

普通のバイクレースじゃないこと知ってますか?エンジン停止不可でブレーキすらないんです。
スウェーデンスピードウェイチーム選手権、正式名称「エリテセリエン(Elitserien)」は、スウェーデンで開催される世界最高峰のスピードウェイリーグ戦です。2025年シーズンは5月6日から9月23日まで開催され、8チームが参加しました。各チームは年間14試合を戦い、上位チームがプレーオフに進出する仕組みです。
参考)Elitserien (speedway) - Wikipe…
この大会の特徴は、ヨーロッパ各国のトップライダーが集結することです。ポーランド、デンマーク、イギリスなどからも選手が参戦し、世界レベルの走りを見せています。2025年シーズンではヴェステルヴィーク・スピードウェイが優勝を果たし、クラブ史上2度目のスウェーデンチャンピオンに輝きました。
エリテセリエンが最高峰です。
参考)Elitserien i speedway 2025 – W…
リーグ戦は各チームがホーム&アウェー形式で対戦します。試合は通常15ヒート(各ヒート4人のライダーが走行)で構成され、各ヒートの順位に応じてポイントが加算されます。1位3点、2位2点、3位1点、4位0点というシンプルな採点方式で、最終的に合計ポイントの多いチームが勝利となります。
スピードウェイは一般的なバイクレースとは全く異なる競技です。使用されるマシンはブレーキがなく、500ccの単気筒エンジンを搭載した特殊な車両で、燃料にはメタノールを使用します。コースは1周約300~400メートルのダートオーバルトラックで、左回りに4周して順位を競います。
最大の特徴は、コーナリング技術にあります。ライダーはコーナーで車体を横に滑らせながら走行し、左足を地面に擦りつけてバランスを取ります。この独特な走法が「ブロードサイディング」と呼ばれ、スピードウェイ最大の見どころとなっています。
つまり横滑り走行が基本です。
スタート位置は4つのゲートに分かれており、赤(ゲート1)、青(ゲート2)、白(ゲート3)、黄(ゲート4)とヘルメットカラーで識別されます。チーム対抗戦では、ホームチームが赤・青、ビジターチームが白・黄を着用し、各ヒートごとにゲート配置を公平に入れ替えます。内側のゲート1が最も有利とされるため、ゲート抽選が勝敗を左右する重要な要素です。
レース中はエンジンを常時稼働させ続ける必要があり、停止するとリタイアとなります。これは使用するバイクにキックスターターが装備されていないためです。また、接触や転倒が頻繁に起こる激しい競技のため、ライダーは高度な技術と勇気が求められます。
厳しい世界ですね。
2025年のエリテセリエンには8チームが参戦しました。参戦チームは以下の通りです:
参考)2025 Swedish speedway season -…
これらのチームは地域密着型の運営を行っており、各都市で熱狂的なファンに支えられています。各チームは地元のスポンサー企業と提携し、スタジアム名にもスポンサー名が冠されることが一般的です。
2024年シーズンではレヨネンが3度目の優勝を果たしましたが、2025年シーズンではヴェステルヴィークが逆転優勝を遂げました。レギュラーシーズンでは14試合を戦い、ヴェステルヴィークは11勝3敗という成績で首位に立ちました。プレーオフでも安定した戦いぶりを見せ、決勝でスメデルナを破って栄冠を手にしています。
熾烈な争いですね。
参考)2024 Swedish speedway season -…
スピードウェイは1920年代にオーストラリアで誕生し、その後ヨーロッパに伝わりました。スウェーデンでは1940年代から本格的に競技が始まり、エリテセリエンは1948年に創設されて以来、78シーズンの歴史を持つ伝統的な大会です。スウェーデンはポーランド、イギリスと並ぶスピードウェイ強豪国として知られています。
日本では戦前の1936年頃、多摩川の河川敷に日本初の常設サーキット「多摩川スピードウェイ」が作られました。1周1.2kmのダートオーバルコースで、戦前の日本モータースポーツ発展に大きく貢献しました。戦後の1949年には第1回全日本モーターサイクル選手権大会が同地で開催され、翌1950年の第2回大会ではホンダの社員ライダー大村美樹雄さんが優勝しています。この実績により大村さんは1954年のホンダ初の海外レース(ブラジル・サンパウロ)のライダーに抜擢されました。
しかし現在の日本ではスピードウェイ競技はほとんど行われておらず、認知度も低い状況です。一方でスウェーデンでは毎年観客が数千人規模でスタジアムに詰めかけ、地域に根ざした人気スポーツとして定着しています。各スタジアムの収容人数は5,000人から16,000人規模で、試合日には地元ファンで賑わいます。
日本人ライダーがスピードウェイで活躍した記録は限られていますが、日本のモータースポーツのルーツには確かにスピードウェイの存在がありました。現在はロードレースやモトクロスが主流となっていますが、こうした歴史的背景を知ることで、バイク競技の多様性が見えてきます。
貴重な歴史ですね。
スウェーデンスピードウェイの試合はシーズン中(5月~9月)に各地のスタジアムで開催されます。観戦チケットは各チームの公式サイトや現地スタジアムで購入可能です。試合時間は通常2時間程度で、15ヒートが次々と展開されるためテンポよく楽しめます。
バイク愛好家にとって、この競技の最大の魅力はマシンの独特な構造と走行技術です。ブレーキがないマシンを時速100km以上で操り、ダートコーナーを横滑りさせながら走る技術は、通常のバイク操作とは全く異なる次元の技能です。また、メタノール燃料特有のエンジン音と排気音も、他の二輪競技では味わえない魅力となっています。
観戦する際は、スタート直後の第1コーナーでの順位争いが最も盛り上がるポイントです。4台のバイクが一斉にスタートし、わずか300~400mのコースを4周するため、一瞬たりとも目が離せません。接触や転倒のリスクが高い競技性も、観客を惹きつける要素となっています。
迫力満点です。
日本からスウェーデンまで観戦に行くのは大変ですが、近年はインターネット配信も行われており、自宅から観戦することも可能になっています。YouTubeなどの動画サイトでもハイライト映像が公開されているため、まずはオンラインで雰囲気を掴むのもおすすめです。
バイク好きなら一見の価値がありますよ。
公式サイトや専門メディアでは、各チームの最新情報や選手プロフィール、試合結果などが随時更新されています。英語やスウェーデン語が中心ですが、翻訳ツールを使えば十分に楽しめます。スピードウェイという独特なバイク競技の世界を、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。
Elitserien (speedway) - Wikipedia
エリテセリエンの基本情報や歴史、参戦チーム一覧などの詳細情報が掲載されています。
スピードウェイ (オートバイ) - Wikipedia
スピードウェイ競技の詳しいルール、マシンの構造、走行方法などが日本語で解説されています。