

ツーリング先で「思ったより観光地っぽくて逆に楽しめない」と感じたことがある人ほど、今回の情報で得をします。
「シールドベース ヤナリ」の名前を直訳すると「秘密基地」という意味になります。中津市の日ノ出町商店街の中ほどに、そっと構えているこの店は、外から見ても、中に入っても、その名のとおり「隠れ家感」が漂う空間です。
創業は40年以上前。現在は初代の息子さんにあたる2代目オーナーの「ヤナリさん」がお母様とふたりで切り盛りしています。入り口のドアを開けると、チリンチリンとベルの音がして、一気に昭和の洋食屋さんへタイムスリップしたような感覚に包まれます。木目調のインテリア、やわらかい照明、テーブルに置かれた手書きのメニュー。こういう写真を撮らずにはいられない雰囲気です。
これは使えそうです。店内の壁には映画「サブイボマスク」に出演した俳優さんの直筆サインが飾られており、ロケ中に実際に来店・食事したことでも話題になりました。後日、俳優のファンが「○○さんが食べたものと同じものをください」と来店したというエピソードも残っています。NHK「鶴瓶の家族に乾杯」でも商店街の唯一の喫茶店として紹介されており、地元だけでなく遠方からも足を運ぶ人が後を絶ちません。
テーブル席を中心とした店内は、ひとり客でもグループでも使いやすいレイアウト。ランチタイムはほどよい賑わいで、夜になるとゆったりした大人の雰囲気に変わります。商店街の喧騒とは切り離された、静かで落ち着いた食事空間が魅力です。つまり「写真映えする雰囲気と食事のクオリティが両立している」というのが、このお店の最大の特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 📍 住所 | 大分県中津市日ノ出町350-22 |
| 📞 電話 | 0979-22-9246 |
| 🕐 営業時間 | 11:30〜15:00 / 17:00〜21:00 |
| 🚫 定休日 | 水曜日 |
| 🚗 駐車場 | なし(近隣コインパーキング利用) |
| 🏍️ アクセス | 中津駅から徒歩約3分 |
参考:食べログ「シールドベース・ヤナリ」の口コミ・写真・店舗情報
https://tabelog.com/oita/A4404/A440401/44002689/
お店の一番人気は、店主が自信を持って推す「ハンバーグ定食」です。現在の価格は税込1,200円(以前は1,000円)で、このクオリティを考えると驚くほどリーズナブルな価格設定です。
特筆すべきは使われているひき肉の素材で、黒毛和牛を100%使用しています。しかも肉と脂肪の配合にこだわって丁寧に仕込まれているため、ひき肉のゴロゴロした粗い食感がなく、フワフワでなめらかな口あたりが特徴です。ナイフで切っても、箸で崩しても、中からじゅわっと肉汁があふれ出てきます。お年寄りにも食べやすいやわらかさで、幅広い年代に愛されている理由がよくわかります。
デミグラスソースも手抜きがなく、牛すね肉を10日間かけてじっくりと煮込んで濃縮させたもの。重くなりすぎず、それでいてコクがしっかりある仕上がりで、ハンバーグとの相性は抜群です。ハンバーグの下に敷かれたスパゲティにソースを絡めて食べるのも、このお店の楽しみ方のひとつです。
定食にはサラダ、煮物、ゆで卵、フルーツなどの副菜がプレートに盛り付けられており、見た目のボリュームも申し分ありません。副菜には地元の旬の野菜が使われており、薄めの優しい味付けが長距離ライダーの疲れた体にも馴染みます。ハンバーグ定食以外にも、ステーキ、カレー、焼肉定食などが揃い、どれも昔ながらの洋食屋さんの味です。
また、コーヒーやシェーク、フロートなどのドリンクも充実しており、食後にゆっくりカフェ利用もできます。ツーリングの休憩がてら立ち寄って、一杯だけ飲んでいくという使い方もありです。
※ランチとディナーで提供メニューが一部異なります。訪問前に電話確認をおすすめします。
参考:中津市日ノ出町のグルメ情報・口コミ掲載(ジモッシュ)
https://zimosh.com/lunch20190214/
シールドベース ヤナリへの訪問を、ツーリングの「目的地」に設定するなら、耶馬渓を起点にしたルートが特におすすめです。中津市は耶馬渓の玄関口に位置しており、絶景ルートを走り切った後にお腹を空かせて市街地でランチを取るという流れがとてもよくはまります。
耶馬渓ツーリングのポイントは3か所です。まず「青の洞門」は、江戸時代に僧・禅海が手掘りで開通させた全長144mのトンネルです。現在でも当時の手掘り部分が一部残っており、その切り込みの跡を間近で見ることができます。国道212号線沿いに駐車場があり、バイクでのアクセスも容易です。青の洞門を過ぎると、切り立った奇岩が連続する「競秀峰」の眺めがライダーを出迎えます。次に「耶馬渓橋」は日本最長の石造りアーチ橋で、川面に映る影との対比が写真撮影のポイントです。そして「一目八景」は、深耶馬渓に連なる8つの奇峰を一度に眺望できる展望スポットで、秋の紅葉シーズンには特に壮観な景色が広がります。
耶馬渓から中津市街地へは国道212号線を北上し、中津ICから市街地に入ります。中津駅から徒歩3分という立地のシールドベース ヤナリは、駐車場こそ持っていませんが、近隣には24時間営業のコインパーキングが複数あります。バイクの場合は、駅前のバイク駐輪スペースや、コインパーキングの端に停めるのが一般的な方法です。
ツーリング後のランチということを考えると、11時30分の開店直後を狙うのが最善です。ランチ時間帯(11:30〜15:00)は地元の常連客も多く、混み始めると待ちが発生することがあります。特に土日は早めに到着しておくのが原則です。
参考:大分県のおすすめツーリングスポット紹介(moto-connect)
https://moto-connect.com/oita-touring-spots-2024/
シールドベース ヤナリだけで終わらないのが、中津市ツーリングの面白さです。市街地から車で数分〜数十分圏内に、ライダーが楽しめるスポットが複数あります。
まず同じ中津市内の「中津城」は、日本三大水城のひとつとして知られる歴史ある城郭です。城下町の面影が残る旧市街を歩くと、福沢諭吉の生家や旧居も近くにあり、「学問のすすめ」の著者が育った土地として知名度があります。観光時間は1時間程度あれば十分で、ツーリングのついでに立ち寄るのにちょうどいいスポットです。
中津グルメの代名詞といえば「中津からあげ」です。中津は「からあげの聖地」として全国的に有名で、市内各所に専門店が点在しています。2024年のからあげグランプリでは塩ダレ部門で「元祖 中津からあげ もり山」が最高金賞を獲得するなど、品質の高さが折り紙付きです。シールドベース ヤナリでハンバーグを食べた後、テイクアウトで持ち帰り用のからあげをお土産にする、というコースは地元民にもバイク旅の定番コースになっています。
さらに少し足を延ばすなら、日田市の「ライダーズカフェ CORSE BASE(コルセベース)」も組み合わせ候補です。国道212号線沿いにあり、耶馬渓ルートとほぼ同線上にあります。朝6時から営業しているため、早朝ツーリングの朝食をここで取り、昼はシールドベース ヤナリというプランも組めます。
中津市から耶馬渓、日田へと続く国道212号線は「中津日田道路」として無料の高規格道路整備も進んでいます。一部区間は片側1車線ながら豪雨時の代替路としての役割も持ち、アクセスが着実に改善されています。快適に走れるよなったということですね。
参考:中津耶馬渓観光協会 公式グルメ・観光情報
https://nakatsuyaba.com/pages/36/
写真を撮りたい気持ちは当然ですが、いくつかのポイントを頭に入れておくと訪問がよりスムーズになります。これが条件です。
まず席は予約不可のため、先着順です。ランチタイムの11時30分〜12時台は地元の常連客が多く、特に週末は入り口に少し待ちが発生する可能性があります。定休日は水曜日で、営業時間はランチが11:30〜15:00、ディナーが17:00〜21:00です。ランチとディナーで提供メニューが一部異なる点にも注意が必要です。
店内は小規模なレストランで、広い撮影スペースがあるわけではありません。料理の写真を撮る場合は、他の客の迷惑にならない範囲で、テーブル上の料理を手早く撮るのがマナーです。昭和レトロな内装はそれ自体が写真映えするため、入店直後や席についた瞬間にさりげなく空間を撮るのがおすすめです。
駐車場がないという点は、バイクで訪問する際の最大の注意点です。近隣のコインパーキングとしては、中津市営豊田町駐車場(日ノ出町商店街から徒歩4〜6分、451台収容)や駅前の複数のコインパーキングが利用できます。コインパーキングの料金相場は500円〜1,000円/24時間程度が目安です。バイクの場合は駅前バイク置き場を活用する選択肢もあります。
また、この地域は夏場の気温が高く、バイクウェアを着込んだ状態での長時間の待機は体に堪えます。夏にツーリングで訪問する場合は、水分をしっかり補給し、涼しい時間帯に動くことが大切です。開店直後の11時30分着を目指すなら、中津IC近くのコンビニで一休みして涼んでから向かうルートが賢い選択です。
店名の由来にある「秘密基地」感は、SNSに写真をアップしたときにも伝わりやすいです。ハッシュタグ「#シールドベースヤナリ」「#中津グルメ」「#耶馬渓ツーリング」を付けて投稿すれば、同じルートを走るライダー仲間にもお店の存在を知ってもらいやすくなります。
参考:中津耶馬渓観光協会 シールドベース ヤナリ店舗情報
https://nakatsuyaba.com/pages/279/