

リジットマウントのスポーツスターは高速巡行で振動が増し続けます。
リジットマウントスポーツスターは、エンジンをフレームに直接ボルト締めする構造を採用した2003年式までのモデルです。
参考)【スポーツスター】新旧対決!! “買い”はどっちだ!?【イン…
エンジンとフレームの間にゴムやダンパーを介さないため、エンジンの振動や鼓動がダイレクトに車体全体へ伝わります。フレームは華奢な見た目でチューブも細く、スタンドから起こす際には重心が高い位置にあるため「よっこらしょ」という重さを感じます。
参考)「ラバーマウント」スポーツスターとは – HAR…
これぞハーレーです。
対して2004年以降のラバーマウントモデルは、エンジンをゴムブッシュで支える構造に変更され、フレームは一回り大きく太いチューブで高剛性化されました。車重は約23~30kg増加したものの、低重心設計により取り回しはリジットモデルと大差ないと評価されています。
参考)エンジンの不快な振動を和らげるラバーマウントは、気づかぬうち…
購入時の年式区分は重要です。
リジットマウントの中でも、1995年までは機械式スピードメーターとスクエアなスイッチボックスを採用。1999年までのモデルは電気式メーターへ変更され、2000~2001年はフロントブレーキが2ポッドから4ポッドへ進化し制動力が向上しました。2002~2003年式は現行と同サイズの小型ウインカーを装備し、見た目がすっきりした最終型です。
リジットマウントの振動は、快感と不快が背中合わせの存在です。
参考)https://ameblo.jp/masatake1234/entry-12615413884.html
アイドリング時や中低速域では、エンジンの爆発音がドンドンと鼓動のように響き、芯のある豪快な振動が乗り手に伝わります。この鼓動感こそが「これぞハーレー!」と感じさせる最大の魅力で、ラバーマウントでは得られないダイレクト感があります。
参考)オーセンティックなリジッドスポーツスターに乗る女性ハーレー乗…
高回転域では話が違います。
回転数が上がるとハッキリと不快な振動が発生し、長時間の高速巡行では疲労が蓄積します。メーターは常にプルプルと震え続け、振動の負荷がメーター内部にダメージを与え続けるため、メーター故障が頻発します。実際に3セット目のメーターを交換したオーナーもおり、見た目にも振動の激しさが伝わります。
参考)ファミリー別購入ガイド【ダイナ】ハーレー購入ガイド|バージン…
振動は他の部品にも影響します。
ボルトやネジの緩み、電装系の接触不良、タンクやフェンダーの取り付け部分の疲労など、振動に起因する不具合が発生しやすくなります。定期的な増し締めや点検が必要で、メンテナンス頻度はラバーマウントより高めです。こうした実害を理解した上で、それでも鼓動感を優先するかが選択のポイントになります。
参考)今こそ見直したい! 2003年までのスポーツスターが放つ「ハ…
リジットマウントのスポーツスターは、アクセルを開けても想像より前に進まない特性があります。
比較試乗では、ラバーマウントが「アクセルが後輪と直結しているかのごとく」グイグイ前に進むのに対し、リジットマウントは「えっ!?」と戸惑うほど加速が鈍いと評されました。これはエンジンの振動がフレーム全体に分散され、駆動力として効率よく路面へ伝わりにくいためです。
つまり加速は鈍重です。
さらに社外のリジットマウント化パーツを装着した事例では、加速時に1速・2速でホイールスピンからスネイクダッシュが発生し、回転数ばかり上がって前に進まない症状が報告されています。減速時には姿勢が不安定になり、トルクステアー(ハンドルが左右に取られる現象)も発生しました。
乗り心地はどうでしょうか?
リジットマウントもラバーマウントも、比較試乗すると両方に振動があることがわかります。ただしリジットは鼓動の芯がしっかりしており、ラバーマウントは細かい振動をゴムが吸収するため高速巡行時に快適です。長距離ツーリングで片道200kmを走るなら、疲労軽減の観点からラバーマウントが有利ですが、街乗り中心でハーレーらしさを重視するならリジットマウントの選択肢も十分ありです。
参考)ハーレースポーツスターのキャブ車買うなら2003年迄のリジッ…
リジットマウントのスポーツスターは、カスタムベース車両として根強い人気を誇ります。
参考)今、スポーツスターのパーツが熱い!古き良きスタイルをこよなく…
フリスコスタイルやチョッパースタイルへのカスタムが定番で、細身のフレームとシンプルな構造が古き良きビンテージ感を演出しやすいためです。スプリンガーフォークキットを装着すれば、空冷スポーツスターカスタムの究極形が完成します。
具体的なパーツ例を挙げます。
ガレージT&FからはVSソロシート&リジットマウント用ステーSETが24,200~25,300円で販売されており、シート交換の基本パーツとして人気です。サイドナンバーキットを装着すれば、車両全体の印象がググッと引き締まり、カスタムの選択肢が広がります。
装着推奨パーツもあります。
ハーレーダビッドソン東久留米が推奨するスポーツスター向けパーツとして、スムースバルブ(16,280円~)、フラッシュマウントキャップ(16,689円)、LEDプロジェクターライト(61,700円)の3点が紹介されています。特にLEDライトは夜間視認性が大幅に向上し、安全面でのメリットが大きいパーツです。これらのパーツは乗り心地や性能向上に直結し、リジットマウントの弱点を補う効果があります。
リジットマウントスポーツスターの中古車を選ぶなら、2000~2003年式の最終型がおすすめです。
参考)【スポーツスター中古車購入ガイド、フルモデルチェンジはいつ?…
この年代はフロントブレーキが4ポッドに改良され、電子メーターやウインカーの小型化など改善が進んだ時期です。逆に1990年代前半のモデルは機械式メーターやスクエアなスイッチボックスなど旧式の装備が多く、故障リスクや部品調達の難易度が高まります。
振動による劣化をチェックします。
中古車購入時は、メーターの動作確認(針の振れや表示の乱れ)、ボルト類の緩み、電装系の接触不良、タンクやフェンダーの取り付け部のひび割れなどを重点的に確認してください。特にメーターは振動で故障しやすい部品なので、試乗時に異常な振れがないかチェックが必須です。
価格は年式や状態で変動します。
リジットマウント最終型の2003年式は人気が高く、程度の良い車両は市場価格も高めです。一方で走行距離が多い車両や整備記録が不明な車両は、振動による隠れた故障リスクがあるため、購入前の詳細点検をショップに依頼するのが賢明です。信頼できるショップで整備済みの車両を選べば、リジットマウントの魅力を長く楽しめます。
クラブハーレー公式サイト - 新旧スポーツスター比較インプレッション
リジットマウントとラバーマウントの実走行比較レポートが詳細に掲載されており、取り回し・加速・快適性の違いが具体的にわかります。
ハーレーゾーン - リジスポとラバスポの違い解説
フレーム構造の変遷と各年式の特徴が写真付きで整理されており、中古車選びの参考になります。
スポーツスター中古車購入ガイド
年式別のおすすめモデルと購入時のチェックポイントが網羅されており、初めての中古ハーレー購入に役立つ情報源です。