。
具体的な固定資産税の目安としては、「本体価格+設置費用の約60%の1.4%程度」が目安です。たとえば総額100万円のガレージなら、年間約8,400円程度になる計算になります。
固定資産税が毎年発生する点は、長期コストに直結します。設置方法をどうするかは、コスト全体を見て判断するのが条件です。
朝日住宅「ガレージの固定資産税はいくら?計算方法や注意点」:固定資産税の課税条件と申請義務について詳しく解説。
ピットガレージには様々なサイズ・オプションが用意されており、何を選ぶかで総額が大きく変わります。
バイク1台を快適に保管・整備するためのスペースとして、グリーンベルの推奨は「奥行き3.6m×幅2.4m(約3坪)程度」です。これはおよそ畳6枚分のスペースに相当します。バイクを1台置いて、横に工具箱や棚を置いて、ちょうど作業できる広さです。
🔧 サイズ選びのポイント:
- バイク1台のみ保管: 8×8(1.8坪)で十分だが作業スペースはゼロに近い
- バイク1台+作業スペース: 8×12(2.7坪)が現実的な最小サイズ
- バイク2台または工房も兼ねる: グリーンベル兵庫の「ピットガレージ12×12(4.0坪)〜」が候補
オプション選びについても費用に大きく影響します。たとえば手動オーバードアを電動に変更する場合は13万2,000円の追加費用が発生します。窓の追加・角窓のオプション・小部屋スペースの追加なども積み重なると、数十万円の差になります。
選ぶべきオプションは「使用頻度の高い機能」に絞るのが基本です。電動オーバードアは毎日使うなら快適さが大きく変わりますが、週1回程度の使用であれば手動で十分でしょう。
製品は無塗装での出荷となるため、塗装費用も忘れずに予算に組み込みましょう。プロに依頼する場合は5〜15万円、DIYなら塗料代の数千円〜1万円程度で済みます。
グリーンベル兵庫 ピットガレージ製品ページ:サイズ一覧・オプション(電動オーバードア・小部屋スペース)の詳細が確認できます。
「自分でピットガレージを建てる費用を払うくらいなら、レンタルガレージを借りた方が安いのでは?」と考えるバイク乗りも少なくありません。しかし、長期的なトータルコストで見ると、話は変わってきます。
レンタルガレージの月額費用は、一般的に3万〜10万円程度が相場です。東京や大阪などの都市部では、バイク1台用のコンテナタイプでも月額1万3,000〜2万円前後かかることが多く、ピットガレージダクトのような設備充実型では月額1万3,200円〜が目安です。
5年間レンタルし続けた場合のコストを計算してみましょう。
$$\text{5年間のレンタル総額} = 13,200円 \times 60ヶ月 = 792,000円$$
$$\text{DIYピットガレージ(8×8、束石基礎)の総額目安} = 約700,000円 \sim 900,000円$$
5年を超えると、自分でピットガレージを設置した方がトータルで安くなる可能性が高いです。さらに10年・15年と使えば、その差はさらに広がります。
もちろん、賃貸住まいで設置できない、転勤の可能性がある、という方にはレンタルの方が合理的です。持ち家でスペースがある場合に限って言えば、5年以上使い続けるつもりなら自分で設置した方がお得になることが多いです。
もう一つの比較視点として、レンタルガレージは「自宅から離れた場所」になるケースがほとんどです。ちょっとした洗車やメンテナンスのたびに移動が必要になるという時間コストも見逃せません。これが実生活では意外と大きな負担になります。
また、DIYで組み立てるキット製品ならではのメリットとして、壁に棚やフックを自由に取り付けられる点があります。木造の2×4工法のため、市販のDIY用パーツがそのまま使えます。自分のバイクに合わせた内装にカスタマイズできるのは、レンタルガレージでは絶対に叶わない価値です。
メリーガレージ「予算別バイクガレージ購入ガイド」:二級建築士でバイク乗りの執筆者による、各タイプのバイクガレージ比較が詳しく参照できます。

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