リトルカブ中古注意点を購入前にチェックすべき理由とは

リトルカブ中古注意点を購入前にチェックすべき理由とは

リトルカブ中古注意点

この記事でわかること
🔍
エンジンとタンクのチェック方法

異音の聞き分け方やサビの確認など、致命的なトラブルを避けるための基本チェック項目を解説

⚙️
フレームと走行距離の見極め

事故歴の見分け方や寿命との関係性など、長く乗るために必要な知識を網羅

消耗品と電装系の確認

タイヤやチェーン、ライト類など見落としがちな部品の状態確認方法を紹介

リトルカブのエンジン周りから異音がしないか確認する


メガパワー バイクバッテリー リトルカブ 型式 C50 / JBH-AA01 MTX4L-BS 密閉式 YTX4L-BS 互換

 

エンジンから発生する異音は内部トラブルや摩耗の兆候であり、中古車購入時に最も注意すべきポイントです。リトルカブのエンジンは耐久性が高いものの、メンテナンス不足や走行距離の多い車両では異音が発生しやすくなります。
参考)リトルカブ中古の注意点7つ!相場・寿命からカスタムまで徹底解…

具体的な異音の種類と原因は以下の通りです。
参考)その異音大丈夫? スーパーカブを壊してしまわないためにエンジ…

  • カタカタ・カチカチという音:タペット音で、バルブクリアランスの調整不良が原因
  • シャラシャラ・チャキチャキという音:カムチェーン関連の緩みや摩耗による異音
  • ガラガラ・ジャキジャキという音:カムチェーンテンショナーやガイドローラーの劣化
  • 異常な振動を伴う音:クランクシャフトやコンロッド周辺の深刻な摩耗

エンジン始動時とアイドリング時、さらにアクセルを開けた際の音を注意深く聞き分けることが重要です。オイル漏れの有無も同時に確認し、エンジンヘッドカバークランクケース周辺に油染みがないかチェックしましょう。自分で判断できない場合は、バイクに詳しい人に同行してもらうか、販売店に詳細な説明を求めることをおすすめします。
参考)リトルカブはこんなバイク!失敗しない中古車選びのコツや簡単な…

リトルカブのタンク内のサビを入念にチェックする

リトルカブの燃料タンクは比較的サビが発生しやすい構造になっており、タンク内のサビは燃料系統のトラブルを引き起こす主要因です。薄っすらとしたサビでも放置するとキャブレター内部にゴミが堆積し、エンジン不調の原因となります。
参考)薄っすらサビだからこそ早めの対処が重要。タンクのサビ取りは必…

タンク内部の確認方法と注意点は以下です。
参考)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/maintenance/492/

  • 給油口から懐中電灯で内部を照らして目視確認する
  • タンクを揺すって錆の粉が落ちる音がしないか聞く
  • リザーブ側(燃料コックの下部)は特にサビが溜まりやすいため重点的にチェック
  • サビがある場合は販売店に対処済みか確認し、未対処なら交渉材料にする

軽度のサビであればタンククリーナーを使用した除去が可能ですが、重度の場合はタンク交換が必要になることもあります。50~60℃のぬるま湯で希釈したタンククリーナーを使用すると、サビ取り効果が高まります。タンク内のサビ状態は中古車の価格交渉においても重要な判断材料となるため、必ず確認しましょう。​

リトルカブのフレームやハンドルの歪みを確認する

リトルカブはフロント周りにダメージが出やすい車種であり、転倒や事故によるフレームの歪みは走行性能に直接影響します。フレームが曲がっている車両はいくらパーツを交換しても根本的な修理ができないため、購入前の入念な確認が不可欠です。
参考)バイクのフレームの歪みの特徴的な症状や修理方法
​youtube​
フレームとハンドルの歪みを確認する方法は以下の通りです。
参考)バイク屋さん直伝 事故車の見分け方

  • 乗車姿勢でハンドルに手を置き、左右の高さに違いがないかチェック
  • 真正面からライトとタイヤがまっすぐ向いているか確認する
  • ステップボードとレッグシールドのつなぎ目に不自然な段差や隙間がないか点検
  • フロントフォークの曲がりやズレを上から覗き込んで確認する
  • センタースタンドを立てて車体をまっすぐにし、各部の対称性を確認

機械計測ではG.M.D.COMPUTRACKという計測システムを使用すればミリ単位での歪みを調べることができますが、一般的には目視と触診での確認が基本です。事故歴がない車両でも経年劣化や使用環境によって歪みが発生することがあるため、外装のキズだけでなく構造的な問題にも注意を払いましょう。​

リトルカブの走行距離と寿命の関係性を理解する

リトルカブは長寿命なバイクとして知られていますが、走行距離によってコンディションが大きく変わるため、距離と整備履歴の両方を確認することが重要です。メンテナンス次第で5万キロ以上走行できる車両も存在する一方、整備不良の車両は3万キロでも不調を抱えることがあります。
参考)リトルカブは5万キロ走ってもメンテナンス次第で10万キロ走れ…

走行距離別の状態と注意点は以下です。
参考)【スーパーカブ4万キロ】交換部品とメンテナンス費用はどのくら…

  • 5,000km未満:高年式で状態良好、平均価格は11万円前後
  • 1万~2万km:消耗部品の状態を確認し、交換履歴をチェック
  • 3万km超:タイヤ、チェーン、スプロケットブレーキパッドなど主要消耗品の交換歴を要確認
  • 5万km前後:一般的に寿命とされるが、メンテナンス次第でまだ乗れる
  • 7万km以上:クランクシャフトベアリングなど内部部品の摩耗に注意

走行距離よりも重要なのは定期的なオイル交換や整備の実施記録です。整備記録簿が残っている車両は信頼性が高く、距離が進んでいても良好なコンディションを保っている可能性があります。また、走行距離2万km超の車両では平均価格が3~5万円台になりますが、激安車両は隠れた不具合を抱えていることが多いため注意が必要です。
参考)ホンダ リトルカブFI エンジン異音 クランクシャフト交換(…

リトルカブのリアフェンダーのサビや腐食をチェックする

リアフェンダーは走行中に水や泥を受けやすい部品であり、リトルカブの弱点の一つとして知られています。腐食が進行すると穴が開いたり構造的な強度が低下したりするため、外装部品でありながら重要なチェックポイントです。​
リアフェンダーの確認ポイントは以下の通りです。​

  • 塗装の剥がれや錆の痕跡を目視で確認する
  • フェンダー内側やブラケット接続部分の腐食状態をチェック
  • リアランプやウインカー周辺の傷や錆を調査する
  • 深刻な腐食がある場合は修理歴や交換履歴を販売店に確認

軽度のサビであればタッチペンでの補修や市販のサビ取りクリームで対処できますが、穴が開いているレベルの腐食は部品交換が必要です。リアフェンダーの状態が悪い車両は価格交渉の材料として使うこともできます。外装パーツは見落としがちですが、車両全体の保管状態やメンテナンス意識を判断する重要な指標となるため、必ず確認しましょう。
参考)【簡単すぎる! サビ落とし】たった10分でサビを溶かしてしま…

リトルカブのタイヤやチェーンなどの消耗品の状態を確認する

タイヤとチェーンは走行性能と安全性に直結する消耗品であり、中古車購入時に必ずチェックすべき項目です。これらの部品は定期的な交換が必要なため、購入後すぐに交換が必要になる場合は追加費用が発生します。
参考)スーパーカブ リトルカブのチェーン調整!張り具合と点検方法 …

タイヤの確認項目は以下です。
参考)中古原付,選び方のコツと注意点。走行距離より大事なこと。避け…

  • 溝の深さが1.6mm以上残っているか(スリップサインが出ていないか)
  • タイヤ側面にひび割れや硬化がないか
  • 製造年週(タイヤ側面の4桁数字)を確認し、5年以上経過していないか
  • 偏摩耗や異常摩耗がないか

チェーンの状態確認は点検窓から行います。センタースタンドを立てた状態で、チェーンのたるみが10~20mmの範囲内にあるか確認しましょう。40mm以上のたるみがある場合は調整が必要で、調整幅の限界まで来ている場合はチェーン交換が必要です。チェーンに錆や硬化が見られる場合も交換を検討すべきです。スプロケットの摩耗状態も併せて確認し、チェーン交換時には同時交換が理想的です。ブレーキパッドの残量も忘れずにチェックしましょう。
参考)https://ameblo.jp/tencyo99higashi/entry-12856489568.html

リトルカブの電装系が正常に作動するか確認する

電装系の不具合は走行中の安全性に関わる重要な問題であり、特にライト類とウインカーの動作確認は必須です。リトルカブは電装系トラブルが比較的少ない車種ですが、中古車では配線の劣化や接触不良が発生することがあります。
参考)リトルカブのウインカーインジケーター灯が点灯しなくなる href="https://sunai-san.com/bike/44622/" target="_blank">https://sunai-san.com/bike/44622/amp;#…

電装系のチェックポイントは以下の通りです。​

  • ヘッドライトの点灯(ハイビームロービーム両方)を確認
  • テールランプとブレーキランプの作動をチェック
  • ウインカー全灯の点滅速度が正常か確認(ハイフラ現象がないか)
  • メーター内のインジケーターランプが正常に点灯するか
  • ホーンが正常に鳴るか確認

ウインカーが異常に速く点滅する「ハイフラ」現象は、球切れやLED化によるリレーの不適合が原因です。インジケーターランプが点灯しない場合は、電球切れや配線の接触不良が考えられます。セル始動機能がある車両では、セルモーターの作動音と始動性も確認しましょう。バッテリーの電圧や充電状態も可能であればチェックし、弱っている場合は交換費用を考慮に入れる必要があります。電装系の不具合は後から修理すると意外に費用がかかるため、購入前の確認が重要です。
参考)リトルカブのウィンカーの調子が悪く、点滅が早くなっています。…

リトルカブ購入時に知っておくべき独自の維持管理ポイント

リトルカブを長く快適に乗り続けるためには、定期的なメンテナンスと適切な保管方法の理解が不可欠です。購入後の維持費用を抑えるためにも、メンテナンス周期と必要な作業内容を把握しておくことが重要です。
参考)カブのメンテナンス

リトルカブ特有の維持管理ポイントは以下です。
参考)リトルカブ 20年間の記録。メンテナンスやツーリングの記録 …

  • オイル交換は1,000~2,000km毎、または半年に1回が推奨
  • チェーンカバーで保護されているため注油頻度は少ないが、2,000~3,000km毎に点検
  • タペット調整は異音が発生した時点で実施(調整は0.05mm±0.02mm)
  • 燃料コックのON/OFFを習慣化し、長期保管時はガソリンを抜く
  • 屋外保管の場合は必ずカバーをかけ、タンク内のサビ発生を予防

走行距離4万km到達時の主な交換部品としては、タイヤ(前後)、チェーン、スプロケット、ブレーキシュー、プラグなどがあり、総費用は約3~5万円程度です。DIYでメンテナンスを行えば維持費を大幅に削減できますが、エンジン内部の作業は専門知識が必要なため、無理せずプロに依頼することをおすすめします。20年以上乗り続けている愛好者も多く、適切なメンテナンスを続ければリトルカブは非常に経済的で信頼性の高いパートナーになります。​

 


C.F.POSH ミニタル型グリップ リトルカブ・スーパーカブ ブラウン 811387