


BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ) S.H.Figuarts サイクロン号(シン・仮面ライダー) 1次出荷分
『シン・仮面ライダー』に登場するサイクロン号は、SHOCKERが開発した改造オートバイで、バッタオーグとセットで設計されています。最大の特徴は、一般的なバイクに近い常用形態から、ハンドルのスイッチ操作により本来の力を引き出す形態へ変形する機能です。変形後は、プラーナの力を利用して最大加速時にロケットのような炎を噴出する6本出しマフラーと、昆虫の複眼のような模様が入った丸目4灯式のヘッドライトを持つカウルが展開されます。
参考)サイクロン号 - Wikipedia
この変形機構は初代サイクロン号へのオマージュであり、装甲が車体を覆うことでフルカウル形態に変形し、同時にジェットエンジンが始動して急激に加速する設計となっています。変形前の常用形態はホンダCB250Rをベースとし、変形後はホンダCB650Rをベースとしているため、実際に2台の異なるバイクが使用されています。速度メーターの位置には変形後、赤いスイッチと「CYCLONE」の文字のみが配置されるという細かな演出も施されています。
参考)最新情報|『シン・仮面ライダー』公式サイト
サイクロン号のベース車両となったホンダCB650Rは、2019年に登場したネイキッドロードスポーツモデルです。648cc水冷4ストロークDOHC直列4気筒エンジンを搭載し、最高出力95PS、最高出力回転数12,000rpm、最大トルク63N・mという高性能を誇ります。軽量化とマスの集中化によって走りの質を向上させた新世代CBシリーズの一員として開発されました。
参考)ホンダのバイクが変身! 『シン・仮面ライダー』の「サイクロン…
CB650Rは「ネオスポーツカフェ」というコンセプトで設計されており、レトロとモダンが融合したスタイリッシュなデザインが特徴です。足回りには高品質なニッシン製ラジアルキャリパーやフロントフォークなど、信頼性の高いパーツが採用されています。サイクロン号の制作では、これらの基本構造はそのまま活かされ、外装やマフラーなどに大幅なカスタムが施されています。CB650Rの持つスポーティーな性能とスタイリッシュなフォルムが、まさにサイクロン号のベース車両として最適だったと言えます。
参考)[画像 No.2/16] 『シン・仮面ライダー』サイクロン号…
サイクロン号の歴史は1971年の初代『仮面ライダー』から始まりました。初代サイクロン号は全長2400mm、重量280kg、最高時速400km/hという驚異的なスペックを持ち、プルトニウム原子炉を搭載していました。その後、番組2クール目には改造サイクロン号が登場し、馬力が500馬力から600馬力に向上、ジャンプ力も30mから40mにパワーアップしました。ベース車両はホンダのSL350K1やCB350DTという説があります。
参考)https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%B3%E5%8F%B7
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1972年には新サイクロン号が登場し、本郷猛、立花藤兵衛、滝和也の3名が共同開発した最強のマシンとなりました。全長2100mm、重量220kg、最高時速500km/h(ブースター使用時600km/h)、最高出力700馬力という性能を持ち、自動変形装置、ウイング展開機能、水中航行能力など多彩な機能を備えていました。そして2023年の『シン・仮面ライダー』では、これらの歴代サイクロンの要素を現代的に再解釈し、実在するホンダCB650Rをベースとした変形機能付きの新しいサイクロン号が誕生しました。
参考)https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%B3%E5%8F%B7
『シン・仮面ライダー』のサイクロン号は、CB650Rに大幅なカスタムが施されています。最も目立つのは、昆虫の複眼を思わせる丸目4灯式のヘッドライトを収める有機的なフルカウルです。初代サイクロンの左右2つだったライトが4つになり、より有機的な要素が強調されています。6本出しマフラーは初代サイクロン号へのオマージュで、変形後にロケットのような炎を噴出する演出が加えられています。
参考)サイクロン号とは - わかりやすく解説 Weblio辞書
ハンドル周りでは、CB650Rのバーハンドルからセパレートタイプに変更されており、CBR650Rのハンドルが使用されている可能性があります。仮面ライダー1号機のマフラーは青みがかった緑色、仮面ライダー第2号搭乗機はシルバーという違いも設けられています。フロントフォークやスイングアーム、アンダーマフラーなどの基本構造はノーマルのまま残されており、実用性とデザイン性のバランスが考慮されています。変形後のマフラーの根元位置が常用形態と異なり、バイク本体中央のエンジン部と直結しているように見えることから、異なるエネルギー源を使用している設定の可能性も示唆されています。
参考)シン・サイクロンをバイク好きのオタクが考察(シン・仮面ライダ…
バイク乗りの視点から見ると、『シン・仮面ライダー』のサイクロン号には特別な魅力があります。制作陣の惜しみない「バイク愛」が随所に感じられ、バイクが単なる移動手段ではなく、大切に扱われている様子が描かれています。映画では運転テクニックが圧巻で、カーブや距離を詰めてのバイクチェイスシーンでは「どうやってぶつからないように運転しているのか」と思わずバイクスタントの技術に見入ってしまうほどです。
参考)『シン・仮面ライダー』はバイク乗りのロマンが詰まった映画!H…
バイクの魅力は「乗り物としての魅力」「メカとしての魅力」「バイクというものが持つロマンの魅力」の3つに分けられますが、『シン・仮面ライダー』はそのすべてを満たしています。特にCB650Rという実在する高性能バイクをベースにしているため、リアリティがあり、バイク乗りにとって共感しやすい設定となっています。変形機能や6本出しマフラーといった非現実的な要素も、CB650Rの基本構造を活かしているため説得力があります。風を受けて変身するシーンは、初代仮面ライダーを彷彿とさせる最高の演出で、バイク乗りのロマンを刺激します。
参考)『シン・仮面ライダー 』サイクロン号(変形後)ベース車両のホ…
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東京モーターサイクルショーでは実車が展示され、CB650Rをベースにした精巧な作り込みが間近で確認できました。フィギュアやトイでも多数商品化されており、S.H.Figuartsやトミカプレミアムアンリミテッドなど、細部まで再現された製品がバイクファンを魅了しています。サイクロン号は、バイク乗りにとって「こんなバイクに乗りたい」という夢を具現化した存在なのです。
参考)S.H.Figuarts サイクロン号(シン・仮面ライダー)…
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東映公式の仮面ライダー図鑑では、シンサイクロン号の詳細が公開されています。
東映公式 - シンサイクロン号の詳細スペックと機能解説
シン・仮面ライダー公式サイトでは、サイクロン号のベース車情報が詳しく紹介されています。